故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

平常心

2020-02-02 13:25:07 | よもやま話

タイトルは、「無言で語る女」です。
おっ「家内」(おっかない)です。


「あの人、最近みかけないね」
「病気じゃない」
病院の待合室での、老人たちの会話です。

胆管がんで、抗がん剤治療を続けることになったよ。当分、ゴルフができなくなった。
と先輩の友人から連絡があった。あーあ、あと二人になったな。
その二人からも連絡が来ない。
先輩は、二人とも病気じゃないかと心配して連絡ができない。
そんな話を私にした。
先輩、向こうも同じこと考えてるから、「生きてるよ」と電話した方がよいですよ。
と勧めた。

今日のテーマは、「平常心」です。
美人も3日で飽きる。ぶすは3日で慣れる。
とは言うものの、若いころは美人の前でたじたじでした。
どうして、うろたえるのか。
自分を過少評価していたのでしょう。

自分より背が高くなり、いっぱしに議論もできる。
にらみつけられると、「なにを、こいつ生意気な」と殴る真似をする。
自分を過大評価しています。
いつまでも、子どもは大人の言いなりにはならない。
息子が、昔の自分に重なる。

私は、「平常心」を保つために、ルーチンワーク(炊事、洗濯と掃除)をする。
昨日できたことが、今日もできるとは限らない。
ああ、今日もなんとかできたと安心する。

平常心を失う。
怒ったり、恥じたりする場面だけとは限らない。
辛かったり、落ち込んだ時も同様です。
リストカットの真似事で済めばよいが、それ以上のことも頭をかすめます。
借金取りが毎晩帰りを待っている。
近所でも噂になってるようだ。

こんな時どうするの。
とりあえず、夜逃げをするか。借金取りさんごめんなさい。
これでいいんじゃない。とりあえずは命をつなぐ。
夜逃げ先で、これからのことを考える。
一生懸命やって、運が良ければ返せる日も来るはずです。
返したことが信用となり、また一から出直せるかもしれない。

平常心は、咄嗟の時の助け舟です。
下ばかり向いているのをやめて、少しだけ上を見る。
こんなちっぽけなことでと感じるだろう。
これまでも何とか切り抜けたと思い返すはずです。

案外、口下手で良いのです。
言葉より先に、考えてしまう。うまく言えるかな。わかってもらえるかな。
この一拍が、人生を支える平常心になるのです。
ああ、余計なこと(悪口や泣き言)を言わなくて済んだ。
話を待っている人には、笑顔と映ることだろう。

ぎっくりが あんま後先 羽生えた

2020年2月2日

<<あとがき>>
沈黙のバトルが続きます。
「ありがとう」の一言が、腐れ縁の錆を落としてくれます。
思い返せば、「頼むから、一緒になってくれ」と薄氷を踏む想いだった。
ツルースリーパーのようになったおっぱいも可愛いもんです。
(筆者)

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