故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

新しい試み

2023-11-24 17:27:35 | よもやま話

絵のタイトルは、「あったかくて」です。
凍える手に、いっぱいのコーヒーが配られました。
ありがたくて、嬉しいばかりです。


季節の変わり目は、何かと気ぜわしい。
「霜が降りる前に」が合言葉です。
刈り取った草を集めて肥やしにし、草刈り後の畑を鋤きました。
春野菜(玉ねぎ、にんにく、エンドウ豆)の苗を定植しました。
子供や知り合いに送る果物や蠣の注文をするのもこの時期です。

早起きができなくなり、日中でも居眠りをします。
身体も冬仕様となりつつあるのでしょう。

今日のタイトルは、「新しい試み」です。

イタリアの田舎でも、空き家が目立つとテレビで視ました。
空き家をリニューアルするのは、日本でもよく聞く話です。
違うのは、村全体でお客様を迎えることでした。
訪ねてくれる旅人に、皆で再生した空き家の鍵を渡します。
食べるところは、地域の食堂であったり、料理が得意な家(泊まるところとは別)で食べます。
特産品などは、また別の家で購入する。
負担と利益を分担し、地域全体でもてなしをする。
空き家のリニューアルも、できるだけ暮らしの跡(農家のたたずまい)を残す。

民泊をするときに、年寄りには料理などの負担が重い時があります。
イタリアの考え方を取り入れれば、空き家だけでなく独居老人の家も活用できます。
空き家を改装する人だけが負担を負い、半面利益を独り占めすることもありません。
見方によっては、地域全体が潤う。

耕作放棄地の草刈りを続けることは、負担ではありません。
草刈り後、有効活用することが負担です。
例えば、自ら作物を植えたり、誰かに借りてもらうことが、別のプレッシャーになります。
小さな谷戸であっても、耕作放棄地ではなく緑が保全されていれば、災害や獣害の防止になります。
先祖代々の土地が荒れるのを見るのが辛い年寄りにも喜ばれます。
散策する人も、管理されてる緑に接すると癒される。
できる人が、できる(面白いと感じる)範囲で努力すればよい。
全部を負うことはない、肩の力が抜けたゆるい取り組みができるとよい。

田舎に住みたい。
空き家を借りて、耕作放棄地で作物を作りたいと若者が言う。
やめておけと、地域の長老が諭す。
親心です。
若者の熱意に負けて、長老が地域の皆に相談する。
すぐに住める空き家と、水利の良い耕作放棄地が準備される。
そこに住んでいる人は、本来そうなのです。

2023年11月24日
コメント
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