故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

山椒は小粒でもぴりりと辛い

2017-07-25 07:29:30 | プロジェクトエンジニアー

見事枝振り(山椒)というタイトルです。
木陰にいつしか生えた山椒です。
小さい木でしたが、精いっぱい枝を広げていました。


今日のテーマは、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」です。

身体は短小でも、鋭い気性や優れた才能があって、侮ることができないのにいう。
(広辞苑より)
この辺りでは、山椒が多く自生しています。
刺のあるのが本山椒と言われています。
木の芽として、収穫したことはありますが、
種をとって粉山椒にしたことはありません。
種の周りの殻を粉にして香辛料として利用するのだと知りました。

中学生までいつも一番前かその次でした。
中学の担任が、小さいことを悩んでいる私を励ますために、
「山椒は小粒でもぴりりと辛い」と教えてくれました。
その真意と優しさがよく理解できないまま、
「小さい」ことに変わりがないとコンプレックスを持ち続けました。
高校生になり、急に背が伸び始め普通になりましたが、
コンプレックスはこびりついたように癒されず、
他の悩みと一緒になり、ちぐはぐな精神状態でした。

先生が、「山椒は、ぴりりと辛い」と言ってくれていたならば、
自分で「小粒でも」を補足して、劣等感は和らいだかもしれないなと
今は考えます。面と向かって「小粒」と言われたことで、
心を閉じたのだと思います。
要はひねくれものだったのです。

娘に、「器量はもう一つだが、気立てはよいな」と言って
褒めたつもりが、猛反発に会います。
余計なことは言わず、「気立てがよいな」と言ってあげればよかった。

もうすぐ、土用の入りです。
国内産の鰻は、高くて口にはできませんが、
粉山椒をいっぱいかけたうな重は、未だに憧れの食べ物です。
代わる何かで、精をつけて来る夏の暑さを乗り切りましょう。

山椒にまつわる話でした。

梅雨空に 干しもの溢れ アイロンがけ

2017年7月25日
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