大垣市の 親切ていねいな ふすまと内装工事のお店 【創業80余年 林文香堂】 三代目店主の前向きな日記 

明るく朗らかに、人に親切に、素直に、謙虚に、感謝して の五つの基本を胸に、日々の小さなよろこびを綴ります。

太鼓張り障子

2015年09月03日 | ふすま・表具
お客様ご自身が設計デザインされた太鼓張り障子の紙張りをしました。

太鼓張りとは建具全体を張りくるんでしまう技法です。

高さ2m20cm 巾1m の大きなもの。

2本引き違いの吊り戸で、部屋の間仕切りに使われるそうです。

障子紙もお客様からの支給品 「チリ皮入り雲竜(薄手)」。

これがほんとに薄かったです!

建具の巾が大きいため、紙は三段にヨコ張りしました。

緊張の張り作業は二人がかりで↓




片面を張って、乾かして、裏返したところ。
もう片面も同様にして張ります。
紙の薄さ、イコール、光の透過性が高い、ということになります。↓




紙を張った側のディテール。
木の框部分や組子部分が透けて見えます。↓




出来上がったこの太鼓張り障子が、お客様宅でどんなふうに映るか?
どの程度光を通して、どんな雰囲気になるか?

とても気になるところです。

ただ、

紙が薄いということは、弱いということであり、すなわち破れやすい。
耐久性も、紫外線等による劣化はおそらく早いと思われ、すなわち破れやすい。

素材がデリケートなだけに、
非常に、非常に心配するところではあります。

コメント
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