健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

ブルータワー。

2009-02-27 | 読んでみた。finding.
ブルータワー (徳間文庫)
石田 衣良
徳間書店

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池袋ウェストゲートパークのテイストを保ちながら、世界を救うひとりの若者を描いた・石田さんとして初めてのSF小説ではないのでしょうか?
平凡なサラリーマンが、未来の世界を救う戦いに打って出る。
やはり、なんといったってサワヤカな、石田節が底流に響いている作品。
脳腫瘍を患い・余命僅かと宣言されている周二。
頭の割れるような痛みの最中、未来に飛ぶと、そこは・階層社会。ワールドセンタービルのような巨大ビルがそびえる町。
ところが、下界は、人類を撲滅させる力を持った黄魔ウイルスがはびこっている。
エスタブリッシュメントたちは、上層階に住み・「他人の痛みへの感受性を欠いている。」違和感に満ちた人間ばかり。
そこではシューと呼ばれている人間になっている。上層階に住んでいる。
そこでも彼は、妻に裏切られていて、四面楚歌の状態。
黄魔ウイルスの三次元構造を解明し、その構造によってのワクチン製造のためのデータを、現代に送り込む・命をかけた戦いが始まる。
胸躍るSF.
ブルータワーは残るが、ウイルス情報は、現代に持ち込まれる。
読み心地良い物語です。
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マンマミーア。

2009-02-24 | looking.
とにかく明るく、ポジティーヴは映画。
アバのダンシングクイーンからして、発散してるよ輝きを!!!
劇団四季の舞台も見たけれど、おのおのよさが光ります。舞台は、タップダンスなど、群舞に圧倒されるし、映画は、ギリシャの風景・海がとっても美しい。
サウンドトラックが、喧しいほど・大きいが・・・・・・・。
メリルストリープはじめ、中高年がしっかり頑張っている映画。我々世代への応援歌かもしれない。
子供が結婚するくらいの年齢のなかから、いっぺんに3組もカップルができてしまうんだから・・・・。
まだまだ、やれるんだぞ!!!
それと、音楽への賛歌。歌うことの喜び・歌の素晴らしさが溢れています。
静かなバラードがいい。
ギリシャの海を、すべるように小船に乗って、娘たちが海原に出て行きます。
この辺が、映画でしか表現できないのでしょう。
CROSS THE SEA・  BECAUSE I HAVE A  DREAM、
旅立ちの喜び・旅立ちを促す映画だ。
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上野・精養軒。

2009-02-23 | 旨い!tasting.
先週、金曜日から日曜日まで、会議。
東京・虎ノ門パストラル。
ひさしぶりに六本木を散歩したら、なんと佐世保バーガーのお店が出ていました。
これは、食べなくっちゃ!!!
11時開店なので、11時半ころ行ったんだけど、満席・・並んでいる!!
何故??何故??
やはりそんなに美味いのか???????
また、宿題を残しました。
並ぶ時間が、会議が近付いていて無理。少し歩いて「カレーハウス精養軒」で、食べました。
精養軒は、上野公園が出来た明治9年に、同時に開業した・西洋料理の老舗さんです。
明治五年に築地に開業したのが初めてだといいます。
130年の歴史があるんですねーーー!!
何故、ここ・六本木にお店があるの?????コックさんに訊いたら、お店の裏が、創業者会長のご自宅だそうです。
納得!!!
しかし、ここで、トッピングしてくれる、オムレツは、すごく美味しいんだよね。
「トロリ半熟で仕上げました}とか、言ってくれるし、なんと100円です。
コックの腕を、カウンターで目の当たりに出来ます。
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裁判長!ここは懲役4年でどうすか?

2009-02-20 | 読んでみた。finding.
裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)
北尾 トロ
文藝春秋

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北尾トロさんのレポート作品。
文庫本の帯には「面白すぎ!!!!」とある。
離婚・DV・強姦・殺人・強制わいせつ・・・・・真にリアルな人間ドラマは、裁判所にある。
だって。
裁判員制度導入を見据えての、裁判とは、どういった実態で運営されているかということを、皆さんに知らせたいというスタンスで書かれた本です。
実際に、傍聴券を、手に入れる方法から、裁判の正しい傍聴の仕方。
裁判官・弁護士・検察官の実態描写レポートが、テーマ別にズラリズラズラ。
誘拐レイプ事件の裁判傍聴。
リャン被告。クールな横顔・あとはなるようになると考えているのだろう。ぼくは事件そのもおより、リャンの無表情にゾッとした。我々の知らないところで、こうした事件は、あとをたたないのではないか。

あくまで、感想記、レポートだから、印象記であり、主人公・登場人物は、生きて表現されてないのが残念だったけれど・・・・・・。
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プライド。

2009-02-18 | looking.
お正月に、下の娘が進めてくれて、9巻まで、一気に読んでいた漫画。
一条ゆかりさんの原作です。
まーーー、なんというか・典型的な劇画。
女同士の、まさにプライドを捨てた意地と、プライドがぶつかり合うバトル・・。
一条ゆかりさんって、こんな激しい内容の作品あったのだろうか?
お嬢様史緒の、父親自己破産、落胆。立ち直りからの・立ちはだかる壁の厚さ。
シングルマザーに育てられた貧しい・ハングリ萌。
二人の・ぶつかり合いが、すごい。
根性物でもあり・・・・・・、成長と失望の物語。克服の物語でもある。

それが、映画になってしまった。
うーーーん、どうなるんだろう!!
見てしまいました。
美しい、オペラコンクールの場面。
トスカ・魔笛のアリアが飛び交って、なんといっても、R/シュトラウス「バラの騎士」・オクタビアンが、基調になっているのも、彩りを際立たせています。

しかし、この物語、まだ、続いているし、史緒がウイーンに、萌がミラノに留学する直前で、映画は終了。

原作は、これから、もっとドロドロドロドロ・・・・・・、底なし沼なのに・・。
原作もどうなるのか??
楽しみの展開です。
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チャロー・インデア。

2009-02-08 | looking.
チャローとは、イタリア語の挨拶チャオCIAOに似ていますが、ヒンディー語で、「行こう!!!」を表す言葉です。
チャロー!インデアは、「行こうよ!インドへ」ということになります。
六本木ヒルズ「森美術館」で、3月15日まで開催しています。
1947年イギリスから独立したインドの現代美術を網羅した展覧会。
1990年以降の急速な近代化・都市化に伴って、活発なアートシーンがインド国内に展開されています。
エスカレーターを上って、会場に入ると、大きなグラスファイバーで作ったインド象が横たわっている。メスの像です。
グレーの地肌には、無数の精子が泳いでいます。びっしりと全身にくっついている精子。
これはビンディーという既婚女性の額の真ん中に赤い紅の点を描くものとして、メス象に描いたと作者パーティー・ケールさんはいいます。
インドにおける女性の位置付け、、、、、起き上がろうとしていろインドなのか???倒れようとしているインドなのか???どちらにもとれる横たわる象。
未来のインドを象徴しているようにも感じます。

作者スンダラムは、ゴミの収集地に住み、そのゴミ・ガラクタを拾って、材料として作品を作り・展示した。
ムンパイの街であり、その作品の飾ってある窓からは六本木の町が見える。

興味深い映像も多い。

作品紹介の携帯端末貸し出しが無料なのもありがたく・嬉しい。
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生きづらさについて。

2009-02-04 | 読んでみた。finding.
「生きづらさ」について (光文社新書)
萱野稔人,雨宮処凛
光文社

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NHK教育週間ブックレビューで紹介されて、読んでみようと思い・手に取りました。
雨宮処凛アマミヤカリンさんと、萱野稔人カヤノトシヒトさんの対談形式で、進んでいきます。
雨宮さんは1975年北海道生まれ・いじめの対象にもなり、ニート、右翼集団への傾斜も体験して、「生き地獄天国」ちくま文庫を出版している。
プレカリアート(生活も職も心も不安定)な方々を支援していて「生きさせろ」では日本ジャーナリスト会議賞を受賞しています。

萱野さんは、1970年愛知県生まれ・パリ第10大学院卒業・「国家とはなにか」「カネと暴力の系譜図」「権力の読みかた」を出版しています。

特に最近、生きづらさを抱えて生きている人が多くなっているというベースから議論を始めています。
人間関係のなかでの精神的な生きづらさ。貧困から抜け出せない経済的いきづらさ。
メンヘラー(精神的な病や生きづらさを抱えている人)が、どうしてリストカッターや引きこもりになっていくかの解明も進めてくれます。
「注目されたい」「認められたい」から、自傷コミュニティーの「空気を読んで」自殺に繫がってしまう・・・・・など。
そして、空気を読むことの重圧も、、、、。
「弱い人は生きていなくていい」「邪魔なだけだ」という「排除」のメッセージがもんすごく極限まで膨らんだときに「右翼」に走ったこと・・・。
その「いじめ」も、みんな過剰に空気を読むことによって・そこに緊張感・ストレスが生じ、それをなんとか緩和するために特定のターゲットにコミュニケーションの負の部分を押し付けることから始まる・・・・・など。
そして、ブラックエンペラーから、ガテン系連隊が結成されていく過程。
あの、キャノンでさえ偽装受け入れをしていたり。
二重派遣・三重派遣の実態。
会社と結託している派遣会社。労働者を派遣することを「弾を込める」と言うとか・・・。
赤木智弘さん・派遣で首切られて・・・・「希望は戦争」丸山真男をひっぱたきたいを書いて、大論争となるお話。
引き続き・・・・労働者の自営業化が進んでいるのはいいのか!!!!
非正規労働者が広がっていって、サラ金がぼろもうけしているからくりも!!!
明らかに!!!
その裏で、糸を引く銀行大手。
派遣業者自身がサラ金をやっている会社もある。
なんと、教えられ・刺激的な本なんだろう。

最後には、希望も!!!
「自分だけ勝ち逃げしろ!!」という圧力があるが、、、、、・勝ち逃げの誘惑に負けずに闘うことを薦めます。
すごい!!
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現代学生百人一首。

2009-02-03 | 読んでみた。finding.
毎年恒例の歌会始と、時を同じようにして、この時期、東洋大学から「現代学生百人一首」が発表されます。
22回目の今回は、全国から63000首の応募があった。
入選作のテーマは、さまざまだが・・・・・・・。
人を恋う年頃の高校生、高二・宮下唯さん・「君の名の漢字を辞書で引いてみる、心のしおりそうっとはさむ」
高二・榊原香菜さん「こんなにもキレイにノートをとるのはね、君に「貸して」と言われたいから」
生きる孤独や憂いの想いを綴る作品もある。
高一・安藤弘理「正も死も書けば一文字十五夜のすすきのなかにぽつんとひとり」
高一・鎌田美紅「見つけたらいけない気がする何故だろう青い色した幸福の鳥」
でも、がんばる姿も・・・・・・。
高一・村崎愛奈「限界は僕が思うほど近くないぶつかるまでは走ってみようか」
女の子が使う僕が壮快に響きます。
中三・鈴木花音「駆け抜ける百メートルをおもいきりいらないものが削ぎ落とされる」
大人にだって、言いたいことが溢れています。
高三・合田佳祐「平然と使われ続けた汚染米汚れているのは米か心か」
そして、誠治への期待。
高一・村松かおり「日本にもオバマ旋風巻き起これみんな待ってる頼れる総理」

とてもサワヤカな印象!!!!
YES WE CAN
希望の灯る世の中を未来の有権者も待っている。
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私の遺言。

2009-02-01 | 読んでみた。finding.
私の遺言 (新潮文庫)
佐藤 愛子
新潮社

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今年お正月に久しぶりに出席した高校の同窓会。
還暦同窓会だから、出てみたんだけど・・・・・。
久しぶりに会った・同級生。そのときに頂いた本が、これ!!佐藤愛子さんの「私の遺言」。
この遺言は、未来に対する・未来の日本に対する熱いメッセージに満ちています。
彼女ならびに、彼女の先祖伝来付いている、さまざまな迷える霊魂を静めているうちに、彼女自身の生きていく方向を明確に意識・認識してくるという・恐ろしくも刺激的、実体験本だ。
1923年生まれ、20歳のとき旦那がモルヒネ中毒にかかってしまいます。そこからの試練が50歳まで・・・・、旦那の会社がその間2回も倒産します。
50歳で、ようやく生活が落ち着いて・・・、51歳のとき、たまたま見た見晴らしのいい斜面の土地を買って、別荘を建てたころから、異常現象が周りに出現してきます。
この、北海道の・魅入られたように購入してしまった土地は、アイヌ民族所縁の土地だったことが、だんだんと、異常な現象の原因をさぐるうちに明らかになってきます。
寺坂多枝子さん・山口順昭さん・江原啓之さん・丸山明宏さん・大西弘泰さん・JCでお世話になった中川昌蔵さん・相曽誠治さん・すごい方々が判断を見せてくれます。
多くの方たちに、助けられ・アドバイスを受けながら・・・・・・・・・、大げさに言うと・自分はどこから来て・・・・・、どこに行くのか??????が見えてくる過程をリアルに、本音で書いています。

佐藤さんは、外見は、口元がキリリと締まった・笑顔が大きく、素敵なお母さんのような雰囲気を感じていましたが、、、、、、、、・このような過酷な使命というか、悪戦苦闘を実践しなければならなかったのか!!!
この本を読むまで、まったく無知・ノー天気でした。

信じ難いことばかり・現実に起こってくることを呼んでいると恐ろしくなります。
この本は、いかに「生まれてきてよかった!!!」
という境地に達するための本だ!!!!
と、実感しました。

私の、この本をプレゼントしてくれた女性は、まったく・この本と同じような体験を、ここ4年以上体験・格闘してきたといいます。
しっかりと、お話を・聴いてみたいと思っています。
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