ノヒメユリが咲き始めました。
平尾台のお姫様さあ暑さなんかに負けないで観察開始!
ヒゴタイ(キク科)
貝原益軒の「大和本草」(1709年)に「平行帯(ひんこうたい),花るり色なり,葉は敗醤(おみなえし)に似たり」として初めてでる。江戸時代中期から栽培されていたらしい。
平尾台でもその昔、盆花として栽培されていたと言う。
【悲しい知らせ】
少し早目に平尾台のお内裏様「ヒゴタイ」観察を計画していましたが
前日の巡回の際、切られているのを発見
毎年切る方がまた先を越されてしまった。是非どういう考えなのか
お聞きしてみたいものです。
ノヒメユリ(ユリ科) |
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茎は高さ0.6~1.5mほどになり、花は3~4cmの小型で数個下向きに咲き. 花被片は強く反り返る 。
この暑さに何となく元気が無い。
鴇色のスズのような花を咲かせ菅笠のように反り返るので「菅百合」
と言う別名がある。
カワラナデシコ (ナデシコ科)
基部は茎を抱きこみ(抱茎)、無毛で、粉白色を呈す。葉柄は無い。花期は6~9月。花は茎の頂端に付き、直径4~5cm、がく片は3~4cm、苞(ほう)は3~4対ある。花弁は5枚で、先が糸状に細裂している。雄蕊は10本、雌蕊は花柱2本。色は、淡紅色が一般的だが、白色も多い 。
センターのK氏から連絡をいただき
早速行ってみる其処には以前、平尾台には咲いていたと言われる
オグルマが勢い良く咲いていました。
オグルマ |
キク科 |
秋の季語をあらわす小車、 葉は細長く先は尖り縁には
小さな突起状のギザギザがあり
柄が無くやや茎を抱く。黄色の舌状花は多数
名前は花の形から小さな車を想像したようです。
アカバナ (アカバナ科)
葉はやや狭い卵形で細長く縁に低いギザギザがある。
中央部の葉は、葉柄が無くやや茎を抱く。
上部の葉の付け根から棒状の子房が直上し花をつける。
秋になると葉が紫紅色に紅葉する事からこの名が付いたようです。
今年のアカバナは、虫の害により殆どが枯れて変色
一輪のみ開花が見られました。
同じアカバナ科の植物
ミズタマソウ (アカバナ科)
山地林下のやや湿った所に咲く。
葉は細い卵形縁には低いギザギザがある花は白く小さく
目立たない 実は全体に白く鉤型の刺毛が密生し細い枝で
ぶら下がり動物や衣服について散布される。
目だた無い花をアップで見ると実に可愛い
鉤形の刺毛もはっきり見えるマクロ撮影の素晴らしい写真です。
この刺毛に夜露が溜まり水玉になるので
ミズタマソウの名前が付いたのではと楽しい想像。
暗さや虫と戦いながら観察が続きます。
ツチアケビ(ラン科) |
同く暗い場所が好きな植物
蚊が多い事、蚊柱が立つという言葉を思い出すほどで
あまり近寄りたくない場所に咲くはな
ハグロソウ (キツネノマゴ科)
葉は葉柄があり細い楕円形、枝や茎の先に
1cm内外の柄をだしその先に二枚の苞を付ける。その合わさった
苞の間から花を出す。
花は淡紅色で筒型大きく上下に裂けて反り返り下側の裂片に
濃い色の斑点がある。
雄蕊だろうか中々立ち上がってきれいに見せてくれない
そんな蕊をシッカリ写す事が出来た一枚です。
同じキツネノマゴ科の花をもう一枚
キツネノマゴ (キツネノマゴ科)
道端や林縁などに普通に見られる花です
茎は四角形、花は茎の先に穂状に集まって咲く
名は花房の形をキツネノマゴと呼んだもののようですが
この写真ではなるほど狐の孫に似てると想いませんか?
実は狐の孫の顔を見たこと無いのです~ウフ
ゴマノハグサ (ゴマノハグサ科) |
もう一つゴマノハグサ科
セイヨウヒキヨモギがはびこる中、台上では
わが世の春と言った風情でヒキヨモギが
沢山の花を咲かせています。
ヒキヨモギ (ゴマノハグサ科)
花は鮮黄色で、筒型全体に蜜に毛がある、
名は葉が蓬に似て、茎をちぎると維管束の糸が出てくる所から
付いたようです。
ヤイトバナ (アカネ科)
道端、藪などいたるところで普通に見れる。蔓は右巻き
花の内側の模様が灸をすえた跡に見えるらしい。
ヘクソカズラなどの別名があるが特有の匂いが
あると言う。
本当に暑い中おつかれさまでした。
観察参加者数:15名
開花情報
エゾミソハギ・ヤブガラシ・エゾノギシギシ・キキョウ・キンミズヒキ
ダイコンソウ・メハジキ・ヘクソカズラ・ヒメハギ・ヒメシロネ・
クルマバナ・オミナエシ・カワラケツメイ・ママコノシリヌグイ等
開花調査:石田 美津子
「暑さにも、冬の寒さにも負けず」と言う宮沢賢治の言葉
を思い出します 元気でこの暑さを乗り切りましょう。
昨年以来、仕事でお休みが続いていた田村氏
お仕事の合間を縫って参加され皆さんから大歓迎を
受けていました。
欠席届を戴いた皆様ありがとうございます。
お盆間じかでご多忙だった事と思います。
お元気で次回は是非お出でください。
次回は8月22日(金曜日)
制作:森 ふさ恵