酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

熟成中ブルーチーズで美酒一献

2017-04-26 | 酒風景
3月に買った、冨田ファーム(興部町)のブルーチーズ。


一度味見をしてから、アルミホイルで包み冷蔵庫で1カ月以上が経過。賞味期限は越えている(まあ、賞味期限というのは、あくまでも美味しいとされる目安だから熟成すべき品においては気にしてないけど)。

決して忘れてた訳じゃない。自己流で(といっても単なる放ったらかし?)熟成させたって訳。
というのを何気に思い立ち、昨日、切ってみた。GW明けまで置いておこうと思っていたが気になって仕方ない。
銀ガミの、あ、アルミホイルね。どうもギンガミって言っちゃうんだな。
ギンガミで包んでもどうしても空気に触れる部分が出来るのか、そのあたりに胞子みたいのが付いていたが、そんなものは、さっとそぎ落として・・・・
そのまま食べてもいいという説もあるが、なにぶんチーズの知識は分野外、もっとよく話を聞いておけばよかったな。


とりあえず、こんな感じで。

そうそう、酒を準備せねば。日本酒とチーズは相性が良いといっても、濃厚なものなら酒は選ぶべし。濃醇な純米か生酛造りの出番だ。ヘタなものを合わせるとその相性の悪さ(双方の味の不味さ)に「やっぱ日本酒はダメだなぁ」か「なんだこのチーズは」という悲しい結果になる。
ほら、ワインだってそうでしょ。チーズに対しては何でも良いという話はないはず。

酒はとっておきのを御開帳。まさにこのために取っておいたもの。


Any.(宏和日立酒造/茨城)。生酛純米吟醸。
実は、かなりレアな1本である。これを知ってたらかなりの事情通。恥かしながら自分も初めてお目にかかる。
まず、ちょっと冷え冷えな状態でひと口。かちっと、というかがっちりした飲み口。あるはずの生酛ならではの複雑味は随分とまとまって深いコクを演出している。ほんと、かっちりした酒だな。旨いことは旨いけど、生酛造りの酒は肴と相対してナンボ。

で、チーズをひと口。

あ、3月に食べた時のような発酵臭的なもの(いやホント申し訳ない。分野が違うもんで専門用語に乏しい)、よくあるかび臭い感じが緩和されてる感じがする。
口融けに合わせて含み香がふわふわ膨らむ。これは美味しい!6Pチーズしかチーズじゃないと思っていた人間に大化の改新(笑)
つい最近食べたゴーダチーズもそうだったが、この手のチーズは病みつき!と多くの人が言うのも頷ける、なんて言ったら初心者のクセにと笑われそうだが、旨いものは旨い。
そんなもんじゃないぞ、旨いのは他にも色々あるぞ、なんて言うならここに持って来いってんだ(笑)

で、そこに再び酒ひと口。

風味が透明感が!と思った瞬間、かっちりとまとまって感じていた旨みや酸味などが、それぞれに主張を始めチーズに寄り添うのが分かる。なんと良い酒。さすが生酛と、そのポテンシャルの高さに感動したのだった。

ともかく、チーズも良し酒も良し、相性また良し!
オチ、まとめすぎ(笑)

ちなみにチーズはまだ残してあり後日また楽しむ予定。
蜂蜜なんかも試してみたいとも思う(高いんだよなぁ)。


=おまけ=

前掲のAny.であるが、無色透明ボトルほど撮りにくいものはない。
デザイナーさんによる素敵なラベルを見て頂きたくて、こんなワンショットを撮っておいた。


酒はいつどこでも誰とでも旨くあるべし的なメッセージ。いいね。