2008年8月15日、今朝も昨日と同じような天気でガスっている。とてもご来光どころではない。しかし、まだアンケート調査の半分と定点写真撮影が残っている。問題は定点写真である。乗鞍岳山頂からの撮影も含まれている。
とにかく一瞬の晴れ間を期待して山頂を目指す。10時頃には3,026mの剣ヶ峰の山頂に着く。案の定まったく何も見えない。しかし、次から次へと登山者が登ってくる。ここでしばらく晴れ間を待ってみることにした。その間に山頂はかなり混雑してきた。相棒と相談して、本当は下ってから畳平で実施するつもりでいたアンケートを、あまり人が多いので晴れ間を待つ間を利用して山頂でやることにした。
結局、2時間以上経ってアンケート用紙が無くなっても、晴れ間はほんの一瞬だけで全方位の撮影はできなかった。他にも定点がいくつかあり、それらもほとんど撮影できなかったので、写真撮影だけにもう一度出直しである。噴火とカミナリはなかったが、今回はガスに阻まれてしまった。
2008年8月14日、お盆休みとあって乗鞍畳平は天気が悪いのにもかかわらず、次々と観光客がバスで送り込まれてくる。しかし視界は10~20m程度で、周りの景色どころか、目の前の建物すら時々見えなくなる。それでも中には乗鞍岳山頂をめざして出発する登山者もいるが、ほとんどはあきらめて帰っていく。こちらは仕事なので、山から下りてきたであろうと思われる登山者を中心に利用実態のアンケート調査を行う。横浜から途中1泊してテントを荷台につけて自転車で2700mの畳平まで登ってきた50代の男性がいた。
山道を5時間もかけて登ってきたのに周りは何も見えない。せっかくきたのだからと「乗鞍畳平2702m地点」の看板の前で証拠写真を撮ってあげた。他にも自転車で来る人が多いのに驚いた。確かにマイカー規制は行われているが、自転車は排気ガスを出さないので問題ない。それにしてもこの濃いガスの中、下りは楽だろうけどかなり危険である。そういえば乗ってきたバスの運転手が「霧の中から自転車が突然現れるので恐い」と漏らしていた。