パッチギ。

２００５年に公開された作品ですが、まだ、見たくて見れてなかった作品です。
井筒和幸監督の作品です。
舞台は、１９６８年の京都。
革マルだ、民青だ、って・学生運動花盛りの時代。経済も高度成長期に入ったころの懐かしい雰囲気に溢れています。
在日朝鮮学校の生徒と、日本の生徒・やくざとの喧嘩・勢力争いがベースに、物語は進行します。
朝鮮学校の番長アンソンの妹に一目惚れした松山。
この二人が、民族の垣根を越えて、恋心を高めていくのには障害が待ち構えます。
在日朝鮮の人たち、南北問題が、色濃く・現代にも通じる社会問題として・痛く・痛みを持って・提示もされています。
その点・作品の奥行きを深くしているように思います。
学生時代・よく歌ったイムジン河が、テーマになっているのも感じるところが多かったです。
オダギリジョーが若いし、沢尻エリカが爽やかです。
第二作パッチギが出来たのも納得の、いい作品でしす。

次世代ウエブ。

前回、眼を開かせられた本・「ウェブ進化論」梅田望夫著・筑摩書房新書は、素晴らしかったです。
グーグルが、何故・世界を席巻してきたか？？？
宝の山だけでなく、ネット販売によって、いままで陽を見なかった部分が脚光を浴びることが出来て、新たなビジネスモデルの平野を切り開いた「ロングテール・マーケッティング」。
その、考え方が、わかりやすく述べられていました。
グーグルが、神の如く、世界中の一人一人の、性向などのデーターベースを集積、分析して、大きな・情報宇宙集合体を、無から創り上げていくポリシー！！
眼を見張る気付きがありました。

この本、「次世代ウェブ」グーグルの次のモデル・佐々木俊尚著。
副題の、グーグルの次のモデル、に惹かれて買いました。
新しい、ソーシャルメディアと、リアルネットの架け橋になっていく、新たなビジネスモデル構築の例題は、多く提示されています。
マスマーケッティングがなナノマーケッティング構築を成功させた、二人のＯＬによる「サンプル百貨店」のコンセプトには、驚き・感服です。
そして、
グーグルの「無料経済」が、基本だと、述べながら、明確にグーグルを超えるモデルは明らかにされていないし、伝わってこない。

専門用語が多すぎるし・・・・、次のモデルは自分で探しなさいっていうしか、ないのかもしれません。

道路か医療か？？

福田政権の支持率も、下降を続けています。
衆議院総選挙も、福田では戦えない、麻生さんでも惨敗か？？？？
先回の、内閣改造も、その趣旨・所信には失望！！！
生活者は、大変困惑、苦しんでいるので、それを解決する内閣？？？
もう、前提は、だれもわかっているのに！！！のーーーーー天気！！！
もう、具体的にどういった対策で、その不安を除く政治をするかを明確に示せよ！！
って、言いたくなります。
毎年、２２００億円の医療費削減だって？？？？
その方針を、また来年も継続するそうだ。

先日、東京大学の福田教授は、ある試算を出していました。
世界に遅れること、８１番目。
子宮頸がんワクチン・・・・・・、まだ・発売されていなくて使用できない対象者たち。
１０歳から４５歳の、女性が、皆さん予防ワクチンを打ったのならば、死亡率が大幅に下がるので、年間４３０億円の医療費削減につながるとの試算です。
アメリカのイリノイ州でしたか？？
在住の女性全員に、子宮頸がんワクチン打つ予算を確保したとか。
州・国のやるべき責務を果たしています。

他方、道路財源は、ジャブジャブ。
はたして、一般財源化も出来るのか？？？？
日本の道路の舗装率は、なんと・世界一になっています。
いい加減な試算で、どんどん道路が出来ている。車があんまり通らない道路は、必要ですか？？
本州と四国の橋、果たして３本も必要だったのか？？？

これからの計画は、細密・厳しく・交通量予測を試算すべき！！

さーー、どの道路が必要なのか？？？
在宅医療・在宅での看取りを進める国。
在宅・在宅なんていったって、家族が出来るのか？？？？
介護施設は、まったく足りない状態。

さーーーー、歳出圧力が強まる、道路がこれ以上必要か？？
このままで、医療は、いいのか？？？？

しっかりとした争点にして欲しいです。

シークレット・サンシャイン。

ソウルからミリャンに向うドライブの途中。
車が故障。
直しに来る、整備会社の社長が、韓国の典型的な庶民的俗物の匂いをプンプン。
彼が、だんだん主人公に・・・・。
いい味を出しています。
故障車の外に出た息子が、動かなくなる。
ミリャンの家で、隠れている息子を、ふざけて探す・・・・カクレンボ。
複線となって・・・。
息子は、誘拐され・身代金を奪われて・殺されてしまう・夫も失っているシングルマザーのピアノ教師。

喪失に、いかに耐えられるか、どうやったらその衝撃から立ち直れるか・・・・、見るのが辛い映画です。
その中で、愚直な俗物・ジョンチャンの存在感が光を放つ！！
キリスト教にも救いを求め、一時の平安が・・・・・・・・・・・。
すべてを許す神様。
面会に行った殺人犯人が、自らキリスト教に帰依し、神はすべてを許すから・私も許されて心は平安だと、シネ（ジョンチャン）に告げる。
また、やりきれなさと・無力感・怒りがこみ上げるシネ。
キリスト教・宗教のあり方にも「嘘・嘘・嘘・みんな嘘」と・・・・。
そして精神病院へ入院とまで追い詰められる・・・・。
数年後・退院したときに・待っていたのは・・・・。

名画「オアシス」で、ムンソリを見い出した・イ・チャンドン監督の作品でした。

永楽屋。

連日・猛暑です。名古屋も週末は、３７度以上！！！
もう、炎天下は、歩く気がしません。
３７，９度まで上った日曜日。
こんな日は、お抹茶を立てて、京都の夏菓子が最高です。
また、涼しげな、夏の銘菓を頂きました。
京都市中区河原町通り四条上る東側・・にある「永楽屋」・
０７５－２２１－２３１８
そこの、琥珀「柚子」です。
寒天の中に・柚子の切れ端が入っていて、それを砂糖で・長方形に固めてあります。
冷蔵庫に冷しておいて食べると最高です。
外は、砂糖で固いですが、半透明の中の、柚子の黄色が涼しそう！！！
噛むと、ほろりと崩れて、冷たい寒天に柚子の香りが重なります。
あんまり甘くないのも涼味を強めてくれます。

これも、工夫の技が感じられる、優れた京菓子です。
ご馳走さまでした。