2009年4月10日(金)、新年度から建築設計室に新卒の新入社員が入社した。専門は歴史的建造物(古建築)である。彼女は学生時代から当社にアルバイトとして時々手伝いに来ていたが、今春大学院修士課程を修了して正式に入社することになった。
当社では、数百年前の古い神社仏閣の建築物や古民家、50から100年前の比較的新らしい近代化遺産としての建築物や土木構造物などの調査、保全対策、復元設計などを得意としている。もちろん現代の新しい建築物の設計も行うが、こちらは公共事業の削減とこの長期化する不況下で、仕事量が激減している。
そんな状況の中ではあるが、一方でこれまで新しい開発行為のために取り壊されていった古い建造物やまちなみだったが、これからはその地域の歴史の生き証人として大切に保存していこうという動きがようやく広がりを見せるようになってきた。
昨年は、この分野を専門とする当社の若手社員が博士号を取得した。これまでの長年の実績と同時に、若い後継者が育ってきていることは心強い。やっと彼にも後輩の部下ができた。この部門の今後の成果を期待したい
〈技術スタッフの新卒新入社員歓迎会は久し振りである〉