故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。
絵のタイトルは、「旅人さん気をつけてね」です。
見ようによっては、提灯に見えなきもない花です。
単純な観察ですが、興味を持つ。
それを一筆描いてみると、感動もひとしおです。
あんたの絵は下手だね。
あんたの英語は私でもわかるくらい。
お世話になった仲人さんに言われました。
もう、あちらの人になっちゃいました。
今日のタイトルは、「草刈り機を修理」です。
時計には、秒針、分針と時間針がある。
電気動力の前は、ばね駆動で時計は時を刻んだ。
どうなっているのか、分解したくなるのが、子供でした。
わかったところで、戻せず、壊したと親に怒られました。
横浜に行く前に、気になっている草を刈っておこうと精を出しました。
注意不足で、普段はけっしてやらない事故を起こしました。
畑から草刈り機を抱えたまま2m下の道に落ちてしまいました。
草刈り機の腕が私を支え、耐えきれず折れてしまいました。
かばい手は、曲げることができない腱鞘炎になりました。
横浜から帰ると、案の定草が伸びていました。
草刈り機を新たに買うか、修理するか。
買う前に分解することにしました。
腕は左右あり、回転軸(中央)の途中に固定されていました。
折れた左腕はアルミ製のパイプ製で、固定されているブロックの中で折れていました。
パイプに中実材を入れつなぐことを考えていましたが、欠損した5cmを捨てることにしました。
5cm短い左腕は、支えるだけの腕になりました。
5cm短くなるだけで操作性が違う。
人間工学を考えた末の腕の長さだったのです。
草刈り機の故障は、気化器や電気系統(スイッチ)です。
吸い込みが悪くなった気化器を掃除することもできず、ネットで気化器だけ購入付け替えました。
5000円で済みました。
運転停止ボタンが効かなくなりました。
気化器のレバー(混合調整)を吸い込み過ぎにして止めるようにしました。
素人の修理体験でしたが、その後なんの問題もありません。
イタリア製の製粉機のコピー機械が、出回りました。
摩耗部品さえ適切に交換さえすれば、30年使っても50万円/台で中古機械として市場価値があります。
新品で1000万円/台です。
イタリア製の機械は、500万円でした。
その会社は、10年間売り逃げて、その後消えました。
摩耗部品の供給責任を果たしませんでした。
製粉会社の新規工場を作るときお客さんの責任者から言われました。
「私がが役員をやっている間は働いている機械を入れてくれ」と。
新工場プロジェクトの責任者から役員に上り詰め定年を迎える。
中国製に至っては、鋳造品のロゴもコピーするほどバカげていました。
中国の会社にエンジニアリングを依頼すると、
ファンは定格通りの設計で運転後の能力(フィルターつまりなど)ダウンは考慮されていませんでした。
運転後ほどなくして、あちこちから粉塵が吹き出しました。
鉄や石を穀物から分離する機械の切削面の面取りはされておらず、手を入れると切れるほどでした。
空運転だけで、鉄粉の山でした。
なんでも分解する。
新規に買う覚悟をすればできることです。
かつて、シャープ製のテレビをシャープのサービスマンに修理していただきました。
調べること10分、一個の抵抗を交換し正常に映るようになりました。
サービスマンの出張費が1万円。
交換した抵抗は10円で、おまけにしてくれました。
このことだけで、私は感動しました。
新しいテレビを購入する覚悟でした。
カフェをやっているとき、生地を練る小型ミキサーが動きませんでした。
地域の器用な電気屋さんに診てもらうと、基盤の交換を勧められました。
30年前の機械で、銘板の長野県の会社に電話しました。
1万円で基盤が送られてきました。
これには、感謝と同時に驚きました。
白物家電は、今やほとんどが外国製です。
交換部品も使用後のアフターサービスもやってくれるようです。
高くても長く使う機械は、量販店では買いません。
農機具屋さんが代理店をやっているメーカー品を買います。
壊れても修理してくれ、長きにわたり摩耗部品を供給してくれるからです。
草刈り機が使えるようになったので、さっそく草刈りをしました。
私の身体のメンテナンスが必要なほど疲れました。
妻が、「またか」とほぐしてくれました。
2023年9月24日
絵のタイトルは、「去る者は追わず、来るものは拒まず」です。
夜の間中悩んだ。
朝焼けにおぼろげに閃いた。
今日のタイトルは、「人不足」です。
田舎でも、都会でも人不足です。
例えば、少子化で運動クラブの町単位の単独チームを作れない。
地域を広げて、合同チームを作ることになります。
田舎でも都会でもあることです。
庭木の剪定をしたいが、誰に頼んだらよいかわからない。
昔は万屋がいて、困りごとを解決してくれた。
核家族化が進み、古家の木を切る子供が遠い。
嫁不足で婿不足です。
世話好きが適当にカップルを誕生させた。
現在は、家格ではなく相性が優先されます。
点(家)から点(目的地)の生活が繰り返されます。
潤滑剤の癒しどころが、チェーン店になってしまった。
入りにくい居酒屋(癒しどころ)が少なくなった。
不満を家まで持ち込むことなく、女将に叱られ褒められ帰宅した。
チェーン店は安くてほどほどうまいけど、アルバイト店員と会話は成立しない。
1000円散髪(15分)誕生で、近所の噂を聞くこともない。
地域に根付いた隙間産業が退廃していきます。
なんでも間に合った雑貨屋がネット購入に代わってしまった。
問屋を省いた、ジャストタイミングもサプライチェーンも便利だが、
災害に弱く柔軟性に欠けた。
強者に都合がよい制度であった。
そして、これからの人が目を肥やすチャンスを奪った。
古本屋で出会ったワクワク感も今は昔。
テレビから次から次に情報が垂れ流される。
幼子の公園デビューも、プロフィールで判断する恋愛も受け身にならされてしまった。
人の役割も単一になった。
会社員で税金さえ払えば、他の役割は免除される。
地域の祭りも人が集まらず、地域の清掃は税金で賄われる。
金で人を集めるのではなく、集まった人に金を使う。
虫が嫌いだと殺虫剤を巻き、雑草が生えると除草剤を使う。
アリの巣コロリ(毒を巣まで運ばせる)に驚き、えげつなさを感じた。
チャンスがないかといえばそうでもない。
誰かが、役割以外の何かを一つやればよい。
人間は群れを作って生きてきた。
少しだけ上手な人が、少しだけ苦手な人を助ける。
勉強ができる子が教え、かけっこが上手な子に学ぶ。
若者は汗をかき、老人は生き字引となる。
公平がモットーの役所が仲立ちするからぎすぎすする。
損得勘定が暗黙の了解で息づき、チームワークを育んでいく。
人不足は、努力不足と知恵不足ではなかろうか。
母親のように何役もやればよい。
父親は、子供に脈々と経験と力を見せつければよい。
張りぼてのプロフィールは、ふたを開けると「あっと驚くタメゴロー」になって離婚です。
金ぴかの真実を徹頭徹尾見たいし、見せる世の中であって欲しい。
木を伐れぬ山の持ち主が、チェーンソーで試し切りをしたい人に助けてもらえます。
「人不足」だけれども、誰もが無駄に力を余しているように感じます。
2023年9月23日
絵のタイトルは、「おーい」です。
横浜ベイブリッジに向かって、どんな気持ちで呼びかけているのでしょう。
今日のタイトルは、「最後の横浜旅」です。
家族と過ごした古家を息子が継承してくれます。
傷んだ箇所を治し、伸びたに庭の木と裏山のどうしようもない椿を伐りました。
25年間、溜め込んだごみを捨てました。
袋(45リッター)にして、約150個でした。
地域のゴミ捨て場と環境センターに持ち込みました。
2週間かかりました。
家を出て、10年間。
澱のように、私の中に淀んでいました。
やっと片づけることができました。
まだまだ足りませんが、あとは息子に任せることにしました。
25年間の歴史は、亡くなった妻の遺品と巣だった子供たちが残したものに溢れていました。
箱の破けたところに接ぎを当て、汚れた壁をふき取ることができました。
地面だけは腐らないから、使い倒しておくれと古家を息子に引き渡しました。
長かった会社員生活を短く感じます。
命を削るような断捨離の10年間をとても長く感じます。
捨てる力が残っている。
より強くなると感じるのも断捨離です。
身体は疲れ切っていますが、目は輝いています。
地域おこしのポスターに使ってもらえるかもしれない。
25年間の暮らしを、わずか2週間で整理した覚悟の旅となりました。
2023年9月21日
絵のタイトルは、「まだまだ」です。
できることも、知ることも、いっぱいありますね。
生きていて楽しい。
今日のタイトルは、「人に囲まれて」です。
草刈りをしていると、隣人がアイスを持ってきてくれました。
畑を鋤いていると、通りがかった人が声をかけてくれます。
食べきれない野菜や、たくさん釣れた魚を近所に配ります。
誰も喜ばれます。
子供のころは、近所の子供たちと遊びました。
「どこへ行くん?」と話しかけられてうっとうしいと思いました。
皆が同じような生活で、貧しいと思ったことはありませんでした。
よい生活ができるんじゃないかと考え始めてからおかしくなりました。
お金が入れば、やりたいことができる。
楽ができる。
買えるはずがない家を持ちました。
多くの人と関わりを持ちました。
お金に縛られる生活になりました。
集めた名刺を捨てました。
Eメールアドレスを消去しました。
会わない人に出す年賀状もやめました。
義理でする贈り物もやめました。
困ることはなにもありませんでした。
「お前馬鹿だね」と飲んだ仲間と今でも会っています。
好きになった人と幸せな時間を過ごしました。
家族と楽しく過ごせました。
「人に囲まれて」生きています。
お金があっても幸せにはならない。
腹を割って話せる人間関係こそが財産です。
2023年9月3日
絵のタイトルは、「肝っ玉かあちゃん」です。
チュニジア人の女性です。
ある時、中学校二年生と「交流会」を企画しました。
その時、手弁当で来てくれました。
チュニジアダンスを披露してくれ、英語で中学生に話してくれました。
どちらも笑顔でした。
二年続けました。
チュニジアと地域の交流になればと地域のフェスティバルに参加しました。
肝っ玉かあちゃんは、チュニジア料理を作ってくれました。
外で待っているお客さんに持っていこうとしたら、怒られました。
「あんたのために作ったんだから、食べなさい」と。
今日のタイトルは、「一人のために」です。
私は、朝ご飯作りの当番です。
決まってはいません。
夜のうちに、朝ご飯を作りました。
早朝、6時から草刈りに出かけました。
涼しいうちに出かけられた。
私が管理する田んぼの上に畑があります。
おばさんが、キャリーバッグを引っ張りながら通います。
挨拶をする程度で、名前も知りません。
2週間に一回の割で草を刈ります。
おばさんが通る道の草が伸び、歩行困難でした。
どこから来られるのか知りません。
2時間半をかけ、道の草だけを刈りました。
おばさんも、これで通れるじゃろう。
満足して、家路を急ぎました。
妻に伝えると、たまにほかの人も通ると教えてもらいました。
よかった。
2023年9月1日