大垣市の 親切ていねいな ふすまと内装工事のお店 【創業80余年 林文香堂】 三代目店主の前向きな日記 

明るく朗らかに、人に親切に、素直に、謙虚に、感謝して の五つの基本を胸に、日々の小さなよろこびを綴ります。

ふすまの張り替えどきは いつ?

2013年03月25日 | ふすま・表具
「ふすまは何年くらいで張り替えるのですか?」
と、よく訊かれます。

特に何年、というきまりはありませんが、目安はおおむね10年くらいでしょうか、
あえて言うなら。
もちろん、15年ぶり、それ以上というお客様もめずらしくありません。

年月よりも、「娘(息子)の結婚相手の親が挨拶に来る」「法事がある」などお家の行事が
動機になる場合が多いです。

あとは子どもが破った、ペットが破った、人や物がぶつかって破れた、など、
アクシデントがらみの場合も多いです。

ふすまは年月が経つとどうなるのでしょうか。
こうなってきます。



ヨコストライプ状に見えるのは下地材の組み子です。
この機会に下地の構造を簡単にご説明しますと、
周囲は「框」といいます。桟を固定するため太く作ってあります。
真ん中は「組子」といいます。
この下地はタテが入っていないぶん、ヨコをこまかく入れてあるようです。
四隅に入っている板は「隅板」といい、補強とねじれ防止の役目があります。
引き手のところは「引き手板」。「力板」ともいいます。
丸や角の穴をあけ、引き手を取り付けるために必要です。

さて、ではなぜストライプ状に模様のように見えるのでしょうか。
ふすま紙は空気中の水分を吸収したり放出したりを繰り返します。
長い間その「呼吸」を繰り返すうちに、ふすま紙がフィルターになり
空気中の微量なチリやホコリを吸着していきます。
そしていつしか、組み子のあるところとないところで差異が出てくるのです。

下地材表面に「単板:タンパン」と呼ばれるうすい剥ぎ板が貼られている場合は、
単板側からのアクや色素の影響も、ないとは言い切れません。

この色の変化は非常にゆっくりと何年もかけて進行していくため、
人の目も慣れてしまい、まったく違和感を感じません。
生活風景に馴染んでしまっていると言ってもいいでしょう。

そんな年月を経て張り替えるとこんなふうになります。



新品同様の美しさ!
お客様が感動されるのもわかります。

思い立ったが吉日。
お気軽にメール、お電話ください。


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(有)林文香堂 http://h-bunkoudou.com
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