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“男のためのガーデニング”改め

鶴翼山(八幡山)ハイキング!~下山はロープウエイ乗車で楽々~

2023-08-13 14:22:22 | 御朱印蒐集・仏像・磐座・巨樹・古墳・滝・登山
 真夏の猛暑日には海水浴や湖水浴で体を冷やすか、避暑がてら高山を登山したいところですが、避暑地になるような標高の高い山はそこまで行くのが大変です。
経験上1000m程度の山では避暑感はなく、2000m以上の山となると近くには存在せず、そもそも登れる自信もないので諦めないといけません。

とはいえウォーキングだけだと体がなまってしまいそうですので、サクッと登れる山ということで近江八幡市の鶴翼山(八幡山)に登ってきました。
標高は271mですのでゆっくり登っても30分もあれば登れる山で、下山はロープウエイで下りるという軟弱登山も可能です。



まずは近江商人の信仰を集め、「近江八幡」の地名の由来になったという「日牟禮八幡宮」に参拝しますが、近江八幡観光の中心地とはいえ朝の駐車場はガラガラです。
日牟禮八幡宮では国選択無形民俗文化財に選択されている「左義長まつり」と「八幡まつり」の祭事が行われているといいます。
「左義長まつり」は織田信長が安土城下で行った奇祭だといい、秀吉の世になって豊臣秀次が八幡山城を築いた後、日牟禮八幡宮に左義長を奉納するようになったそうです。



日牟禮八幡宮の前には和菓子の「たねや」や洋菓子の「クラブハリエ」の直営店が並ぶにぎやななエリアですが、鶴翼山(八幡山)の登山口は「たねや日牟禮乃舎」の横辺りから登り始めます。
急登や登りにくい場所はないので子供連れや地元のお年寄りの方などに出会いますが、気温の低い朝のうちに登ってしまおうという方は多いようです。



道の途中にお地蔵さんが祀られている場所がありましたが、道の横に祀られた地蔵石仏としてはここだけです。
中腹に祀られている「大日大聖不動明王」には石仏群が祠に祀られていましたので何か関係があるのかもしれません。



神社にいた時にすでに気温は30℃近かったが、カラッとしていたのでそれほど暑さは感じなかったのですが、山を登っているうちにさすがに汗が流れるようになる。
下りてくる家族連れのハイカーとすれ違いましたが、軽快に下りてくる子供たちは跳ねるくらいの勢いの元気さで、あんな軽快さがうらやましいところです。



途中で「大日大聖不動明王」方面と「村雲御所瑞龍寺・八幡山ロープウェー」方面の分岐があり、せっかくなので「大日大聖不動明王」にも参拝します。
日牟禮八幡宮では毎年11月に「八幡山不動尊大祭」で修験者山伏が大護摩焚を奉修するとされ、その不動尊は「大日大聖不動明王」とされています。



石仏地蔵が祀られた祠の前を通り抜けると「出世不動明王」の祠の下に到着します。
鶴翼山(八幡山)の不動明王信仰についての信仰の由来等は分かりませんが、世話方の人らしき方が掃除をされていましたので、手厚く信仰されている場所だと思います。



山の中腹にある御堂としては立派な造りとなっていて、提灯には電灯が灯されています。
可能な限りほぼ毎日参拝に登って来られる方もおられるのではないでしょうか。



不動明王への参拝を終えて分岐まで戻り、「瑞龍寺門跡」の山門から山頂エリア(八幡山ロープウェー山頂駅・八幡山城跡・村雲御所瑞龍寺・八幡山展望台)を目指します。
若干道が急になる場所もありますが、低山は山頂近くになると急登があるケースはよくありますね。



八幡山ロープウェー山頂駅の横の道を歩いてまずは「西の丸址」へ。
西の丸址からの眺望は絶景の琵琶湖や近江盆地が見渡せ、すでに数組の方が腰かけて眺望を楽しんでおられます。

聞こえてくるのは吉田類の「日本百低山」の番組の話で前回放送の山の話などが聞こえてきます。
ある程度の年になってから山登りを始められた感じの方々でしたが、“若くて元気だった頃にもっと山登りしておくんだった。”の声に思わず同感しました。

夏らしい青空の下にはブルーの琵琶湖。
左側で琵琶湖に面している山は岡山でその奥には比叡山。琵琶湖の対岸には蓬莱山や武奈ヶ岳で、右には長命寺山の裾野が見える。



田園地帯方向に目をやると、どこから眺めてもよく目立つ三上山の姿。
今いる場所を知るのに三上山は方向を示してくれる便利な山です。



逆光になって色合いが悪いですが、西の湖方面も見渡せます。
西の湖の向こうには安土山や繖山。その奥には伊吹山や霊仙山も見えるというが、モヤっているので識別出来ない。



かつて鶴翼山(八幡山)には安土城に替わる近江国の国城として豊臣秀次を城主とする八幡山城を築いたが、築城から10年で廃城になったという。
城は本丸・二の丸・西の丸・北の丸・出丸が配置された一大要塞であったと推測されており、現在も各所に石垣が残ります。



三等三角点は北の丸址にあり、山頂を示す柱も立てられている。
デートコースとしての観光に力を入れているのかLOVEのオブジェや電飾のハートマークなどがあり、「恋人の聖地」とされているとか。





下山道までの道筋にある「八幡山ロープウェー山頂駅」まで戻ると、ちょうど始発のロープウェーの発車5分前です。
暑いし、八幡山ロープウェーは片道500円ということもあり、楽々下山の誘惑に負けてしまいました。
同じように歩いて登ってきてロープウェーで下りる方と一緒になり、山頂から発車する始発のロープウェーになぜか二人で乗っているという奇妙な光景でした。



ロープウェーが動き始めた頃には観光の方も増えてきて、ロープウェーの切符を買う人や日牟禮八幡宮の駐車場が次々と埋まっていっています。
観光地にある山には朝早く登って、さっさと下るのが一番ですね。



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