故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

いらいら

2020-02-03 11:24:43 | よもやま話

先輩が、ただいまと帰ってくる。

食べる前に手を洗いなさいと奥様が言う。
奥様は、かつて小学校の先生でした。
子ども扱いしおってと先輩は歯ぎしりをする。
上には上がいるものである。


今日のタイトルは、「いらいら」です。
ゴルフのティーショットの場面、
ボールに当てる前に、クラブを振りながら何度も位置を確認している。
もう打つかなと待っていると、いつまでもやっている。
後の3人は、静かにいつかなと待っている。
私は、初めての光景だったので、イライラした。
次のホールでも同じことをした。
数えてみることにした。実に12回も確認した。時間にして30秒もかかった。

先輩と飲んでいる。
酔いが回ってくると、また同じ話が始まった。
前にも聞きましたよとは、決して言えない。
私達が黙っているので、乗ってきた。
何十回目からは、同じ話の展開を楽しむことにした。
この話に入る前、最後の落ちに至るまでを観察した。
そうすることで、同じ話を楽しんでいる。

妻は、あれがあったら良いなという。
こうしたいなとも言う。
後に分かったことだが、「あれを買え」と「こうしろ」だった。
料理が苦手な私に妻がコーチする。
こうしてああしてと説明してくれる。
野菜を切り始めた。違う違うこうやって切るのよ。長さは何ミリと指示を出す。
言われた通りに味付けをする。味見をしてもらう。塩を足してと指示が出る。
最初からそのように言ってよと思うが言わない。料理は繊細だから。
今朝もあれが食べたい。
あなたが酔っぱらってコーヒーをこぼした毛布を洗わなきゃという。
作れと洗えの合図である。

いつもなら、「はい、わかりました。ママ」とおどけて言う。
今朝は、酔いも残っていたので、「はい、わかりました。くそ婆あ」と言った。
「くそ」は余計よと返ってくる。
言った後、いやーな気持ちになった。追い打ちに微笑んだ。

友人の口が開く。何かを言いたいのである。
傍にいた奥さんが、こうなのよああなのよと説明してくれる。
口を閉じた友人はうなづく。友人の気持ちがよくわかるものだと感心した。
今日も奥さんの代弁が続く。
私は、奥さんに「大助花子」の漫才のくだりを文章にして渡した。
奥さんは、笑っていた。

私は飲むと食卓の前で、テレビを観ながら居眠りをする。
見たい番組がある妻は、チャンネルを変えてしまう。
観ていたのにと、居眠りの私は抗議する。
私は観たい番組を深夜まで予約する。
しかし、最後まで観たことはない。
布団に入り、数時間後に起きてテレビの音を聞く。
妻は座机の前で寝ている。

「いらいら」でした。

もうしなきゃ 勉強しろに やる気失せ

2020年2月3日
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