箕作山・太郎坊山(赤神山)・小脇山・岩戸山の4つのピークのある瓦屋寺山系は、太郎坊宮(阿賀神社)や瓦屋禅寺・岩戸山十三仏などがある神体山になります。
また、岩戸山十三仏や瓦屋禅寺には聖徳太子にまつわる伝承が残り、古代の山嶽信仰に修験道や仏教が結びついたような山で、山全体に巨石が数多く見られます。
過去には岩戸山の麓から岩戸山十三仏~岩戸山頂上まで登ったことや、太郎坊宮から太郎坊山(赤神山)北峰までは登ったことはありましたが、今回はこの山塊での最高点になる箕作山まで足を延ばしてみました。
箕作山から先には小脇山・岩戸山まで縦走するルートがありますが、行ってしまうと山道を折り返すかロード歩きになってしまいますので、箕作山山頂で折り返しです。
太郎坊宮(阿賀神社)には700余段の石段登りが必要になりますが、登山道へは途中に祀られている「龍神舎 御霊水」の横から山道に入ることになります。
正月の初詣に太郎坊宮(阿賀神社)に参拝したことが何度かありましたが、参拝者が大渋滞している石段の途中にある「龍神舎 御霊水」は霊水を汲みにくる人が列をなす霊水の舎です。
登山道は最初のうちはちょっとした急坂が続き息が切れますが、登るにつれて体が慣れてきて勾配が緩やかになってきます。
湖東にはそれほど体力がなくても歩ける山が多いので、当方レベルにはちょうどいいのかもしれませんね。
道の横には巨石が幾つか見られるのもこの山の魅力で、この岩だけでも磐座と呼んでもいいような大きさに思えてしまう。
湖東の山々の岩は、湖東流紋岩というおよそ7000万年前に起こった巨大カルデラ爆発によって造られた岩石とされ、恐竜が生存していた時代に起こった自然現象が今も湖東の岩山を形成しているという。
巨石が積み重なった大岩の間に窟のようなものがありますが、祠などの信仰の形跡はありません。
それだけ巨石の多い山ということになり、隣に連なる繖山と同様に巨石の山・石の山といえます。
休憩するのに適当な岩がありましたが、まだ登り始めたばかりでしたので如何にも早すぎる。
岩からの下界の景色が逆光になっていることもあって、素通りして通り過ぎます。
太郎坊山(赤神山)への道と箕作山への道との分岐がありましたので、まずは未体験の箕作山へと向かいます。
しばらくは稜線歩きのような道が続いたものの、山頂が近くなってくると、少々勾配のきつい道に変わってきます。
急登を登っているうちに空が開けてきたので山頂近し、ということでスピードを落として頂上までの残り僅かな道を楽しむことにする。
すぐに視界が開けてきて頂上へ到着。標高372mの低山ですが、来た甲斐はあったと思います。
山頂には磐座のようにして岩が積まれており、湖東の岩山の頂上の良さが楽しめます。
太郎坊宮(阿賀神社)の夫婦岩や山の反対側にある岩戸山十三仏の巨大岩の霊的な迫力とは比較にはなりませんが、この連山のピークになります。
山頂からは横山岳や金糞岳、伊吹山が望めるとありましたが、遠くは霞んでしまっていて識別出来ず。
ただし近くにある猪子山や繖山は、はっきりと見ることが出来ます。
最近は猪子山や繖山に登ることが多かったので、山を眺めていると何か親しみのような気持ちまで感じてしまいます。
さて、箕作山を下って分岐まで戻った後は、別方向となる太郎坊山(赤神山)の北峰を目指します。
2年前に太郎坊山(赤神山)北峰に登った時は1月でしたので、枯れた笹の間の道を歩きましたが、今回は新緑の季節で緑が美しく、前回とは全く違った景色に見えます。
山頂の手前にはフレームには到底納まらない巨大な一枚岩が聳え立つように待ち構えていて圧倒されます。
大岩の反対側が山頂になっていて、山頂部には太郎坊山(赤神山)北峰の磐座があります。
一般人が入れるのは北峰だけで、南峰は太郎坊宮(阿賀神社)の上に位置することもあって特別な方しか入れない峰となっていますので、太郎坊山(赤神山)の入山可能領域はここまで。
頂上にある北峰の磐座は、巨石の集合体のような様相を呈しており、新緑とツツジの花に囲まれて、神々しくも美しい。
まさに太郎坊天狗が住む霊山のピークに鎮座する磐座です。
頂上のやや広いスペースからは、禁足地である神体山の南峰が望め、その下には蒲生野の水田地帯が広がります。
ここからの景色は、大きな建物や工場などはなく、水を張った田圃が鏡のように輝く日本の原風景のように感じられて心地よい。
北側を岩越しに眺めてみても広々とした田園地帯と山の新緑の緑、幾つかの低山が点在している。
湖東地方には霊山とされる山が多く、磐座信仰から神道・修験道・天台密教が結びついて混合していった霊場が多くあります。
比叡山延暦寺を中心に、琵琶湖を取り巻く山々を伝って、天台密教が湖東・湖南・湖北へと広がっているのは滋賀県の特徴的な信仰かと思います。
太郎坊宮(阿賀神社)の本殿手前から箕作山~太郎坊山と巡った後になってしまいましたが、最後に太郎坊宮(阿賀神社)へ参拝します。
初詣の時期は参拝者で密集する夫婦岩も、この日は参拝者の姿はなく、石段に落ちている枯葉をブロワーで飛ばして掃除されている神社の方のみ。
夫婦岩を通り抜けた西側の巨石は、フレームへ収納不能の巨石です。
麓から見えるゴツゴツと剥き出しになっている巨石はこの岩なのでしょう。
ここからの景色は北峰よりも高度が低いため、鏡のような水田がより近く見えます。
田植えの頃は鏡の水田、夏になると稲が育って緑豊かな田圃。
秋には黄金色の稲に覆われた田圃、冬には雪で真っ白になる田圃。
美しい日本の田園風景です。
また、岩戸山十三仏や瓦屋禅寺には聖徳太子にまつわる伝承が残り、古代の山嶽信仰に修験道や仏教が結びついたような山で、山全体に巨石が数多く見られます。
過去には岩戸山の麓から岩戸山十三仏~岩戸山頂上まで登ったことや、太郎坊宮から太郎坊山(赤神山)北峰までは登ったことはありましたが、今回はこの山塊での最高点になる箕作山まで足を延ばしてみました。
箕作山から先には小脇山・岩戸山まで縦走するルートがありますが、行ってしまうと山道を折り返すかロード歩きになってしまいますので、箕作山山頂で折り返しです。
太郎坊宮(阿賀神社)には700余段の石段登りが必要になりますが、登山道へは途中に祀られている「龍神舎 御霊水」の横から山道に入ることになります。
正月の初詣に太郎坊宮(阿賀神社)に参拝したことが何度かありましたが、参拝者が大渋滞している石段の途中にある「龍神舎 御霊水」は霊水を汲みにくる人が列をなす霊水の舎です。
登山道は最初のうちはちょっとした急坂が続き息が切れますが、登るにつれて体が慣れてきて勾配が緩やかになってきます。
湖東にはそれほど体力がなくても歩ける山が多いので、当方レベルにはちょうどいいのかもしれませんね。
道の横には巨石が幾つか見られるのもこの山の魅力で、この岩だけでも磐座と呼んでもいいような大きさに思えてしまう。
湖東の山々の岩は、湖東流紋岩というおよそ7000万年前に起こった巨大カルデラ爆発によって造られた岩石とされ、恐竜が生存していた時代に起こった自然現象が今も湖東の岩山を形成しているという。
巨石が積み重なった大岩の間に窟のようなものがありますが、祠などの信仰の形跡はありません。
それだけ巨石の多い山ということになり、隣に連なる繖山と同様に巨石の山・石の山といえます。
休憩するのに適当な岩がありましたが、まだ登り始めたばかりでしたので如何にも早すぎる。
岩からの下界の景色が逆光になっていることもあって、素通りして通り過ぎます。
太郎坊山(赤神山)への道と箕作山への道との分岐がありましたので、まずは未体験の箕作山へと向かいます。
しばらくは稜線歩きのような道が続いたものの、山頂が近くなってくると、少々勾配のきつい道に変わってきます。
急登を登っているうちに空が開けてきたので山頂近し、ということでスピードを落として頂上までの残り僅かな道を楽しむことにする。
すぐに視界が開けてきて頂上へ到着。標高372mの低山ですが、来た甲斐はあったと思います。
山頂には磐座のようにして岩が積まれており、湖東の岩山の頂上の良さが楽しめます。
太郎坊宮(阿賀神社)の夫婦岩や山の反対側にある岩戸山十三仏の巨大岩の霊的な迫力とは比較にはなりませんが、この連山のピークになります。
山頂からは横山岳や金糞岳、伊吹山が望めるとありましたが、遠くは霞んでしまっていて識別出来ず。
ただし近くにある猪子山や繖山は、はっきりと見ることが出来ます。
最近は猪子山や繖山に登ることが多かったので、山を眺めていると何か親しみのような気持ちまで感じてしまいます。
さて、箕作山を下って分岐まで戻った後は、別方向となる太郎坊山(赤神山)の北峰を目指します。
2年前に太郎坊山(赤神山)北峰に登った時は1月でしたので、枯れた笹の間の道を歩きましたが、今回は新緑の季節で緑が美しく、前回とは全く違った景色に見えます。
山頂の手前にはフレームには到底納まらない巨大な一枚岩が聳え立つように待ち構えていて圧倒されます。
大岩の反対側が山頂になっていて、山頂部には太郎坊山(赤神山)北峰の磐座があります。
一般人が入れるのは北峰だけで、南峰は太郎坊宮(阿賀神社)の上に位置することもあって特別な方しか入れない峰となっていますので、太郎坊山(赤神山)の入山可能領域はここまで。
頂上にある北峰の磐座は、巨石の集合体のような様相を呈しており、新緑とツツジの花に囲まれて、神々しくも美しい。
まさに太郎坊天狗が住む霊山のピークに鎮座する磐座です。
頂上のやや広いスペースからは、禁足地である神体山の南峰が望め、その下には蒲生野の水田地帯が広がります。
ここからの景色は、大きな建物や工場などはなく、水を張った田圃が鏡のように輝く日本の原風景のように感じられて心地よい。
北側を岩越しに眺めてみても広々とした田園地帯と山の新緑の緑、幾つかの低山が点在している。
湖東地方には霊山とされる山が多く、磐座信仰から神道・修験道・天台密教が結びついて混合していった霊場が多くあります。
比叡山延暦寺を中心に、琵琶湖を取り巻く山々を伝って、天台密教が湖東・湖南・湖北へと広がっているのは滋賀県の特徴的な信仰かと思います。
太郎坊宮(阿賀神社)の本殿手前から箕作山~太郎坊山と巡った後になってしまいましたが、最後に太郎坊宮(阿賀神社)へ参拝します。
初詣の時期は参拝者で密集する夫婦岩も、この日は参拝者の姿はなく、石段に落ちている枯葉をブロワーで飛ばして掃除されている神社の方のみ。
夫婦岩を通り抜けた西側の巨石は、フレームへ収納不能の巨石です。
麓から見えるゴツゴツと剥き出しになっている巨石はこの岩なのでしょう。
ここからの景色は北峰よりも高度が低いため、鏡のような水田がより近く見えます。
田植えの頃は鏡の水田、夏になると稲が育って緑豊かな田圃。
秋には黄金色の稲に覆われた田圃、冬には雪で真っ白になる田圃。
美しい日本の田園風景です。