僕はびわ湖のカイツブリ

滋賀県の風景・野鳥・蝶・花などの自然をメインに何でもありです。
“男のためのガーデニング”改め

春のシギチの仲間たち~田圃に下り立つ野鳥たち~

2024-05-10 06:33:33 | 野鳥
 毎年、春と秋になると通称「シギチ」と呼ばれるシギ・チドリ類の野鳥がやってきて、田植え前後の水田に下り立ちます。
シギチの大半は渡り鳥で、春に繁殖地(ロシア・アラスカなどの北極圏)に移動し、秋には越冬地(東南アジア等)に移動する鳥です。

日本には中継地として一時的に立ち寄り、海辺の海岸や干潟などに飛来しますが、淡水の琵琶湖や水田で一時を過ごすシギチもいます。
シギチはカラフルな色合いの鳥は稀ですが、クチバシや足など特徴のある姿の種類が多く、バーダーの春の楽しみになっています。



まず最初に見つけたのはセイタカシギの番です。
ピンク色の長い足に特徴があり、スラッとした姿で優雅にエサを捕る姿から「水辺の貴婦人」と呼ばれるセイタカシギ科の鳥です。



背面の羽の色が片方は黒色で、もう一方は褐色がかっているので普通に見ると番ということになりそうです。
2羽のピントをそれぞれに合わせて撮ってみました。



次に遭遇したのはアオアシシギが1羽。
以前は水田に数羽が入っている姿を見かけましたが、周辺に仲間は以内でしたので単独で過ごしているようです。



複数のアオアシシギが水田でエサ取りしている時に見かけると、白っぽいお腹がよく目立つ鳥です。
アオアシシギは渡りの鳥ですが、過去に真夏に見かけたことがありましたので、定住して越夏する個体もいるようですね。



当方がシギチの楽しみを知った頃、ベテランのバーダーから“数年前に比べたら数も種類も減った”とよく聞きました。
それから年月を経た今感じているのは、この何年かで飛来するシギチの数も種類も増々減ってきているなぁ~です。
以前は春のシギチ20種にあと僅かとか、数十・数百の群れなんてことがあったのですけどね。



コチドリ(チドリ科)は留鳥だと思いますが、ケリ(チドリ科)と一緒にカウントしておきます。
湖北のシギチが減ったのは部分的な話ではなく、気候の変動や繁殖地・越冬地の開発など全体的な問題があるのかもしれません。





例年、春のシギチ祭りの時はどこへ行ってもチュウシャクシギに出会うのですが、この日は中々出会うことが出来ませんでした。
過去には他のシギチはいなくてもチュウシャクは居る、とかチュウシャクばっかで撮るのをやめたなんてこともあったにも関わらずです。



でも、居ましたよ!
まず2羽を見つけ、その後に6羽のグループを発見!
飛ばれてしまったのでちょっとお遊びカットでホップ!



水面に足は着いていないけどステップ!



田圃の水面すれすれをジャンプ!



そして着地!



ちょっと目を凝らせば、田植えが終わったばかりの田圃にこんな面白いクチバシをした鳥が普通に過ごしています。
少し数も種類も寂しいかぁと感じることはありますが、湖北の田圃に下り立つ鳥たちに楽しませてもらいました。





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