駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

新しい生徒

2005年12月05日 | ドラム&パーカッション
先週土曜日のドラム教室に、新しい生徒さんが来た。
小学生で、真新しいスティックを買ってお母さんと一緒だった。
ドラム人口が、もう一人増えて、それだけでオレは嬉しい。
スティックの持ち方もわからない子供さんだから、椅子の座り方から、グリップについて、ストロークについて、効率の良い叩き方など、一から丁寧に噛み砕いて教えていった。
そして、ドラムセットを思い切り好きなように叩いてごらん。と言って、でたらめに好き勝手に叩くのをお母さんと一緒に見ていた。
楽しそうに、嬉しそうに、目を輝かせてドタバタとドラムで遊んでいた。
初日はこれで時間が来て終わってしまった。
子供さんの初日はだいたいいつもこうだ。
楽しかった。という顔で手を振って帰っていった。
「バイバ~イ、また来週ね!」
これでいいと思う。オレにとって、これが勝利の瞬間である。

基本的な指導は大切だと思っている。
だが、成長していく段階で、突き放す時が来る。
椅子の座り方、スティックの持ち方、演奏スタイルなど、全てはその子の自由だ。要はいいサウンドを奏でるドラマーになるかどうかだ。
一切合切、全てのことをオレの色に染めたくないし、自分で確立して欲しいと思う。

子供には、ルーディメンツだの何だのはいきなりは無理だ。
ドラムを叩いてでかい音が出て、それが楽しいと思ってくれたのなら、第一ステージは勝利である。
最終的な勝利は、その子がドラムを愛してくれて、受験生になってもドラムを愛し続けて、大人になって就職して、結婚して、子供ができた時に、子供にドラムの素晴らしさを教えてくれた時だ。
いつでも、オレは勝利を目指しているが、簡単ではない。小さなことで凹んでしまう。簡単に見えていつも戦いの場なのである。

きっと、いつかこの子もオレを喜ばせてくれる素晴らしいドラマーになってくれる。それを信じて毎週のこのことドラム教室に通うのであった。
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今年2度目のクリスマスパーティー

2005年12月05日 | ライブレポ
今夜は今年2回目のクリスマスパーティーだった。
場所は、浜松ハートランドである。
ここには大物シンガーやJAZZ屋さんがライブに来るということで知られている。
オレはかつて、世界に誇るスーパードラマー、神保彰のソロオーケストラを見に来たことがある。
パーティの賑やかしとはいえ、初めての場所は、多少の緊張感と期待感で楽しみなものだ。

しかし今回はPOWDERがご指名で呼ばれたのではなく、POWDERのキーボーディスト、サトキチ君が持ち前の顔の広さで、自分がもともと属しているユニットに声がかかったものだ。
そのユニットの都合がつかず、POWDERで代役をしたというわけだ。
いわゆるトラと言うやつだ。
したがって、殆んどのお客さんがPOWDERを初めて見たわけで、オレたち無名バンドがアピールするにはいい機会だったろう。

どこが主催するパーティか知らなかったが、どこやらのお店だったか企業の合同のパーティだった。名前は聞いたが失念した。そういうことは右から左だ。オレはそういうのは全然覚えられない。
年齢層は割と若く、20代後半から30代後半ぐらいのお客さんだった。

日曜日の夕方から出掛けるのは少々辛いものもあるが、そこは「仕事」だということで自分に納得させて出掛けた。
今日もドラムは持ち込みで、体力勝負である。

会場は広く、客席は150席ぐらい用意してあっただろう。
コンクリート打ちっぱなしの会場は音が回り、リハの段階では心配もあったが、お客さんが入ればなんのその、冬の衣類がしっかり音を吸ってくれた。
おかげで気持ちよく演奏できた。
いい音で、いい演奏ができた。と、胸を張ってステージを降りることができた。
演奏自体は1ステージのみで、さらっと終わったが、お客さんもノッて踊ってくれたし、POWDERをいい印象で知ってもらえることができたと思う。

演奏が終わってからパーティのお開きまでの間、メンバーは待つ場所がないのでトイレとか通路の寒い空間でしみじみとタバコをふかし待っていたが、1時間半ほど待ってもいつまでも終わる気配がないのでこっそりと機材を運び出して、こっそりと片づけをして車に積み込んで帰ってきた。
まあ、営業ライブというのはこんなもんだ。

いい時もあればそうでない時もある。おいしい思いもすれば不満が残る時もある。
ギャランティが多い時もあれば少ない時もある。もっともメンバーが多いので、よほど多くなければ、割ってしまうと帰りに払う駐車場代にもならない場合も多い。
そんな時は、オレたちはアマチュアなので「仕事」ではなく「遊び」だと割り切るしかないのだ。
アマチュアバンドのオレたちは、日曜日の夜、家で家族とTVを見て酒を飲んでいるのとどちらが良かったか、などと考えないほうがいいに決まっている。
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