駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

ロッキンロールは裏切らない

2008年07月09日 | 駄日記
「練習は裏切らない」って言葉っていい響きですねえ。
オリンピック代表になるようなアスリートが結果を出したあと、しみじみと言うとじ~んとするようなコロシ文句ですな。
人知れず自分をいじめていじめて苛め抜いて、これ以上はムリだ壊れる潰れる死ぬ、っちゅう所まできちっとやり抜いて、数多いライバルに勝ち抜いたものが言うと本物ですわ。
しかも、これを言える人たちってさあ、持って生まれたずば抜けた素質があってこそ努力が実るというものであって、例え凡人のオレ(しかもかなづち)が毎日18時間ぐらい水泳の練習を「死ぬ、苦しい、おぼれる~、だずげで~!ブクブク・・」って泣くほどやってもオリンピックにゃあ(つか町内の水泳大会にさえも)出れんわな。。
でもさ、救いがあるんよ。

オレって生まれがどっちかというと貧乏のサラリーマン家庭生まれの子供だったんだけど、昭和30年代はけっこう子供の数も多くて習いものは盛んだった。
当時、英会話なんてものはなかったけど、昔ながらのそろばん教室は近所にあった。
小学校の入学時期って、今も昔も習いもんに通うチャンスじゃん。
近所の文房具店で油絵教室なんてものもあって、体験レッスンみたいなものに母親に連れられて行ったこともあったけど、敷居が高くて通うことはしなかった。
たぶん志願したら無理をしてでも通わせてくれたかもしれないけど、オルガン教室とかピアノ教室などにはハナから興味がなかった。じぇんじぇんなかった。
今から思えば残念に思うけど、仕方がないよね、縁がなかったんだもん。
オレ、ドラムに興味を持ったのが小学校3~4年生ぐらいだと思う。
「8時だよ!全員集合」で、カトちゃんがドラムを叩いてて、それを見てドラムのかっこよさにしびれた。それ以来40年ぐらいだ。
ひょっとこして、あの頃から音楽の仕組みをきちっと学び、きちっと練習して覚えていたら、ミュージシャンとして王道を歩いていくことができたかもしれないじゃんねえ。
多分、親が金持ちでクラシックのミュージシャンかなんかだったら、子供のオレが音楽に興味がなくても、そんなことに反応できない年であっても、無理やり3才ぐらいから何らかの楽器を習わせていたかも知れんなあ。
でもまあ、結果的にウチは金持ちじゃないしクラシックにも縁がなかった。
クラシックって、何となく“家系”っぽい匂いがヤッパシあるじゃん。

しかし、ロッキンロールは家系とか金持ちとか、そういう条件は全くない。
かえって、本人が家系に反発したりして、
「○○夫サン、なんであ~たはピアノの練習を怠けるざあますの?」なんていうスネ夫のママみたいな叱咤にうんざりして、ロッキンロールやパンクにのめりこむみたいなパターンがあるね。

ロッキンロールはそういうお金持ちのクラシック家系と違って、何もかも“自由”で制約がまったくないのだ。
ロッキンロール・イズ・フリーダム~♪
金持ちでもなくごくフツーの少年少女が、ある日何らかのメディアを通じて激しいビートにビビッとしびれて、「ロッキンロール命!」宣言をしたとしても、ロッキンロール側は何ら一切の規制もなく、無条件で迎え入れてくれる。
そこがオレ等凡人には救いなんだな。
で、ロッキンロールというのは、荒削りであればあるほど支持されるという一面もある。
「反骨」というキーワードがそこに存在するからなんだよね。

年をとって、“ロック”の世界に生半可に慣れてしまうと、タラタラ文句言うだけで何ら反骨精神がなくなってきちゃったりしますね。
デブで禿げたまったりした温和で柔和なロッキンローラーって、やっぱりありえんよねえ。
どこかの政治団体とか労働組合みたいじゃん。

オレも、最近じゃなんか「反骨」じゃなくて「とんこつ」だもんなあ・・・・
トホホと言ったところでおあとがよろしいようで?
おっと、もう寝なきゃ。。。。
コメント (3)
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