さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

キンポウゲ(ウマノアシガタ)

2013-05-26 20:23:21 | 草花

*2013年5月25日撮影

 これはキンポウゲと呼ばれている花です。小さい花ですが、光沢のある濃い黄色が金色に見えて、とても美しく野に映えます。
 ウマノアシガタというのが正式な名前です。これの八重咲きのものがキンポウゲと名付けられたとされていますが、八重咲きでなくともキンポウゲというのが一般的です。





*2013年5月25日撮影

 春の野にこのように群生し輝いている花々は、金鳳花(きんぽうげ)という名前がふさわしいと納得してしまいます。
 一方、ウマノアシガタという名は、冬から春にかけてロゼットの状態にある葉の形が、馬の足形に似ているということのようです。
 しかし全然馬の蹄の形には見えないというのが多くの人の感想で、もしかしたら別の由来があるのかもしれません。

 そんなことはともかく、美しい花を見るのはうれしいものです。


ツバメ

2013-05-25 00:04:15 | 

*2013年5月24日撮影

 夏鳥を代表するおなじみの鳥はツバメです。
 家屋の軒下などに巣を作り、子育てをしてから、夏が過ぎると南の国へ帰っていきます。
 きょう見かけたツバメは巣作りに精を出していました。川の中の泥が盛り上がっている所へおりてきて、泥の付いたヨシの切れ端などをくわえ、飛んでいって商店の軒先に巣を作っているのです。遅くなったので焦っているのか、たいへん熱心なのでした。





*2012年4月15日撮影

 ツバメが巣を作る人工建造物の一番は民家ですが、近年日本の家はたいへん様変わりをして、ツバメが長い間慣れ親しんで来た壁や軒下の材料やつくりが変わってしまいました。
 そのせいかどうか、日本に来るツバメの数は減少していると言われています。
 軒下のツバメの巣を見る機会も、都市部では少なくなっています。
 ツバメをよく見かけるのは電線。電線のツバメで、姿形をよくごらんください。




*2011年6月14日撮影

 人工建造物で暮らすツバメなので、他の野鳥のように木の枝にとまっている姿を見ることはなかなかありません。
 そのかわり、いつも空を飛んでいます。飛びながら虫を捕って食べているのだそうです。実に長い時間飛び続けます。

 さて、ツバメが木にとまっている姿を、一昨年撮った写真です。
 尻尾の先がピュッと長くないので、子供のツバメなのかもしれません。


オドリコソウ

2013-05-23 21:28:34 | 草花

*2013年5月22日撮影

 オドリコソウが花盛りです。
 どちらかというとあまり日あたりのよくない所に、かたまってたくさん生えています。
 花の形を笠をかぶった踊り子に見立てたというのが名前の由来ですが、こうして近寄って見ても、上から見下ろしたのではあまりそういう雰囲気は伝わりません。





*2013年5月19日撮影

 こんな感じで群生しています。
 花の色は白いものから赤紫色のものまで、いろいろあるようです。
 丸くひとかたまりになった踊り子がたくさんそろって賑やかに盛り上がっている、ように見えるでしょうか。

クロウリハムシ

2013-05-22 22:17:56 | 昆虫

*2013年5月22日撮影

 藤の花には、ミツバチやクマバチやその他大勢の虫たちが群がっています。
 そんな中にごく小さな虫が飛び回っていて、これがとまるのを見計らって撮影すると、ごらんのような黒い虫です。
 でも頭とお尻はオレンジ色で、そのコントラストがなかなかきれいなのです。

 クロウリハムシという虫です。





*2013年5月20日撮影

 モミジの葉にとりついているクロウリハムシです。
 羽虫というのは小さくて飛び回る虫の総称ですが、ハムシ科という正式な分類ができて、ハムシ科に属する虫がハムシです。
 瓜(うり)類の葉を好んで食べるというのでウリハムシという虫がいて、ウリハムシに似ていて黒いのでクロウリハムシというわけです。
 ウリハムシ同様瓜類の葉が好物ですが、その他のさまざまな花や葉を食べるようです。





*2013年5月15日撮影

 こうして横から見た姿もいい感じです。長いヒゲ(触角)もいいバランスです。
 身体全体がオレンジ色で、背中(羽)と足だけが黒いのがわかります。

 さて、のんきに小さな虫を眺めて喜んでいる私ですが、この虫は害虫として知られています。
 ウリやキュウリやカボチャなどの葉を食べてしまう、農家泣かせの虫。
 さらにはキキョウやナデシコの葉を食べてしまう、ガーデニング愛好家の敵。
 農薬で駆除される運命にある虫ですが、いたるところで見かけるしぶとい虫でもあるようです。
 

カラスノエンドウ

2013-05-21 23:20:56 | 草花

*2013年5月20日撮影

 日あたりのよい野原などによく見かける、つつましい花です。
 つるや葉が伸び繁っているのとは対照的に、小さい花が少なめに咲いています。
 さやえんどうを小さくしたような実ができ、カラスが食べるからカラスノエンドウだという説と、実が熟すとさやごと真っ黒になるところからカラスに見立てた名前だという説があるようです。





2013年5月19日撮影

 小さい花ですが、スイートピーに似ていて美しい花です。
 もっとたくさん咲けば注目されるのに、と思うのですが、自然のありようは私たちの思いの及ばないところで決まっているのだと、ふと思います。