オーストリア、ザルツブルグの教会地下の魑魅魍魎
成田まで行ったら、パスポートがないのに気づきました。
やれやれです。
秘書に電話して翌日の飛行機の予約をしてもらいました。
パスポートを忘れるなんて、思いっきり秘書に笑われました。
一方、ミュンヘンでは一向に到着しない私を待ちかねて
会社の友人たちは、ホテルや自宅へ引き上げてしまいました。
飲料関連の国際見本市に出展している会社のブースには、
毎年、50人ばかりの日本人顧客が訪ねてくれました。
その対応のための出張でした。
ドイツはビールでも有名です。
世界におけるビール消費量は、一番がチェコで158リットル/人・年
次がアイルランド、三番目がドイツで121リットル/人・年です。
日本は、54リットル/人・年です。
(分母は全人口です。赤んぼも含まれます)
ドイツでは、16歳でビールOK、
18歳でウイスキー飲酒可能でした。
見本市の最後の日に、
ビール祭り(オクトーバーフェスタ)に出かけました。
7,000人収容できるテントが17ありました。
(今年は14)
会場に入る前、若者が鼻から血を流していました。
入り口からすでに入ることが困難なテントでした。
ここは顧客でもあるオーガスチナ(Augustiner)のテントでした。
私達10人は、手をつないではぐれないように数珠つなぎに
奥へと入って行きました。
ドイツ人の秘書が、Mr.しっかり手を持ってるのよ。
私は、ちょっと嬉しい。
席に到着するや、占拠していた若者達が追い払われました。
あの人が、朝の8時から予約して、この席にずっといてくれたんだよ。
と友人が説明してくれました。長机に、向かい合いの長椅子でした。
さっそく注文です。ビールの銘柄は1種類のみ(当然Augustiner)、
1リットルか3リットルのジョッキでした。特別に可愛い0.5リットルもありました。
1リットルを注文しました。つまみは、2種類でした。
塩パンとハーフチキン。
バーバリアンスタイル(胸元が大きく空いたコスチューム)で
なんと、一度に10ジョッキ運んで来ました。
腕と胸で支えるものですから、もう胸はせりあがって見事の一言。
飲む前からメーターが上がりました。
ビールを飲もうの歌が、5分ごとに合唱されました。
一杯目を飲み干すと、椅子の上に上がっていました。
みんな手をつないで踊っていました。私も仲間に入っていました。
二杯目で、テーブルの上でした。
三杯目を飲み干した頃、懐かしいドイツ人の顔が現れました。
日本の精米工場で、顧客と引き渡し条件をめぐり、
16時間もロングネゴシエーションを一緒にした方でした。
大いに盛り上がり、4杯目を飲み干しました。
用をたしに、立ち上がりました。
わかるかという友人に手を振り、トイレに行きました。
便器は樋のような流しでした。背の低い私は末端に位置取りました。
私の前はゴーゴ-と流れる滝でした。負けじと放尿しました。
席への帰り道が分からなくなり、
いつしか知らない人の席で大いに盛り上がっていたところへ
友人が探しに来ました。トイレに立って40分後でした。
後は、記憶にありませんでした。
朝、いや昼に起きたらベッドの中。
頭には三角帽子、胸にはチョコレートの首飾りが巻かれていました。
ドイツのビールは、麦芽、ホップと水以外は入っていません。
実にシンプルです。
Augustiner自慢の最高級のビールは、奥深い味でした。
ただ、飲むそして歌い踊る。
話すのは後回しの実にシンプルな宴でした。
翌日もミュンヘン市内のAugustinerのレストランで向かい酒でした。
友人が、また来いと言ってくれて4回も行きました。
そしていつ来るんだと言われて、まだ行っておりません。
2015年1月29日
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