2008年6月8日(2)、「あかり展」の会場は、二宮家の母屋と道路を隔てた向かいであった。ちょうどこの時期敷地内にあるバラ園と日本庭園を一般公開していた。この二宮家の庭は、かつては弁天潟という大きな潟と対岸の樹林も全て含まれたものであった。しかし、使用人が大勢いた昔と違い、今ではこの広大な土地を管理することは不可能である。したがって、現在は町がこの弁天潟の整備と維持管理を行い、町民も公園として利用できる貴重な水辺となっている。この弁天潟の調査から設計までは当社がお手伝いしている。しかしバラ園があることは今まで知らなかった。米蔵も今日初めてはいってみたが、こういう企画展を行う場所としては非常に優れた空間である。今後、聖籠町の民間の文化施設の一つとして弁天潟とともに有効に活用できれば、いろいろ面白いことができそうである。
2008年6月8日(1)、中矢さんから「あかり展」の案内をもらっていたので、お祝いがてらきょう見に行ってきた。会場は新潟県聖籠町にある明治8年に建築されたという登録文化財二宮家の米蔵である。
あかりの材料はアケビなどのツルと和紙である。木と和紙を使った照明は珍しくないが、面白かったのはその和紙である。全て昔の古い建物に使われていたもので100年経っているものもあるという。また、文字が書かれた昔の大福帳の和紙をそのまま使っていることである。
一応作品には値段がついていて販売会も兼ねているが、本人いわく「作品は結構好評だけど、ものはほとんど売れない」ということだった。展示には発光ダイオードの補助照明などの演出もあり、それなりに経費がかかっているので少しは売れないと困るだろう。ちなみに値段は10,000~150,000円であった。家を新築する時には注文するとしよう。