さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

キバナノアマナ

2013-04-10 20:31:33 | 草花

*2013年4月9日撮影

 雑木林などの縁に咲くキバナノアマナという小さな花です。
 鶴ヶ城公園には林と呼べる程の場所はありませんが、樹木は多くて、そんな木の下の日あたりのいい所に咲いています。
 けっこうまとまって咲いているので黄色い色が目立ちます。





*2013年4月4日撮影

 キバナノアマナとは「黄花の甘菜」と書き、甘菜(アマナ)に似た黄色い花という意味です。
 
 アマナは白っぽいチューリップのような花が咲く小さい草花で、キバナノアマナよりは大きい花を付けます。
 アマナは球根が食用にされ甘いことから甘菜なのだそうですが、今では誰も食べないようです。
 

ゴイサギ

2013-04-09 21:45:35 | 

*2013年4月9日撮影

 鶴ヶ城公園にはゴイサギがたくさん住んでいます。
 ただ雪のある冬の間は姿を見ません。どこで越冬するのか、私には分かりません。
 春が来て、よく見かけるようになってきました。みな成鳥のようです。子供のゴイサギはホシゴイといいますが、夏が近づく頃から出現します。

 頭と背中が黒っぽい紺色をしていて、立ち方によってはペンギンに似た感じがしないでもありません。





*2013年4月9日撮影

 人(というのは私です)が近づいてくるので、飛び立とうとして姿勢を低くしています。
 こういう姿は全然ペンギン風ではなく、精悍な鳥です。
 頭の後ろに白い飾り羽が長く伸びて、なかなかカッコいいのです。





*2013年4月9日撮影

 枝の向こうに飛んでいるのはゴイサギの集団です。
 私が不用意に近づきすぎたので、一斉に飛び立って、しばらく飛び続けていました。
 驚かせてしまってごめんなさい。

アズマイチゲ

2013-04-05 23:56:53 | 草花

*2013年4月5日撮影

 今年もアズマイチゲが花を咲かせました。
 春の初めは地面の上には小さな花たちがひっそりと咲いています。
 そのなかでもアズマイチゲは群生するので、たくさん咲いている場所に出会うと見事です。ただ、今年はあまり数が多くないように思います。




*2013年4月4日撮影

 アズマイチゲ(東一華)というのは、東国の一輪咲きの花という意味です。
 今は九州でもアズマイチゲが普通に見られるそうなので、だんだん西の方に進出していったのでしょうか。
 アズマイチゲは春にだけ見られる草で、夏になると地上部が枯れてしまい、翌年の春まで地下茎として過ごします。
 カタクリなどと同じくスプリング・エフェメラルと言われる植物で、一生のほとんどを地下茎として生きています。
 一年に一度ほんの短い間だけ花を咲かせ葉を広げることを許され、生きているぞと喜びをはじけさせているのだと、そんなふうに思います。

サンシュユ

2013-04-04 22:31:03 | 樹木

*2013年4月4日撮影

 4月になりました。
 冷たい雨や寒い風の日が続いて、しばらくお休みになってしまいました。
 今日の午後から、ようやく久しぶりの暖かい日差しが戻って、いつもの鶴ヶ城公園へ出かけました。

 鶴ヶ城公園で一番早く咲く樹木の花は、小さいお稲荷さんの隣にあるサンシュユの黄色い花です。
 そのサンシュユの花をごらんください。
 サンシュユが咲いてから、その隣にある梅が咲きます。普通の梅や桜はその後、しばらく後になります。
 今年は雪が多かったのに、花が咲くのは早いようです。梅も桜も一斉に咲くかもしれません。花が咲くのは楽しみなもの。心うきうきします。




*2013年4月4日撮影

 サンシュユというのは、漢字で山茱萸と書き、中国名をそのまま音読みしているのだそうです。
 山茱萸はヤマグミとも読め、サンシュユがグミに似た赤い実をつけるところからその名が付いたようです。サンシュユの実は漢方薬としてはヤマグミと呼ばれます。

 日本の植物学者牧野富太郎博士は、この木にハルコガネバナ(春黄金花)という晴れやかな名を付けましたが、あまり浸透しなかったようです。




*2013年4月4日撮影

 これは開き始めた花のアップです。
 サンシュユの花は、小さな花の集合体です。
 花盤と呼ばれる基部から花柱が伸び、その先に小さい黄色い花が付いています。
 まだ開いていない花が多いですが、4枚の花びらが開きます。白い雄しべも4本、小さい黄色い花から突き出しています。