なんともおどろおどろしい題名です。
近松門左衛門、驚き、69歳の時の作品。
享保年間の江戸世相を表しているといわれています。当時は世話ものといえば、男女恋愛、心中ものが大流行でしたが、この作品は異色。
甘やかされて育ったどうしようもないグレたボンボンが、遊郭遊びのために借金を重ね、暴力事件を起こし、勘当され、進退窮まって、、、、。
身勝手な行い、大人になれない幼稚な思い込みから、好意を逆手にとり、同業油屋の女将さんを殺してしまう。
当時は、悪と善がはっきり区別され、善がさまざまないじめ迫害にあい、苦労するけどめでたしめでたしの人形浄瑠璃全盛。
近松門左衛門は、100%善人100%悪人なんてありえないという視点から物語を起こします。
ほうとうの人間観察をしなければ、、、というところからお吉の人の良さが、意外な方向にも向うリスクがあり、与平衛の甘えがとんでもない行為に繋がる不可思議な人間感情に切り込んでます。
うかつな主人公だから同情も薄れて、ややこしく、どっちがいいのか悪いのかわからなくなってきてしまいます。
まさに近代演劇の先駆けをしていました。
桐竹勘十郎の河内屋与平衛の人形使い見事でした。
近松門左衛門、驚き、69歳の時の作品。
享保年間の江戸世相を表しているといわれています。当時は世話ものといえば、男女恋愛、心中ものが大流行でしたが、この作品は異色。
甘やかされて育ったどうしようもないグレたボンボンが、遊郭遊びのために借金を重ね、暴力事件を起こし、勘当され、進退窮まって、、、、。
身勝手な行い、大人になれない幼稚な思い込みから、好意を逆手にとり、同業油屋の女将さんを殺してしまう。
当時は、悪と善がはっきり区別され、善がさまざまないじめ迫害にあい、苦労するけどめでたしめでたしの人形浄瑠璃全盛。
近松門左衛門は、100%善人100%悪人なんてありえないという視点から物語を起こします。
ほうとうの人間観察をしなければ、、、というところからお吉の人の良さが、意外な方向にも向うリスクがあり、与平衛の甘えがとんでもない行為に繋がる不可思議な人間感情に切り込んでます。
うかつな主人公だから同情も薄れて、ややこしく、どっちがいいのか悪いのかわからなくなってきてしまいます。
まさに近代演劇の先駆けをしていました。
桐竹勘十郎の河内屋与平衛の人形使い見事でした。