健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

花咲(わら)う。

2013-04-29 | Weblog
日本橋本町当社の近く「みうらじろうギャラリー」で出会いました。
いま桜前線上昇中、東北はいっせいに満開の季節。弘前城の櫻も見事だろうなーーー。
被災地の復興は、まだまだでもどかしいですが、季節だけは容赦なくめぐってきて今年も櫻は見事に咲いてくれました。
この写真展。
青柳健二さんが震災直後から、櫻の花木を撮り続けて、今回、宗久さんの文章とともに出版されました。
その記念の展示会開催でした。
悲惨な被災地でも、強く、けなげに咲いてくれ、被災者たちを励ましてくれた多くの櫻。
胸が詰まる被災地の写真がほとんどのなか、このポスター写真を見て救われた気持ちになりました。
満面の笑みを発散する高校生たち。
被災に負けない、明るい復興を信じさせてくれる、力に満ちてました。
「咲く櫻、散る櫻、残る櫻も 散る櫻」
何回でも繰り返し見続けたい写真でした。
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クラウド アトラス。

2013-04-27 | looking.
なんて予感に満ちあふれた映画だったんだろう。何度も見たいし、DVDも買うだろう。
「マトリックス」を製作したウオシャウスキー姉弟というか兄弟に、トムディクバが加わって、新しい世界を問うた!!!
日本経済新聞夕刊シネマ万華鏡での酷評「500年の時空を往還し派手な映像で物語るが、魂の不滅の物語と薄っぺらな革命論はいかにもニューエイジ的」(古)と、あった。
はたして、どうなのか?
酷評に値する作品なのか、確かめるしかない。
まずは1846年アメリカがゴールドラッシュに湧き立つ時代、帆船による大航海で、奴隷を買いにいく船の場面で始まって、1936年ホモの疑聞から逃れるように作曲家に弟子入りするクラウドアトラス6重奏作曲家、1973年、石油エネルギーに変わる原子力発電の危険性を検証した論文をめぐる両派の暗躍、2012年には権力により精神病院に拉致されてしまった作家の自由を求める戦い、2144年の未来ソウル。そこではIPS細胞転用か、人造人間が仕事をしている。まさにマトリックス映像の上を行くアクション満載、そして2346年、未来からの使者が人食い族と戦う、という6つの時空を超えたエピソードではじまり、それが次第に、各6年代が、時代の登場人物の子孫などにより、また、写真などにより、繋がってくるのが見事。
しかし、この構成は、どうも1回見たくらいでは、説くことが出来ない。
しかしながら、感動するのは、各6シーンいずれも解決の方向に帰着していくので、だんだんと謎解きが頭の中で進行していくのがここちいい。
奴隷買い帆船に乗り込んだ弁護士は、毒殺の危機を乗り越えて、妻とともに奴隷解放運動に身を投じる。財産も地位も捨てて、、。
拘束され、虐待されていた作家と仲間は、脱走に成功する、自分の手で自由を得る、、、、、、これまた感動的。

マトリックスは、押井守氏の攻殻機動隊のパクリだと評されたこともある。しかしこの映画のパンフレットには押井守氏のレビューが絶賛、応援の内容で載っている。

まさに同志、相、手を携え、挑戦を続けようという熱い意気込みを感じる。

私にとっては、的外れな(古)さんの批評。
さて、あなたは!!!!!
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浅川智恵子さん。

2013-04-25 | 読んでみた。finding.
ものすごい方が世の中にはいらっしゃるもんです。先週の日本経済新聞夕刊で知りました。
小学校5年生までは、しっかりと見えていた世界が、事故で全盲になります。人間の情報は80%を視覚から得ているといいますから、盲学校に入り展示を習得し、さまざまな困難に立ち向かっていくのは並大抵な精神力ではありません。
陸上部に入部し、障害者国体で優勝、スキー、スケート、スキューバーダイビングまで挑戦しちゃいます。
職業訓練校でコンピユーターとの出会い、1984年日本IBM東京基礎研究所の学生研究員になります。結婚もして、娘さん二人を育て上げます。
まず、コンピョーターに点字を打ち込めるようにすることに挑戦。点字辞書検索システムを構築します。国語、和英、英和辞書、点字の辞書は、百科事典100巻くらいのボリュームになっていたので、その簡便さの実現効果は、大きいですね。
97年には、ホームページリーダーを開発。
世界初の実用的な視覚障がい者向けインターネット専用音声読み上げソフトです。
2009年には、米IBM技術者最高位であるフェローに選ばれます。全世界40万人の社員でフェローは100人足らず。日本人ではノーベル賞江崎玲於奈氏に続く5人目となります。
視障がい者が情報にアクセスするための技術開発が評価されました。
彼女も5回のコラムで書いていますが、常に「あきらめなければ道はひらける」と思い続けたのがすごいです。
そして、自分の持つ視障がいというのを、ダイバーシティー(多様性)ととらえていて、その多様性が社会に役立つことを実感できるのが嬉しいと述べていることです。
感動と、尊敬です。
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LIVEDO MEDICAL.

2013-04-24 | Weblog
愛媛県に本社のあるリブドウコーポレーションの医療施設、Livedo Medical のエントランスを飾る山野将志さんの作品たちです。
行って、実物見てみたいです。
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山野将志さん。

2013-04-24 | looking.
偶然、末広町の3331で出会いました。
山野将志さんの絵です。「うみのいわの石」。すごく明るくってパワフル、一目見て惹き付けられました。
1977年生まれですから、まだ、お若い。
訊けば、自閉症をお持ちとか。ディスレクシアと同じで、障害ではなくって、ちょっとしたこころのズレ、病いです。
ディスレクシアの方にはアーティストが多くって、視覚、聴覚など、ひとつの感覚が突出して優れている方がたくさんいらっしゃいます。
それぞれの優れた感覚を伸ばしていけば作品につながります。
山野さんは、奈良在住。たんぽぽの家に所属しています。
とにかく描くのが何より好きで好きで、人生そのものになっています。
愛媛の大きな介護施設のエントランスの壁画のようなパネルは山野将志さんの作品で、来訪者を明るく迎えてくれます。
なんたって、生作品、実物はすごいですから、
見てみてください。
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破裂。

2013-04-23 | 読んでみた。finding.
破裂
クリエーター情報なし
幻冬舎
破裂って???いったい何が破裂するんだろう??患者さんの心臓!!!!
大阪大学医学部を卒業した医師作家、久坂部羊さんの作品です。
日本経済新聞夕刊コラム絶賛5つ星でしたが、、、、、、私にとっては2つ星。
あまりに過度に医療界を過激に描き過ぎていると感じる。
心臓外科エリート助教授香村のオペ事故に対する訴訟にまつわる裁判。正義感あふれる麻酔医、ジャーナリスト、弁護士、病院側、入り乱れての展開。
それに厚労省のやり手、佐久間が絡むのだが、、、、、。
香村助教授治験中のペプタイド療法が、心筋を復活させ患者さんが蘇るが、心血管の蘇生とのちぐはぐから、突然死があらわれてしまう。
それを、「プロジェクト天寿」に仕立て上げようとする佐久間。
ありえない話が続きます。
医療事故を追跡することの困難さにむなしさも漂って、、、、、、。

私の履歴書の中で、渡辺淳一さんが、和田教授の心臓移植について書いた記事のほうが、よっぽど、私のこころに届きました。
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ユジャワン日本ツアー始まる。

2013-04-18 | 聴けた!imaging.
ユジャワンのツアー始まりました。
トッパンホール。「アジアの感性、多彩な才能とその多様な可能性」シリーズ4、という副題がついてます。
東北大震災直前のリサイタルから3年連続来日してくれて、圧倒的な演奏を披露してくれて、あーーーーー、しあわせ。
いきなり漆黒のミニのワンピースを纏って颯爽とあらわれ、スクリャービンです。
ソナタ2番「幻想ソナタ」と6番、やはり私には難しい、耳にまだまだ馴染んでこないスクリャービンでした。
ラベルのラヴァルスは、素晴らしかった。
ヴェルビエ音楽祭の映像で見ただけ、、、、やはりライブの演奏は違います。大人のワルツだなー。
休憩をはさんで、
今度は、鮮やかなオレンジのミニワンピース。
リバーマンガーゴイルと、ラフマニノフのソナタ2番。
唖然の演奏。
掛け声がかかり、アンコールが、どれも素晴らしい。
やっぱり耳に馴染んだ音楽がこころにしみ込んできます。

この演奏会、テレビカメラが4台も入っていた。
5月22日BSクラシック俱楽部で午前6時から放映されるといいます。違う角度からの映像楽しみです。
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桂昌院藤原宗子。

2013-04-17 | 読んでみた。finding.
桂昌院 藤原宗子
クリエーター情報なし
集英社
徳川五代将軍綱吉の母にいかにして登り詰めたか。極貧の安住する家も無い野菜露店の娘お玉が、どうやって家光の側室となり、とうとう従一位まで成り上がったか、、、、の物語。
姉と暮らす幼少のころから、苦労の連続でこころが鍛えられていく。そして六条家に奉公に出て、そこの姫君 瓏子と出会う。
あまりにもの生活、性格の相違に、歯ぎしりする様子がおかしい。
悔しい、羨ましい、恨めしい、切ない、やるせない、と、どんな状況でもあるがままに受け入れて、一向に動揺しない、どんな場合にもうろたえない瓏子に歯ぎしりする。
この対立軸が、玉の生きる想念の源となっていくのがわかって、性格が際立ってきます。
「花や散るらん」の桂昌院の描き方と、こうも違うか!!!と、驚きです。
家光を寝屋で、籠絡していくさまは、笑ってしまいます。
いやーーーー、どろどろおどろしい幼少の記憶が、ここでも役に立ちました。
そして徳松を産み、将軍の跡目争いで、不利な自分の息子を、なにがなんでも将軍に仕立て上げるという行動のすさまじさ!!
神仏に祈願し、ライバルを蹴散らしていく様は、まさに爽快でした。
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年深みかも。

2013-04-14 | ことば。thinking.
本日は浜松で会社のOB会でした。
会社といっても、現在を遡る前身の前身、またまたまた5代前身である合名会社。私が年少のころ育った会社です。
50年以上ぶりの方、女性が10人に男性15人が集まりました。
新年会とか歓送迎会、法事など、なにかと集まっては飲んだり食べたり、貴重な交流。特に、幼稚園児のころからお世話になった方々に会うのはひときわ味わい深いものです。
先輩かたがたの記憶披露に、あーーーーー、そんなことあったのか!!!あんなこと言っていたのか!!
逆に、私の記憶のエピソードが、えーーーーー!!!と、驚きをもって、蘇ったと言ってくれることもあります。記憶がお互い異なり、時々交叉して、生き生きと昭和20年代後半が鮮やかに浮かび上がってきます。
「来年のこの会を目指して もう1年生き延びますわよ!!」
なんていう、年長者の素敵な言葉にすごく励まされます。

日本経済新聞夕刊のコラム。いまの担当は、歌人、小島ゆかりさんです。すごく味わい深くて毎週土曜日が楽しみです。
年初のコラムに「年深みかも」
長寿者への敬意をこめた1300年ほど前の宴会の歌が紹介されていました。
「一つ松 幾代か経ぬる吹く風の 声の清きは 年深みかも」
万葉集、市原王の歌だそうです。
「あたりを吹く風が、この松のまわりでは清らかな音を立てている。それはこの松が、長い年月を経て来た古木であるからだろう。」
このように年を重ねたいものです。

もう一つ、年齢のゆとりがもたらした おもしろい俳句も紹介されていました。
「屠蘇散や 夫は他人なので 好き」
池田澄子。
夫婦はしょせん他人、とか、空気みたい、とはいうが、夫は他人なので好き、とは、斬新です。親より子より長く時間をともにするのが他人であるとは、思えば不思議に目出たいものかもしれません。
このぬけぬけと清々しい夫婦の味わいも、
「年深みかも」
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ニュールンベルグのマイスタージンガー。

2013-04-08 | 聴けた!imaging.
上野の森は、ここのところの低気圧襲来ですっかりソメイヨシノは散ってしまいました。しかしイチヨウザクラは満開です。
東京春音楽祭「東京オペラの森」も佳境に入って来ています。今年は、ワーグナーとヴェルディの生誕200年にあたります。
昨日は、音楽祭のメインイベントともいえるワーグナーの「ニュールンベルグのマイスタージンガー」公演でした。バイロイト音楽祭に出場しているバリバリの現役歌い手をタイトルロールに招聘し、贅沢な演奏会式公演でした。チケットは完売。満員御礼です。
ワーグナーのオペラの中ではとりわけ判り易く、まとまった素晴らしい作品だと思います。仕立て屋、パン屋、靴屋など、伝統のマイスター制度を引き継ぐ職人たち、庶民の歌劇であることが、親しみを増してくれます。
職人たちの仕事からおおいに商業都市として栄えているニュールンベルグ。成功した親方が、歌合戦を催し、その優勝者に全財産と娘を与えるという物語。でも娘に最後の決定権はゆだねられています。横恋慕するメックメッサーが狂言回しで、騎士ワルターが娘エバと結ばれるという筋書きですが、歌のマイスターが出現してくる、その詩と歌が生まれてくるところが霊感に満ちていて、そのメロディーたるや、まことに心に響きます。
歌合戦に勝利するための歌が生み出されるところは、ワルターが、朝に見た美しい夢を思い出しながら出来てくるという幻想的な音楽発生になっています。「朝はバラ色にかがやきて、大気は花の香にふくれ、、、、、、」
口ずさめる、とても甘美な旋律です。
そして、この懸賞の歌を、子供として、マイスターの歌として認めるための洗礼を行うというんですから、、、、。
歌に対する思い入れが並じゃーーないです。
騎士ワルターが詩をつくり歌をつくりました。この新曲の生みの親はザックスとエバが名づけ親だと記憶されるだろう。
「聖なる朝の夢解きの曲」と名付けて マイスターを讃えましょう。この歌がつつがなく成長せんことを、、、、、!!
と、歌い切ったのが、テノール、クラウス フロリアン フォークト。
シルクのようにきめ細やかで柔らかい歌声。
このように、音楽 歌が讃えられ 大切にされる歌劇っは、ほかに知りません。
ワルターとエバの愛を縦糸に、マイスターを讃えドイツを賛美する人たちを横糸に構成されてた歌劇。
素晴らしい音楽に酔いました。
来年からは、指環4部作を順番に登場させていくらしい。
いまから楽しみです。
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