ロシア国立ボリショイバレー。

昨晩、愛知文化藝術センター大ホールで、ボリショイバレー「白鳥の湖」を見ました。
かって、家内と中野サンプラザホールで、レニングラードバレー「白鳥の湖」を見て以来・３２年ぶりのスワンレイクです。
今回は、前から２番目という素晴らしい咳でした。
マシュー・ボーンの振り付け演出と異なり、まったく正統的・伝統的な衣装・演出の舞台です。
なんといっても、王宮の場面など、コスチュームが素敵。
鮮やかさは、目を見張る素晴らしさです。
踊りは、モチロン。
オデット・オディールは・アンナ・アントニーチェワ。素晴らしい！！
ジークフリートは、ドミートリー・グダーノフ。
とにかく、悪役のロットバルトを踊った。アルテム・シュピレフスキーが最高の踊り。力強かった！！！
若手で、ポーランドの女王を踊ったソリスト・エカテリーナ・クリサノワ・可憐でしなやかで、スッバラシイ踊りでした。
将来・楽しみな踊り子さんです。

極上のバレー家内ともども味わいました。バレーは、やっぱり素晴らしい！！

シークレットパラダイス。

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あのタヒチを描いた、ポール・ゴーギャンの自伝のような映画です。
株取引のディーラーとして辣腕を発揮していた頃の描写は納得でしたが、その後、ゴッホとの親交や、火の出るようなぶつかり合い・反目が描かれていません。
後期印象派のピサロの発見、彼との親交。
「ありえない赤い犬を画いている。」など、最初の個展での心無い評価。
売れない苦しみ。離婚は描かれています。
奥様役が、ナスターシャ・キンスキー！！！！美しい！！
「わたしたちは、何物で、どこから来て、どこに向うのか？」
の大作を描き上げたところで映画は終わります。
タヒチの住人たちが崇める偶像を次々と破壊していく、宣教師とキリスト教の傲慢さは、とてもよく伝わってきました。

翻弄される。

トリコロールに燃えて スペシャル・エディション エイベックス・トラックス このアイテムの詳細を見る

１９３５年・第二次世界大戦以前のパリが舞台です。
モノクロのパリ風景に、シャンソンが流れます。
そして少女時代のギルダ（シャリーズ・セロン）が、占い師に未来を見てもらう場面。
「３５歳以降が見えない！！」
そして、一気に１９３０年代、フランコ将軍がスペインに現れ、ナチスの台頭そてくる時代に飛びます。
戦争に翻弄される・恋愛物語。
苦学生ガイ（スチュアート・タウンゼント）は、ギルダと知り合うが、炉用に燃えて、対フランコ軍団に入隊・戦線に出征してしまいます。
やがて、ナチスヒットラーのパリ占拠。
ギルダは、ドイツ将校の愛人になっている。
ガイは、パリ解放軍の地下工作員に・・・・・・・・・・。
やがて、ノルマンジー上陸作戦から、パリ開放へ・・・・・。
彼女の運命は？？・
ガイは・・・？？？
こころに残る映画でした。
二人の女優・シャリーズセロンとペネロクルスが美しい！！！
文化村シアターコクーンでの上演・見逃していたので・・・、見てよかったです。

そうか、もう君はいないのか！！

そうか、もう君はいないのか 城山三郎 新潮社 このアイテムの詳細を見る

作家・城山三郎さんの遺稿が、見つかって、そこに愛妻・容子さんへの惜別の鎮魂歌がしたためてあったそうです。
次女である・井上紀子さんが、巻末に記しています。
城山さんと、容子さんの出会いから別れまで、まさに「黄金の日々」を、平明な文章でつづられています。
こんなにも奥様を強く強く・愛し続けることができるのかと、驚きの書であるとともに、先立たれた城山さんの、喪失感のあまりの大きさに、改めて奥様への思いの深さを大きく、感動とともに読むことができました。
底抜けに明るく、ユーモアも生活に溢れていた、奥様ですから、城山さんが頼りにして、惚れ切っていたことが、随所っていうよりも、全編に満ち溢れています。
こんな夫婦関係って、まれなことだと思うだけに、感動もひとしおです。
肝臓がんが手遅れ状態で発見される場面など、涙なしには読むことができません。
妻との、向き合い方・夫婦のいつくしみの偉大さを思い知らされます。
単なる・惚気話でない、生き方が詰まっています。

城山さんの・好きだった言葉。
「静かに行くものは健やかに行く、健やかに行くものは遠くまで行く。」
イタリアの経済学者パレートも好んでいた言葉さそうです。

２００７年に他界された城山さん。
また、著書を紐解いてみたくなりました。

丸子の丁子屋。

創業慶長元年というから、関が原合戦のころ。４００年以上の営業を誇る「丁子屋」。
広重の版画・東海道五十三次「丸子の粛」の、モデルとなっているお店です。
日曜日に１１人の同志と行ってきました。
私の４年先輩が、病に倒れて、お墓参りです。
奥様も、娘さんも来ていただいて、墓前にお参りさせていただきました。
全員で般若心経を唱和！！！
我が、ラグビーチームの応援歌を、涙ながらに合唱しました。
「燃ゆる日のもと・声高らかに！！！
　　　　　いざーー、勝どきを、上げんかな！！！
　　　　　　　　あーーーー、青春に涙して、
　　　　　　　　　　　声・枯れるまでも、叫ばんか！！
　　　　　　　　　　　　　　行け・行け・行け・精鋭の士よーーー！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　行け・行け・行け！！」
Ｋ先輩はスタンドオフで、華麗なステップで相手を抜き去り、ラインを統率してゲームを組み立ててくれました。
安らかに！！！お休みください！！

先輩のおかげさまで、我々・今日会えたんだ・元気に生きよう！！！
って、お銚子を空けること・空けること！！！
酔っ払って、しゃべりまくり・先輩を偲びました！！

塩川正十郎さん。

よくテレビの政治放談でも見掛ける大正１０年生まれの元気なシオジイ！！！
椅子に座っての、リラックスした姿勢でのお話しを聴きました。
数字にも強く、元気な８７歳です。
今回、麻生さんの言い出した、１２０００円の経済対策への疑問。
官僚による日本行政の支配の危機。
国際社会の中における日本の存在感の希薄さ。
多くの・課題を浮き彫りにしてくれました。
今回の金融サミットにも、方向性を危惧していました。
日本は、ＩＭＦへの１０００億ドルの支援を約束しました。依然としてドルを基軸通貨として守りきる政策に感じられます。
若干・新しさに欠けるかなーーーーーーっていう印象です。

もう、中国は１兆７千億ドルも外貨準備があるので、オバマ氏に２０００億ドル援助するって、持ちかけているそうです。（シオジイ談）
なかなか、シタタカ！！！
アメリカはＧＭなどへの経済金融支援７５００億ドルを明言しましたが、原資が無いのです。
アメリカが受け入れるかも含めて、眼が離せません！！！

振り込め詐欺・・・、ボケのジジババのおかげで、銀行の引き出し・振込み金額が大幅に規制されてしまっています。
これにもシオジイ・大疑問！！！
もっと、おおらかな社会にしなくては活性化しません・・・・と。
振り込め詐欺・・・身内がグルになっているケースが多いそうです。
８００万円お祖母さんが持っているから取ってしまえ！！！身内に詳しい電話がかかってくるハズです。

官僚の悪さも指摘。
ＰＦＩというアメリカでもよく実施されている手法があるけれど、これが官僚がなかなか認めない。
国は土地を提供して・特定会社を作って、民間から金を借りて建てて、賃料の三分の一を役所並の賃料・・三分の二を民間並み坪５万円で貸す。
ｋの、特定会社を認めない。
何故？？？？
天下り先にならないからです。
都市計画の中でやれ！！！って言われる。
そこには、補助金を付けるのは当たり前の世界。補助金とともに官僚上がりがドヤドヤ入ってくる。
昭和３０年代の立てられた公団住宅。
古くって、危ない。家賃は１万円。
ＰＦＩでやろうというと、公団公社でやるという。民間に何故まかせない！！！
立ち退き交渉は、、、官僚はやらない。
ワタシタチノシゴトデハナイ！！！！
呪文が蔓延している。


今回の金融サミットは、ほんとうに後世・歴史的な決断だと評価されるのでしょうか？？

新・ニューシネマパラダイス！！！

先日見た、ＴＯＫＹＯ。
ミシェル・ゴンドリー監督の「インテリア・デザイン」が、３作中・最初に登場してました。
優しく・東京を、椅子の描いていたファンタジー。
優しくも刺激的に・・・・・。藤谷文子さんが、スッポンぽんで出てくる驚き・
また、以前の「エターナル・サンシャイン」はＤＶＤも買ってしまった、恋する記憶の交錯する、不思議な魅力を持った名作だった。
その、ゴンドリー監督が、こよなくシネマを愛して・愛しぬいて・愛情が溢れ続ける映画を創りました。
「僕らの未来へ逆回転」。
ラストシーンは、トトが成功し、昔、映画に出会った喜びを溢れさせた・古い映画のキスシーンの連続を思い出させてくれました。
伝説のジャズピアニスト・ファッツ・ウオーラーを描いた手作り映像をカーテンに映す。
それを外から見ている群集・・・・、そして・温かい拍手！！！
ジーンと、熱いものがこみ上げてきたなーーーー！！！
映画、ハリウッドへのオマージュ！！！！

アメリカニュージャージー州の小さな町での物語。
ジェリーは発電所で磁気を浴びて、レンタルビデオ店のＶＨＳビデオを皆ダメにしてしまいます。
女性客は「ゴーストバスターズ」を借りに来るのだけど、ジェリーと店主の代わりマイクは、女性客がまだ、ゴーストバスターズを見てないから・・・・と、自分たちで出演して自作ゴーストバスターズを創ってレンタルしてしまう。
これが評判を呼んで・・・、「ロボコップ」「ライオンキング」「２００１年宇宙の旅」「キャリー」「「キングコング」「シェルブールの雨傘」などなどを、次々とリメークして行きます。
その撮影現場が、爆笑です。
パロディと、ダジャレの連続。　　　　　もっと英語が判ったら爆笑できるのに！
もう、ハリウッド名作の、リメーク場面に、ゴンドリー監督の映画に対する、強い愛情を感じました。
著作権違反も出てきて・・・・・。

最後の、ジャズピアニストの創作映画となる。
スタッフ皆で、創る喜び・映画の楽しさが、溢れています。
こころ暖まる・名作となりました。

もっと、ギャグを理解したい！！！

劫尽童女。

劫尽童女 (光文社文庫) 恩田 陸 光文社 このアイテムの詳細を見る

恩田陸さん。
以前、話題の「六番目の小夜子」読みましたが、どこがいいのかわからない小説でした。
今回再挑戦。
とっても魅力的な、感性と、予知能力に優れているルカという少女が主人公です。
ルカとは、キリストの弟子ルカを連想喚起しているのでしょうか。
カンボジャの、無数に設置された地雷が浮き上がり、爆発していく場面は、感動的です。
「思うに、アメリカ軍というものは男性なるものの最後の象徴だわね。世界はもともと女のもの。静物だってもとはメスで誕生して、性染色体やホルモンのおかげでようやく男性になれるのよ。男というのは「なる」ものなの。
世界はいつも男の世界を目指してきたわ・極めて抽象的なイメージの世界をね！！
主義・主張・征服・支配・秩序。男のつくる社会はいつだって理屈と理念ばかりで、それが世界を窮屈にする。
・・・・・・・・、ついにきしみが出たの・・・・・。
わたしは、アメリカ軍を思うとき、滅び行く男性的な世界を連想するのよ。
アメリカ軍は、男たちの最後の牙城なのよ。」

とにかく、読ませる小説でした。

粋甘粛。

私ども夫婦のキューピット・９４歳まで頑張った女医先生の法事で、お土産に頂いた・岡山のお菓子です。
「粋甘粛」（スイカンシュク）と読みます。
秋限定の和菓子。
市田の柿を使い、干し柿にして、さらしとした味わいの白餡を詰めて、薄く羊羹で包んで、みじん粉をますしてあります。
自然な姿、そのままに和菓子に仕上げてあります。

スライスして食べましたが・・・、甘味が強くない品のいい白餡が真ん中に入っていて、かぶりついても美味しいかなって感じました。
繊維質いっぱいの干し柿の甘味と・渾然一体！！！
美味しいです。
でも、こちら１個５００円もする・なかなかいいお値段でした。

源吉兆庵・のお菓子です。
岡山市のお菓子でした。

夫の介護が生きがいに！！！

先月末の日経新聞夕刊連載記事には感動しました。
人間発見という月曜日から金曜日まで、５階連続掲載されます。
松竹の看板女優だった・小山明子さんは、現在７３歳になります。
夫は、映画監督・大島渚さん７６歳。
重い、脳溢血後遺症に悩んでいます、要介護５という最も重い症状です。

二人の出会い、馴れ初めから書かれていますが、大島さんが倒られたからが劇的です。
女優を続けていた小山さんは、こんな時にそばで看護できないなんて・・・・と、悩み始め・欝になっていくのです。
錦ヶ浦なで、さまよって、自殺もはかるというところまで追い詰められます。
入院した、神経精神科閉鎖病院の女医さんは、素晴らしい。
自殺願望のある小山さんに、あえて包丁を持たせ、料理を作らせてくれるという、買い物に行ったり、主婦感覚を取り戻す療法をしていたんです。
そして復活。
大島さんの必死のリハビリで、「御法度」を製作できるまでになり、カンヌ映画祭にも招待されるように回復しました。
しかし、再発。
それからの、小山さんの姿勢・行動が見事、感動につつまれてます。
「夫の介護が生きがいに」
そして、自分も水泳から、ヨガ、料理教室、一筆絵画など、エンジョイ向上心を保っています。
そして、介護には、スキンシップメニューがいくつかあって、これが、心温まる感動の実践だと感じました。
「スリスリ作戦」
「カミカミ作戦」
「チュッチュ作戦」
どちらも、愛情あふれるパフォーマンスで、感動をさそいます。
これが、出来る小山さん！！！！
トレビアン！！！！！！