神の手の提言 ――日本医療に必要な改革 (角川oneテーマ21) | |
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福島孝徳先生の講演会を聴いて、その中で、読んでみてくれ!!!って、勧められた著書です。
デューク大学脳神経外科教授で、カロライナ脳神経センター所長であり、FDAを相手とするコンサルタント会社も運営しているというまさにマルチスーパードクターです。
新高輪プリンスホテルでの講演も刺激的でした。
冒頭から、ストレートパンチの連続!!!直球でバッサバッサと切りまくる先生。
日本での島国根性まる出しの、医学教育、医学会がいやになって、20年前日本を脱出!!
かっての勤勉な日本人はどこへ行ってしまったのでしょうか?皆さんは週休二日制ですか?何故、土日は休むのですか?私は土日こそ働きます。
バケーションは、人間をダメにします。休むとは無駄にすること、私は1日4、5時間しか寝ていません。
過労死っていわれますが、過労死はありえないです。みんなストレス死です。
今日も、午前中脳腫瘍で起き上がれない30歳の女性を助けてから、こちらに来ました。私は年間600例手術します。
ヨーロッパで脳外科のトップ医師の半分は、私の弟子です。
こんな導入部だから、度肝抜かれちゃうんです。
そしてこの推薦本を読みました。
また、なんて刺激的な内容でしょうか!!!!!
日本の医学部医師養成の問題点を具体的に、まさに提言しています。
先日のTPP問題有識者会議での三師会の二番目の意見、混合診療解禁反対とは逆に、「混合診療」は認められるべきだと言っています。
ドイツでは既に、いい医療を受ける為に自費でプライベート医療を組み合わせることが出来る。
決して、医療の質に差をつけるということではない! 高い水準の医療をきちんと支払いをしてもプレミアサービスを受けてもいいという選択肢もあるべきだという意見です。
日本では、厚生労働省が健康保険で認可されていない、優れた効き目の薬を自費で使うとなると、従来の保険治療適用されていた医療費も、まったく保険が効かなくなってしまいます。
これは、やはり患者さんに莫大な負担をかけることに繋がるがら、保険医療はあくまで保険で認めて、あとは寿司でも鰻でも松竹梅があってもいいのではないか?
という意見です。
これは、もっともだと感じます。
TPPと、
からんで、どうなんでしょう????国民的議論を始める時ではないですか!!!!