僕はびわ湖のカイツブリ

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“男のためのガーデニング”改め

ノビタキをパチリ!~豊年満作 ノビタキ特集~

2019-10-03 17:52:15 | 野鳥
 湖北では先週までは咲いていなかった彼岸花が一気に開花し、田圃の土手や山麓・湖岸は群生で真っ赤に染まりました。
いよいよ秋が本格化してきた感が高まってきましたので、久々に秋の湖北を探鳥をしてみる。

最近の湖北は様子が変わってきていて、早崎ビオトープなどは野鳥の宝庫だった時代とは姿を変えてしまい、公園や湖岸沿いの遊歩道も随分と木が切られていて、野鳥ファンには寂しい限り。
しかし、田園地帯ではハクセキレイ・セグロセキレイ・ヒバリ・スズメ・ムクドリ・モズ・トビの常駐メンバーに混じって、渡り鳥のノビタキの姿がありました。



ノビタキは3~4ヶ所の田圃付近で見られ、総数10羽は越えていたと思います。
草の穂の先や茎などに留まるノビタキは見つけやすい野鳥だとはいえ、警戒心がそこそこあって距離は縮められず遠く射程距離内に入ってくれるのを待つばかり。



夏鳥として日本に飛来する鳥ノビタキは、南方へ向かう途中の中継地として湖北に飛来してくれます。
春と秋に移動する野鳥のなかには毎年会える野鳥と会えない年がある野鳥がいますが、ノビタキは前者になる親しみやすい鳥です。



毎シーズン会える野鳥とはいっても渡り鳥ですから、会える間に見ておかないと時すでに遅しなんてことになりかねない。
最近の当方は思い立った時にはもう鳥は抜けていた!ってケースがよくありますので、これには要注意。



湖北の田圃では時期的に稲刈りの終わった田圃が多くなってきてはいますが、まだ稲刈り前の田圃が残っているのが今の季節なのでしょう。
ノビタキが留まっている看板には「滋賀エコじまん 環境こだわり農産物栽培ほ場」とあり、ノビタキも留まるべくして留まった環境にやさしい田圃ということになりそうですね。



ところで、兼業農家をしている方から聞いた話では、その方の田圃では自宅用の米には農薬を散布せず、出荷用にだけ農薬を与えていると言われていました。
散布しても安全な物質を使った農薬だとはいえ、同じ米でもこだわって作ったお米と流通品とでは味が違うんだよ!とコメ自慢の話になっていくが聞いていると興味深い。



ノビタキは草の穂や茎、刈り取られた田圃の上や倒れた稲の上などいろいろな場所に留まる姿が見られます。
倒れてしまった稲を一体どうやって刈り取るのか前から不思議なのですが、おそらく刈り取るにはかなりの手間がかかるのでしょう。



ノビタキに会いに出かけた日は幸いにして稲刈りをされている農家がなく、気を使わずに探鳥できたと思います。
田圃の横道で稲わらの匂いになぜか懐かしさを感じつつも、のんびりとノビタキとの時間を楽しむことが出来たのは何よりです。





もうヒシクイが飛来したようですし、コハクチョウが飛来するのも近々でしょう。また、身近な場所ではジョウビタキの可愛い姿が見られるまであとわずか。
猛禽も続々と姿を見せてくれる冬の湖北の野鳥のベストシーズンに入りますが、珍客の訪問なんてこともあるかもしれませんね。



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