絵手紙の使いまわしをしばらく休みます。
頑張って新作に挑戦します。
なんでかな 子どもの心 いつの世も
正月のぐーたら生活で、体重がオーバーし下がらない。
保健婦さんに指導を受ける立場としては、はなはだ具合が悪い。
中性脂肪の塊のような人物は、健康管理上の異物です。
保健婦さんの笑顔ながら渋い顔が目に浮かぶ。
今日のタイトルは、「異物を取り除く」です。
米を例にとると、圃場でできた稲を刈り取りながら脱穀(わらと籾に分割)する。
藁を使うこともないから、切り刻んで圃場に撒く。のちにトラクターで鋤きこむ。
この藁が、大洪水をおこした時に河川に流れ込み、土と共に壁になった。
籾は、ただちに乾燥機を使って乾燥する。水分(14.5~15.5%WB)を均一にする。
籾摺り機で、玄米と籾殻に餞別する。
稗粟などの雑穀類も併せて取り除く。
頼んだ農業法人はサラリーマン。稗粟で覆われていても我慢、我慢。
被害粒(虫食い)や未熟粒を粒選別機(1.75~2.2mm:あきたこまち~酒米)で選別する。
さらに、石抜き機で石を取り除き、色彩選別機で一部被害粒や泥の塊を選別する。
均一な水分玄米だけを保管する。日本の気候(20℃70%)では、平衡含水率が15%になる。
保管するサイロでホットスポット(発酵などで発熱)を管理する。
ホットスポットが出ると、風選機で乾かしながらサイロ替えをする。
食べる直前に精米して、糠を取り除く。
それぞれの過程で、多くの異物を取り除いている。
SDGSの観点から、「もったいない」が再考されている。
京都の商家でおばんざいを代々引き継ぐ。
大根の外側は、太めに剥いて味噌汁の種にしたり、きんぴらにする。
葉っぱは、塩漬けにしてふりかけで食べる。
面倒臭いと思われるでしょうが、素敵なおかみさんが言われると耳を傾ける。
性的マイノリティー、身体障害者、落ちこぼれを受け入れる社会になろうとしている。
均一で、効率が良い生活を追い求めて来た。
賃金の安い国(アメリカが日本へ、日本が中国や東南アジアへ)に生産をシフトしてきた。
中間ストックの無い物流で、トヨタ生産方式がもてはやされた。
鮮度を優先しコンビニの三便配達が実現された。
東日本大震災やウクライナ戦争で、世界中に拡散した物流が滞り、物価が上がった。
今になって、食糧の自給率をあげる。
過疎と耕作放棄地が大きな問題となっている。
コロナで、毎日満員電車で会社に行かなくても仕事ができるようになった。
学校だって、オンライン授業である。
効率重視の異物を取り除く考えを見直そうとしている。
異物に弱い人々を作り出すのをやめようとしている。
勉強して、有名大学に行ったところで、その先の大会社も潰れる世の中である。
1兆円規模の会社は、日本には10社以下であり、センチュリーカンパニーも少ない。
あまりにも展開が早く、じっくり異物に向き合う時間さえない。
異物に異を唱えることはもてはやされたが、
異物に面と向かって取り組んでこなかった弊害が露呈している。
明日も今日の延長と考えることが危ないことになった。
生きながらえたい。
森鴎外は、死は生の中断であると言われる。
パツンと突然切れる。それでお終い。
なにが正解かわからない。
ただ言えることは、異物だろうが何だろうが今生きている。
パツンと中断するまで、毎日を生きるしかない。
異物を取り除こうとすることが、異端であると歴史が教えてくれている。
私達は、世の中から多くを学ばなければならない。
世の中のすべてが異物なのである。
2023年1月12日
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