酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

美味しい水生活。

2012-02-09 | おためし
かかりつけの医者から、水をよく飲むようにと言われて以来、自分の生活の中でおもむろに高まった水への関心。
朝晩、食後、機会があればごくごくと飲むようにしたが、気になるのは水の質。

わが家はマンション、かつ築後30年超。一昨年前、各戸への給水管を改築したが、貯水槽は昔のまま。保健所の検査はパスしているようだが、不安は否めない。
自分の住む旭川市は水道水が美味しいとされるが、その恩恵にはどうにもほど遠いのである。

スーパーでペットボトルの水を買うも、重たく面倒。仕事場ではミネラルウオーターのサーバーを置き、その良さは実感しているが、決して広いとは言えない自宅でそれを置く気にもなれず、また飲食店で使っているようなタンク型?の浄水器もしかり。

という状況下、気になっていたのは蛇口に設置するスタイルの浄水器。
この度、いよいよ試すことと相成った。




宅配便での添え状には「水道水を飲もう!」とある。
おおっ、そのコンセプトはまさにツボだ。


浄水能力残量がデジタル表示で分かるというハイテクだ。
取り付けてみると、今まで無かったモノのせいでシンクへの視界が遮られる。水が流れ落ちるポイントが分かりにくいぞとも思ったが、次の日にはそんなこと忘れていた。
ボディは清潔感ある白であるが、圧迫感がないわけでもない。ガンダムがボディカラーに合わない色の武器を装着した違和感とでもいおうか、この場合はメタリックシルバーの方が自分には好みである。

さっそく試飲。様々な物質を濾過したそのお味は…
水の味自体は、しまりが出たというか、キリッとしたというか。あえて言えば、強いて言えばだ。その実、ピンとは来なかった(個人の感想です)。
しかし、朝起き抜け一杯の水。普段よりす~っと喉を通る、そんな気はする。

まずは、JIS規格において証明された浄水能力を我が食卓に得たりという満足感は十分にあったと思う。

その後、継続使用し、十日が経過。

何気に、濾過しない水、すなわち原水(浄水、原水が簡単に切り替えられる)を飲んでみると、あら懐かしや水道水の香り。
なるほど。原水から浄水に切り替えてもすぐには分からなかったが、浄水に馴れた身体で原水を飲むと、わずかであるがニオイ、薬臭を確かに感じる。
浄水器の存在をしかと認識したのであった。


さて、取り付けてその後、暮らしに何か変化があったかというと


水を意識してか、水っぽい?メニューが登場。

その翌日、たまたま遊びに来た友人と一杯やろうかということになり、湯豆腐でおもてなし。


水が良くなったと思うと、何故かしらこういうものがたべたくなるから面白い。水のおかげで昆布ダシがぐんと美味しくなりました!とは言い過ぎと思うが(笑)、水も材料のひとつ。質にはこだわるべきなのである。

後日は、鶏のスープで。


小鍋立てで晩酌。前の日に煮ておいた鶏のスープで白菜を炊く、水炊きふうというか、ソップ炊きもどきというか。
コクがぐんと出て、おつゆの味だけでも酒が呑める上出来となった。


また、

ふと思いついて甘酒を拵えてみた(うちでは滅多にやらないのに、これも水効果か)。


注/犬が飲んだわけではない


飼い犬なれど、もとは違う場所に暮らしていた愛犬わさび部長。
この子がアトピーを発症したのは、ここに移り住んでからだ。水が原因とは言わないが、わさび部長に与える水も、不安材料は無いに越したことはない。

ともかくは、浄水器があることで得られる安心感は何よりの収獲。良い水がいつもそこにある暮らしとは、心が豊かになることと感じた次第。とても贅沢なことなのである。
当面は水道水を飲もう!にする。




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鹿のち豚。

2012-02-09 | 旨かった話
昨日頂いたシカ汁の余韻覚めやらぬまま今日、ランチは豚丼となった。

近所の居酒屋が出していたランチ看板「豚丼500円ナリ」が目に入り、即決定。他にも牛タン焼きなどもあるようだが、500円=量も少なめ?それならちょうどいいかな的な期待もあってのこと(あたしゃ小食)。



意外にもしっかりした豚丼の登場。厚めに切った炭焼きの肉がけっこうなボリウムではないか。
しかも脂身の旨い良い豚肉だ。値段以上の豚丼に満足である。


豚の丼といえば、先日拵えた焼豚丼
実はあれ、家ではけっこう定番化していたりして。ご飯も進むし、何しろああしたものをがっつくと元気になるような気がして良い。

小食も 回数重ねて 大食漢。



小豆島醤油でこんがぁ~り♪TVで紹介!手造り直火焼豚ちゃん食べくらべモニター

エゾシカを食す。

2012-02-09 | 旨かった話
近年北海道でぐんと高まったムーブメントである。
そんな折、旭川冬まつり(昨日より開催)に合わせて、随所でエゾシカ料理を出すというキャンペーンが始まった。

某食堂にてシカ汁を食べる。


肉がシカに代わっただけの、いわゆる豚汁風。

薄い細切れ肉が使われている。



シカを忌み嫌うヒトたちが言う「臭み」はほとんどない。なんたってこの量だもの。
それ以前、近年は精肉加工の技術も高まって、無意味に臭いとか不味いという肉はお目にかからなくなっているはず。

言える相手だったので「肉が少ない。もっとシカを楽しみたい」(決してクレームではなく提案として)と伝えたら、クセがあるので少なめにしていると言う。

う~ん、供給する側がそんな弱気でどうする。金を取って料理を出す以上、マイナスな言葉は使うべきでないし、観光客がそれを食べる機会もあるその日、言うなら「シカならではの風味をお楽しみください」とするべきと思うが。
だって、そもそもが、シカを食べましょうという政策なんだから。

ともかくは、そのシカ汁。料理した方の腕のおかげで、おつゆとしての味は上々。シカもモモの良い所を使っているようで、とても美味しかった。
シカを嫌うヒトの多くは、不幸にして最初の一口が美味しくなかった(料理が不味い)というのがきっかけと思う。このような美味しいシカ汁を食べれば、そうはならなかったろうに。

食害という人間側の都合で駆除されるシカ。この現実に背を向けず、いよいよ「いただきます」を考える時と思う。