ちょっと贅沢な時間。

いやはや、冷え込むわ雪は降るわで、気も滅入る。
いつもはエコを意識して温度低め設定の部屋も、昨日は気分を高めるべく少し暖かめに。

するとだ、寒いと言っておきながら、オンザロックなんぞ楽しみたくなるという、なんという矛盾。
北海道は、真冬、部屋をガンガン温めて、風呂上がりにパンツ一丁でアイスクリームを食べるというおかしな風習があるが、それに近い。


いよいよご開帳、いいちこ原酒セット。

昨年、弾丸ツアーを計画し大分は日田市にある「いいちこ日田蒸留所」での記念の品だ。
とあるご縁から、手厚く対応していただき、今なお良い思い出である。

簡単に呑んでしまうのは勿体ないので、時々ながめてはニヤニヤするだけだったが、焼酎は置いておいても美味しくなるわけでなし、呑まないというのはもっと勿体ないので、ついに開栓を決心。

昨夜は向かって左にあった全麹常圧蒸留原酒を。アルコールは44度。口当たりはウイスキーそのものだ。香ばしい薫りに、蒸留所で間近に見たあのフラスコのお化けみたいな蒸留釜を思い出す。

蒸留所のショップで買ったグラスは、数百円だったが実に良い使い心地。宝物である。


宝物といえば、コースターをご覧あれ。
これは昨年の我が誕生日に、友人がくれた手作り品である。

パッチワークのように見えるが、もともとこのような、食材や調理器具をモチーフにした絵柄なのだ。置くグラスとも面白く調和している。

その友人。名をふる子ちゃんとしようか。

話すと複雑なので、その関係性については割愛するが、とにかくは高校１年の時、同じクラスの女の子宅を訪問中、そこに原付バイクに乗って現れたつなぎ服の女子、それがふる子ちゃんである。

ふる子ちゃんは現在、北海道在住ではたぶん数人しかいないだろうという職業に就き、豊かな才能を発揮しながら活躍中。末っ子は小学生というまだ小さな三人娘の母でもある。ちなみにダンナも個性的なナイスガイだ。

血筋か環境か、娘さんたちも個性を発揮する。時々ブログなどで語られる彼女らのエピソードは楽しく、また奥床しいこと。自分にはそんな話が面白く、気持ちがほのぼのとするのである。


てなことを、コースターに思い出し、晩酌はちょっと格別なのだった。

終