駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

続・熱くなっちゃダメ

2013年08月14日 | ブログでレッスン
続いちゃったりして。。。

「ドラマーはクールに演奏すべし!」
しかし、この意見に反論もあろうかと思います。

よくある意見その1:「音楽とは音を楽しくと書くのであって、演奏者が楽しんでいなくて何が音楽じゃ」
ま~そのと―リでおま。(どこの人?)
実はワタクシ、この考えに囚われ続けていた生き証人であります。
自分を「ロックドラマーだ」と決めつけており、しかも「楽しい=熱くなる」と勝手に解釈しておったというわけであります。

素晴らしい音楽を演奏者が楽しそうに演奏していると、聴いているお客さまも自然に笑顔になります。
でも、苦虫つぶした顔で演奏する場面も「あり」ですよね。
そういう楽曲を演奏するときは、そういう表情を演じるわけです。
演奏者に対して、苦虫をつぶした顔で演奏する時は嫌で嫌でたまらないかと聞けば「んなこたぁねえ」という答えが返ってくるでしょう。
演奏の演は、演じるの演でもあるわけです。
そこを分かっててちゃんとやるのがロープー(プロ)ちゅうわけで。
どんな状況でも演奏の楽しさの「奏者とお客さまのぶん」を確保する。
ここがロープーとトーシロの分かれ目なのかと思うのです。

あえてクールに演奏しない場面はありますね。
ロックとかR&Rというジャンルはラウドな演奏を是とするジャンルでありますから、カチカチッとした演奏よりも熱くなる装いをしないといけません。
クールに冷めたロックンロールを演奏をしたらオーディエンスもノリませんもんね。
ただやっぱり、薬物使用が許された時代のように前後見境なく演奏者が荒れた演奏するのは、だいぶ昔にもう終わっております。
みんながみんな若かった頃と時代と状況が違います。
なので今ではロックといえども、健康的なノリノリ演奏じゃないとどこからも評価されなくなっていますよね。
それだけ音楽もレベルアップして、今は何でもありなんだけど、成熟した環境に対応してこそのミュージシャンという時代なのであります。

今自分がメインで演奏させてもらっているジャンルは、オールディーズとビートルズ、そして月1ぐらいでブルースなのですが、いずれも時代としては古臭いジャンルです。
いずれも音楽の世界観が全然違っており、本当に面白い。
オールディーズというのは「古き良き音楽」ということなので、幅も広くて国籍も時代も多岐にわたります。
主に1950~60年代が多いのですが、エルヴィスありコニー・フランシスあり、ベンチャーズありモータウンありチャック・ベリーありと、楽曲の数ほどミュージシャンの数もいますし、どれも今でもピカピカに輝いている名曲ばかり。
だからこそ需要があるわけですが、この曲の魅力に飲み込まれたらダメなんですよね。
演奏者はこれを凌駕する研究と分析を行い、自分の支配下に治めないといかんのです。
そして、舞い上がったり浮かれることなく、冷静に楽しみつつ計算づくで演奏するわけです。
音量、音色を計算づくめでコントロール出来てこそ、自分が楽曲に躍らされることなく楽しむことができる。
これが「演奏」の極意と言えるのではないのでしょうか。

ちょっとこんきいので今夜はここでおしまい。
明日に続く。。。かも?
コメント
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