大垣市の 親切ていねいな ふすまと内装工事のお店 【創業80余年 林文香堂】 三代目店主の前向きな日記 

明るく朗らかに、人に親切に、素直に、謙虚に、感謝して の五つの基本を胸に、日々の小さなよろこびを綴ります。

新築時にパピウォールを貼った家を貼り替えの予定

2019年10月25日 | 内装工事
パピウォールと聞いてピンとくる人は、たぶん業界関係者でしょう。
今回、現調に伺ったお宅はほとんどがパピウォールでした!

パピウォールはすでに廃止となっているサンゲツの壁紙です。
非塩ビ(コットン素材)であること、独特のやわらかい風合いと通気性。
「健康壁紙」「エコウォール」などと各メーカーこぞって非塩ビをアピールしていた時期でもありました。

しかし、この通気性がくせ者だった!
新規施工後2年を待たず、「パテ跡が浮き出たように見える」というクレームが続発。
まもなく販売中止となりました。

昔から織物クロスにはよく見られたフィルター現象です。
素材に通気性があるため湿気を含んだ空気を吸収・放出、これを繰り返すうちに
下地のパテ部分とそうでない部分に度合いの差が表面に出るものです。



これは材料の「不良」ではなく「特性」です。織物クロスと同じです。
しかし新築後わずかな期間で、あきらかに変色?と思えてしまうほどの変化があらわれることは異常です。
お施主さんが納得されないのも頷けます。

今回のお宅は新築時から18年が経過・・。
過去の経験からパピウォールが剥がしにくいことはもうわかっています。
しかもR部分、梁見せ、窓抜き、あり。
難航すること確実。

やるしかないのですが。

今からちょっと(かなり)不安。。


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