平尾台自然の郷野草勉強会

平尾台の自然と野草を見守り観察し
記録するボランティアのグループ。

夏空の勉強会

2008-07-09 | 野草の観察

朝からウワーと言うほどの暑さ

本来ならば前日、再度観察場所の確認へ登ってくるのですが、
今回は非常事態発生。


木原さんと由紀ちゃん早退と言うので急遽近場へ


ハマナデシコ ナデシコ科
お日様にも負けない鮮やかな紅色
どうして山道にハマナデシコがと不思議なのですが、
住み心地が良いのは広く繁殖しています。


良く見るとハマナデシコの中に紅色同士




ネジバナ 「ラン科 ネジバナ属」
花が捩れて咲くのでその名前があるようです。
平地では終ってるのですが雑草の中の小さなランです。






こんな崖の上まで風さんの仕業でしょうか?
前方は曽根海岸です 。

また面白いものを見つけました。


 キカラスウリ 「ウリ科 カラスウリ属」

日の出と共に、萎えてしまうのですが、日陰の所為か
かろうじてその姿をとどめています。



この方もコンクリートの崖を登り始めて
います。



まだ涼しげな岩陰にウワーッと歓声が広がります。
カラスウリの仲間は中々見れないのです。


やはり頭痛と首筋痛い長い時間パソコンが打てない。
後遺症かな、今夜はこのアタリで

早く涼しい木陰へ





漢名を土通草(どつうそう)と言ます。

山中の腐葉層の豊富な場所に自生しています。
多年草の腐生植物で葉緑素を欠き、
地上部は無葉で花房だけしかありません。

何度通った事でしょう~昨年より遅れ気味
やっと満開にめぐり会う事ができました。

 

林の中を良く見るとこんな赤い実がぽつり

オニシバリ 「ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属」

オニシバリまたの名をナツボウズと
可笑しいこれは、坊主でしたら葉が無いはずです。

まだ葉を落とす前のオニシバリ、
こんな枝先に実を
付けてるのを始めて見ました。
暑くなるにつれ葉を落としていくのでしょうか?




アップで見ると良く解かりますね
食べられそうな色です。

みなさん物凄く目が良いで
小さな花も見逃しませんネ


暗く涼しい藪の中は中々面白いのですが
薮蚊に用心です




ハエドクソウ 「ハエドクソウ科 属」

子供の頃、その根を煮詰めて蠅採り紙を作っていたと
桃さんが話してくれました。
何でも家で作って使ってた良き時代の賜物です。

 



ムラサキニガナ 「キク科 アキノノゲシ属」

少し遅かった様で花が少なくなっています
ゆれて写しにくい小さな花です。

まだまだ暗い所の好きな花



コクラン 「ラン科」

偽鱗形は多肉質の円柱形
目立たない花なので踏まれてう事が多い
暗い湿った所が好きなはなです。

この花柄を昨年の観察会で見つけ観察し続けて
いました今年は見事に
花をつけてくれました。みんなで大喜び。

   

 コクラン花アップ

 コクラン昨年の花


渡辺さんあの暗い中でバッチリ花を捉えていました。
釘宮さん目線が良いです~昨年の花後もバッチリです。

何時までもそこで咲いていてくださいネ

 

まだ残っていました小さな一輪



裂片は蕾の時から捩れ、開いた後も風車の形。
小さな白い風車が高い木から下がり
ユラユラゆれてます今年は沢山見ることが
出来ました。

何か一生懸命写しています。



マメズタ 「ウラボシ科」

暖地を好み岩上や、樹幹に着生する。
丸い葉は栄養葉だそうです

久保田さんの写真綺麗になりました。

もう一枚好日陰の植物

   

 カラタチバナ

 「ヤブコウジ科」



 名は中国産の「橘」の意味のようですが、
千両・万両のうちの「十両」として親しまれている。

実が紅熟する「アカミノモクタチバナ」
黒熟する「クロミノモクタチバナ」園芸種では
「シロミタチバナ」もあるようです。

蕾から開花まで時間が掛かりますようやく開花し
始めた株を熱心に探して写しています。

涼しい観察道でした
樹木のありがたさを痛感します。


地上へ出ると熱風・熱遮



ネムノキ 「マメ科」
夜になると小葉が閉じて眠ったようになるので
この名があるようです。
頭状花、花糸が淡紅色この季節、緑一色の山肌を
紅色に染めています。



ヤマハギ 「マメ科」
先週の課題のハギの写真久保田さんが写していました
萼が4深裂し先が長く尖る。
ヤマハギの特徴が見れます。


   

 ホウライカズラ

 マチン科


辞書では黄白色のはなとなっています
最初は白くだんだん黄色になって行くように見えます。
持ってる辞書に乗ってない~

蓬莱とは中国蓬莱山の蓬莱のことで、
(普通に見られない珍しい植物なので、
しゃれてつけたのだろう)と
牧野図鑑では書かれています。

希少種なのに「福岡県希少野生植物」にも記載されてない。

マチン科は有毒の植物が多いので
赤い実は有毒なのかしら?



この頃は暑さがジリジリと押し寄せてくる


ウツボグサ 「シソ科」
ジリジリとした日差しの中で
ウツボグサの紫が眩しいこの野草も薬草として
採取されるようになって希少種になってきている。

平尾台は国定公園です此処での採取は全て
法律で禁じられ罰金が科せられます。

野草だから「ワラビ」なら「少し位」ならと言う安易な気持ちが
絶滅に追いやってる事を勉強会の会員は
心がけて行きます。

つゆくさ二題

   

 ツユクサ 「ツユクサ科」

 ムラサキツユクサ

夏の朝、朝露にぬれたツユクサを見るとホッとしたものです
ムラサキツユクサ 派手な花なので外来種かと想って
調べて見ました
古来より自生する野草のようです。




マサキ 「ニシキギ科」
生垣などに利用されて見慣れた木ですが
山で小さな花を見つけると嬉しいですね

「我も花なり」
見過ごさないでと言ってるようです。

開花情報
コイケマ・カセンソウ・ミヤコグサ・ジャノヒゲなどが
開花していました。

開花調査:石田美津江

暑い中の勉強会でしたが、沢山の方の参加で
涼しい野草観察が出来ました。

数日の前のアクシデントの為、痛み止めを服用しながらの
勉強会無事終了しホッとしました。

ブログも中断しながらこれをアップを完成しなければ
北海道へ行けないと頑張りました~

明日から勉強会有志8人で北海道です
これから準備に掛かります。

誤記・誤変換などありましたら
お知らせください。

次回は7月25日(木曜日)


写真:会員一同
作成:森 ふさ恵

 

 




 

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