2012年10月30日(火) 今日は野鳥の森整備の現地検討会を行うため軽井沢に出かけた。幸い好天に恵まれ、1時間ほど林内の観察路を歩いてもらったあと意見交換会を行った。 参加者は、発注者の森林管理局の関係者と野鳥の森を管理している環境省の関係者、その委託を受けて実際現場の管理やインタープリテーション活動を行っている管理者、ボランティアで観察路や森林の整備を行っているNPOの代表など総勢20人ほどになった。 多様な野鳥の生息環境を維持するためには、森だけでなく、草原や湿地、水辺など多様な環境が求められる。 しかし、保安林で自然公園にも含まれる現地は、森を切り開いて草地にすることは簡単にはいかない。 仮にそれが可能な範囲で行うとしても、森を伐採することは、いくら野鳥の生息環境のためとはいえ、来訪者や周辺住民からの苦情が必ずくることが予想される。 野鳥のためだけに限らず、森も手を加えなければ鬱蒼とした森林ばかりとなって却って多様性が失われてしまう。 したがってある程度手を加えることが必要なのだが、木を切れば「自然破壊だ!」と騒ぐ人が必ず出てくる。 我々の仕事は、そのあたりの調整を求められることも少なくない。
〈森の中に浅間が良く見えるポイントがある〉