大垣市の 親切ていねいな ふすまと内装工事のお店 【創業80余年 林文香堂】 三代目店主の前向きな日記 

明るく朗らかに、人に親切に、素直に、謙虚に、感謝して の五つの基本を胸に、日々の小さなよろこびを綴ります。

【施工後クレーム実例】長尺シートの変色

2020年09月09日 | 内装工事
複層ビニル床シート、通称長尺塩ビシートの施工後の変色事例です。
100㎡近くも貼ったのに、施工後約ひと月後に、その一部にのみ等間隔に変色が発生しました。



時間を経ての発生は、変色を誘発した原因が、あとから表面に付着したか、下から(下地から)上がってきたか、と考えました。
表面は水・洗剤・アルコール・溶剤系クリーナー、どれを使っても落ちませんでした。
貼り替えは避けられない状況から、変色部位にコの字型にカッターを入れてめくってみましたがモルタル下地に異常なし。
ゴムキャスター等の汚染もありかもと思い施主様に尋ねましたが心当たりはなし。

結局原因不明のため、メーカーの東リから営業マンを呼んで後日同行し再調査しました。
後日判明した原因は
「製造段階でロールに落ちた油分がシートに接して転写したことで長さ方向に等間隔に油分が付着した」
「時間の経過とともに表面層とUV層の間に付いた油分が変色を引き起こした」
と考えられる、というものでした。

私も長年内装工事業をやっていますが初めての経験でした。
メーカー営業マンからは非常にまれではあるが無いことはないとのことでした。

後日、近似ロットで貼り替え施工を行ない、無事におさまりました。
材料クレームなので再施工に要した材料費・施工費はメーカー負担となりました。

時間と労力と精神的苦痛はありましたが、貴重な経験値を得ました。

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