5月13日は弟の命日だった。
自分が5年生のとき、当時3才だった弟が池に落ちて命をなくした。
そのときのことは今も鮮明に憶えている。人生でもっとも悲しい出来事だった。
自分より母親はもっとつらかったことだろう。
狂ったような母親の号泣もまた人生で最大級のものだった。
ある人に勧められ、初めてお墓の「塩みがき」をしてきた。
粗塩を手に取って、素手でお墓をみがくのだ。
お墓での滞在時間が今までで最も長くなった。
みがいている時間は過去のいろいろな事が頭の中を去来した。
弟、祖父、祖母、父、おじ・・
故人がいて、いま生きている自分がいる。
お墓をみがいて、自分の心も少しだけきれいになった気がした。
自分が5年生のとき、当時3才だった弟が池に落ちて命をなくした。
そのときのことは今も鮮明に憶えている。人生でもっとも悲しい出来事だった。
自分より母親はもっとつらかったことだろう。
狂ったような母親の号泣もまた人生で最大級のものだった。
ある人に勧められ、初めてお墓の「塩みがき」をしてきた。
粗塩を手に取って、素手でお墓をみがくのだ。
お墓での滞在時間が今までで最も長くなった。
みがいている時間は過去のいろいろな事が頭の中を去来した。
弟、祖父、祖母、父、おじ・・
故人がいて、いま生きている自分がいる。
お墓をみがいて、自分の心も少しだけきれいになった気がした。