平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

猛暑の中の勉強会

2008-07-25 | 野草の観察



例年になく早い梅雨明けと、同時に猛暑に襲われ身体を慣らす余裕すら与えられない~下見はAM5時に茶ガ床出発となる。

さすがの暑さの中、14人のメンバーで
観察を始める。

濃い緑の中、オレンジ色がゆれる



岩場にゆれる姿は可憐で
涼感さえ感じます。

アップで見ると



コオニユリ 「ユリ科」

葉腋に黒いムカゴが付いてない事から容易に
見分ける事が出来る。



日陰に車を止めても汗が吹き出る
何時も草刈に会い人目を見ないことの多い
花が今年はシッカリ草刈を逃れている。



コカモメヅル 「ガガイモ科」
原野や藪の中に生える多年草
葉腋に長い花柄を出し分枝し、暗紫色の細かい花をつける
雄蕊、雌蕊が合体して作ったずい柱が中央にある。

この小さな花下見のとき8時ごろ開花してたのですが
お昼前後には花を閉じかけています。
以前こんな事は無かったので、
花さんも暑さ対策をしてるのでしょうか?


   

 中々花芯が見えるほど開いてくれないのです。

 小さな花の開花を
バッチリ写すことが出来ました。

 
コイケマ 「ガガイモ科」

葉脇より葉柄より短い枝を出しその頂に多くの細かい
淡黄緑色花を散形に開く。


続いてまた極小の花です


さあ~なんのお花でしょう
小さな虫に例えた名前です



アリノトウグサ 「アリノトウグサ科」
此方を蟻塚に花を蟻に例えた名前だそうです。

雄蕊8本が先に垂れ下がって、黄色い花粉を風に送り
花弁が散り落ち、雌蕊が代わりに伸びてくる
4本の花柱をもち柱頭は赤く房のように裂ける。
葉は対生、ヘリに鋭い鋸歯がある。

面白い花です。
ルーペで見ないと見れない位小さな花です。

次は女性が好きな名前のはな



シンジュガヤ 「カヤツリグサ科」

草原にそよぐ真珠、
真珠に似た果実をつけるのでこの名前があるようです。

   

 花

 果実

花は燐片に囲まれ雄花に3個の雄蕊、雌花に1個の雄蕊が
あり花柱は3裂する。


オニドコロ 「ヤマノイモ科」
別名:トコロ

   

 雄花

 雌花

 雌雄異株 雄花の花序は直立し分枝し、雌の花序は垂れて枝が無い 雄花には雄蕊6、雌花には雌蕊1本緑色の大きな子房が、花被の下にあり3花柱を持つ。

長寿を祝うためお正月にさく果を飾りとして使っていた。
老人のひげを、ヒゲ根に例え エビを海老と書くように
山に生えるので「野老」と書くようです。

 



ギンギンギラギラの青空
涼しい山桜の下で昼食~”ウッド”の手作り弁当が嬉しい。

色んな工夫を凝らして子孫を残して
行く花達。




ダイコンソウ 「バラ科」

花柱に間接があり、これから先に落ちる事が多い
落ちた後は先が鉤型になっているので、動物の身体に着いて
運ばれるような仕組みらしい。




ヒオウギ 「アヤメ科」

花行儀良く2列に並び代表的な単面葉の形で
日本名は此処からきてる様です

また「ぬばたまの闇」などという古語は
ヒオウギの種子を指す言葉です。


涼をさそう花のいろ
逆光を上手に捉えて紫をすかしています。




キキョウ 「キキョウ科」
この科の植物はどれも切り口から白い乳液を出し
花冠は普通五裂し雄蕊は5本、子房は花の下につき
だして、中は2,3,5に区切られている。

暑い日差しの中
何方の異常なく元気に観察が出来ました。
今日の花調:石田美津子
ムラサキニガナ
サイヨウシャジン
アキノタムラソウ
ムカゴソウ
カワラナデシコ
等を観察することが出来ました。


暑い中お疲れさまでした。
次回はお盆の為
8/11日(月曜日)です.


お間違いの無いようにお出でください。

記録:森 ふさ恵



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