玉子が食べたくて。

まるでマイブームかのような鶏のさっぱり煮。
先週もこさえたばかりなのだが、また再び。

というのも、煮汁に漬ける味付け玉子が美味しくて病みつきなのである。

前回は食欲に負け浅漬け状態のものに手を出してしまったため、物足りなさが否めない。
ので、雪辱。

そう、これこれ。
透明感が出るくらい漬かったのが良い。文字で表現するなら「珠玉」の出来。これが味付け玉子の極みだと思う。

まず箸先で黄身をちょっとつまみ味見。
そしてもうひと口をぺろっと。
玉子半身をつかみ、おもむろにパクリ。

…。堪らないのである。


しかし、漬けて三日。食べるのに数秒。
食べてしまえばその存在は、旨いものほど淡く切ない。