NHK教育週間ブックレビューで紹介されて、読んでみようと思い・手に取りました。
雨宮処凛アマミヤカリンさんと、萱野稔人カヤノトシヒトさんの対談形式で、進んでいきます。
雨宮さんは1975年北海道生まれ・いじめの対象にもなり、ニート、右翼集団への傾斜も体験して、「生き地獄天国」ちくま文庫を出版している。
プレカリアート(生活も職も心も不安定)な方々を支援していて「生きさせろ」では日本ジャーナリスト会議賞を受賞しています。
萱野さんは、1970年愛知県生まれ・パリ第10大学院卒業・「国家とはなにか」「カネと暴力の系譜図」「権力の読みかた」を出版しています。
特に最近、生きづらさを抱えて生きている人が多くなっているというベースから議論を始めています。
人間関係のなかでの精神的な生きづらさ。貧困から抜け出せない経済的いきづらさ。
メンヘラー(精神的な病や生きづらさを抱えている人)が、どうしてリストカッターや引きこもりになっていくかの解明も進めてくれます。
「注目されたい」「認められたい」から、自傷コミュニティーの「空気を読んで」自殺に繫がってしまう・・・・・など。
そして、空気を読むことの重圧も、、、、。
「弱い人は生きていなくていい」「邪魔なだけだ」という「排除」のメッセージがもんすごく極限まで膨らんだときに「右翼」に走ったこと・・・。
その「いじめ」も、みんな過剰に空気を読むことによって・そこに緊張感・ストレスが生じ、それをなんとか緩和するために特定のターゲットにコミュニケーションの負の部分を押し付けることから始まる・・・・・など。
そして、ブラックエンペラーから、ガテン系連隊が結成されていく過程。
あの、キャノンでさえ偽装受け入れをしていたり。
二重派遣・三重派遣の実態。
会社と結託している派遣会社。労働者を派遣することを「弾を込める」と言うとか・・・。
赤木智弘さん・派遣で首切られて・・・・「希望は戦争」丸山真男をひっぱたきたいを書いて、大論争となるお話。
引き続き・・・・労働者の自営業化が進んでいるのはいいのか!!!!
非正規労働者が広がっていって、サラ金がぼろもうけしているからくりも!!!
明らかに!!!
その裏で、糸を引く銀行大手。
派遣業者自身がサラ金をやっている会社もある。
なんと、教えられ・刺激的な本なんだろう。
最後には、希望も!!!
「自分だけ勝ち逃げしろ!!」という圧力があるが、、、、、・勝ち逃げの誘惑に負けずに闘うことを薦めます。
すごい!!