駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

アキラ&THE OLDIESライブ(1)

2007年02月26日 | ライブレポ
2月25日(日)
いや~、実に楽しかったし嬉しかった。
バンドやってて良かった。生きてて良かった。こんなライブができてオレはシアワセ者です。
お集まりいただいた大勢の皆さん、本当に感謝します。どうもありがとう。狭くて座れなくて立って聞いてもらった方、スミマセンでした。
そして、せっかくお越しくださったのに入りきれなかった方、ごめんなさい。
今回は、ラバー・ソウルというある意味豊橋のモンスターバンドとのジョイントということで、お互いがチケットが売れ過ぎまして、ご迷惑をおかけしました。
また次回やるときは、もう少し広い場所でやりたいと思いますので、これに懲りずにお願いします。

と言ったところで、12年ぶりに再結成した“アキラ&THE OLDIES”なんだけど、今回初めての新しい取り組みがあったにもかかわらず練習時間もなかなか取れなくて、バンドとしてのノリが甘かったことは否めなかった。もう少しカチッと演奏できるように練習したかったが、みんなの予定が合わず時間ばかり過ぎてしまった。採点するとしたら、演奏自体は自分では50点だったかな。
メンバーが決まったのが1ヶ月前だったし、今回はこれが全力だったかなと思う。
でも、演奏の弱さなど完全に凌駕するアキラのパフォーマンスが全てを救ってくれた。

1ステージ目はオーソドックスなアメリカン・ポップス・ステージだったんだけど、最初はどうしても場が暖まっていないので硬くなりがちなんだ。
でも、アキラがステージに立つだけで場が和んで暖まる。色男なのに3枚目のキャラがいいんだね。アキラがひと言しゃべるだけで笑いが取れる。
だから演奏者も気が楽になって、余分な力が抜けるからミスが減る。
これって、バンドにとってメッチャ大事なファクターなんだよね。
アマチュアバンドの失敗ライブの例って、お客さんと演奏者との間の感情的な齟齬というか相違なんだよね。
バンド側の演奏が最初硬いのは緊張感があるから仕方がないんだけど、お客さんは案外普通に楽しんでる。でも、目に見える反応がないと演奏者が勝手に「ノリが悪いな」と思ってしまい、気持ちが空回りして誰かが思わぬところでミスをして連鎖反応を起こして失敗ライブになる。
それで、演奏が終わった後はアナにでも入って消えてしまいたいぐらいの気持ちになるんだな。
アキラは、しょっぱなから場をま~るく包み込んでしまう力を持っている。
すごい男だなって、つくづく思ったよ。


そして2ステージ目はいよいよ目玉のエルヴィス・ショーだ。
実は笑えるエピソードがあるじゃん。
エルヴィス・ショーが始まる寸前、アキラは楽屋でガサゴソと探し物をしていた。
「どうしただん?」
「あれれ?ボクが作ってきたモミアゲが一個しかないんですよ~。困ったなー。片っ方だけじゃ変ですよねえ~?」
「そりゃ残念だなー・・・、でももう始まるし先に行くでね」
そして、最初の曲が始まるというのにアキラは楽屋から出てこなかった。
その時アキラは失くしてしまったもう一個の右のモミアゲを作成中だった。
しかも左のモミアゲを重ねて切ったものだから、また左のモミアゲがもう一個出来上がってしまったのだった。
「あっちゃ~・・・・」
焦るアキラ。
その時ステージでは時間が押しているし、客電は落ちているしアキラ待ちだった。
事情を知らず、待ちきれないぞうのオレは、イントロの4小節のドラムソロを叩きはじめてアキラの出てくるのを待った。
アキラはやっと右のモミアゲを作り終えて楽屋から飛び出してきた。

さすがはアキラだ!ナリキリぶりが笑える。
(次のエピソードに続く)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする