駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

ブログでレッスン(6)

2006年04月09日 | ブログでレッスン
8ビートを叩こう
(写真は可愛い生徒クン)
ドラム教室に来るまでドラムセットに触ったこともないという生徒さんは、案外たくさんおられます。その当日にスティックも初めて買って、期待に胸を膨らませてドラマーとしてスタートするのです。
そんな生徒さんはドラムセットの前に座ったら、さてどんなリズムを叩きたいのでしょうか。心の中にイメージを持っている人にはそのリズムを表現してもらいますが、殆んどの方は8ビートっぽいイメージだったりします。
残念ながら、4ビートジャズの「イ~ンチーキ、イ~ンチーキ」というシンバルレガートのリズムから始めたい方って、今までお目にかかったことはありません。
やはり、ロックの基本である2拍4拍にスネアがスコンスコンと響くリズムが、初めて叩くリズムの王様だと思われます。かつての自分もそうだったし、8ビートの気持ちよさから覚えていって、ドラムという楽器にのめりこんでいくというパターンが多いようです。
自分の場合は、高校1年の時にアルバイトしながら通販で買った、PEARLの「バレンシアセット」に付録として付いていた、教則レコード(ソノシート)と解説書が、初めて自分が叩いたロックリズムとの出会いでした。
ソノシートとは、昔のビニール製のペラペラのレコードです。解説はつのだ☆ひろ師でした。その中で、「ドンパパドンパ、なんてリズムは今じゃ古いよ、新しいリズムはドンパンドドパンだよ!」といってロックの王道パターンを叩いていました。そして、BEATLESのリンゴ・スターが叩くSgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)という曲の例を紹介していました。当時うぶなボクちゃんは、それによってBEATLESのリンゴとも出会ったようなもんでした。
また、TVでは「8時だよ、全員集合!」でカトちゃんがこのロックリズムパターンを叩いていたのを覚えています。カッコイイ!という印象が「ドンパン ドドパン」にはあります。
ですから、自分が初めて叩いたリズムは「ドンパン ドドパン」でした。自分は全く簡単に叩くことができ、リズムの気持ち良さを思う存分堪能できたので、そのままストレートにロックビートにのめりこんでいきました。
さて、では自分が初めて叩く生徒さんに教えていくには、この「ドンパン ドドパン」というロックの王道リズムか、といえばそうではありません。

ゴールデンリズムと呼ばれている「ドンパドドンパ」というリズムパターンから叩いてもらうことが多くなります。
なぜなら、このゴールデンリズムは、ポップスからロック、歌謡曲、演歌などどんな曲調でもテンポでもあわせることの出来る万能リズムパターンであるからなのです。このリズムをまず覚えることによって、ロックに限らず幅広く対応できる楽しさを知ってもらいたいためなのです。
自分の持論ですが、8ビートはバスドラとスネアの「歌」であります。バスドラとスネアでもっていかに歌っていくかが、ドラマーの腕の見せ所です。力強く歌うか、ソフトに歌うか、前のめり気味に歌うか、引き気味に歌うか、ドラマーの演奏力が歌唱力といえるのです。
バスドラは歌の推進力であり、力強くリズムを作るミナモトです。思い切り突っ込むのも突っ走るのもあなたの右足次第です。それに対し、スネアは2拍4拍にリズムを引き締めるハシラであり、安定剤です。バシッとリズムを引き締めましょう。
歌のメロディ?は譜面に指定されていなければ、あなたのセンスがものを言います。「ドンパンドドパン」でも「ドンパドドンパ」でも、曲に合わせてあなたがチョイスします。
さあ、叩いてみましょう。思い切りはじけてみよう!!

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