*2021年4月10日撮影
会津の鶴ヶ城公園の桜は今が満開で、とても見事です。
今年はこれまでになく早い開花だったので、梅やそのほかの花木類と同時期に一斉に花が咲いたように感じます。
少し地味ですが、コブシの花も咲いています。
もうそろそろ終わりかけでしょうか。
今日はコブシの花の写真をごらんください。
2021年4月8日撮影
コブシによく似た花として、ハクモクレンがあります。
ハクモクレンはモクレン(紫色の花をつける、シモクレン)の仲間で、白い花を咲かせます。
コブシよりも花が大きくて、密集して咲きます。
モクレンやハクモクレンは花が同じ方向に傾いて咲くので、コブシとは花のつき方の雰囲気が違います。
*2021年4月7日撮影
ハクモクレンよりももっとコブシに似た花が咲くのは、タムシバという樹木です。
タムシバは山に咲き、コブシは里に咲くと言われますが、それほどきれいに棲み分けられてはいません。
コブシは花の下に小さな葉が1枚つくのが特徴で、タムシバの花には葉がつかないので、それで見分けます。
*2021年4月7日撮影
コブシという名は、花のあとにつく実の形が握り拳のようだというので、コブシになったとされています。
コブシの実はとてもユニークな姿をしているので、いつかご紹介したいと思っています。
コブシは「辛夷」と書きますが、これは中国での辛夷(しんい)という漢方薬の名で、モクレンやハクモクレンなどの花のつぼみを乾燥させたものとされています。
なので、コブシという樹木名を「辛夷」と書くのは、誤用であるとされています。
誤用であっても、日本ではこの表記が定着してしまいました。
*2021年4月3日撮影
青空をバックにコブシの花を撮影できました。
コブシの花は咲き始めはとてもきれいなのですが、花がすぐに茶色く痛んでしまうのが残念です。
いちばんいい状態の輝いている花のときを、せめて写真にとどめておきたいと、撮影に励んでいます。