超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

読書の交換会

2016-06-24 22:00:33 | ホビー
久しぶりに人から直接貸してもらった本を読んだ。自ら読書家というほどのレベルでは到底ないが、通勤時にスマホをやったり音楽を聴く習慣のない私は比較的早いペースで本を読む。大抵は図書館で借りてくる本や息子甘辛と一緒に呼んでいる連載文庫本で、著者で言うと少し偏っており最近だと(ペンネームもあるので敬称略)重松清、森沢明夫、百田尚樹、東野圭吾の回し読みに原田マハ、有川浩、三浦しをんに歴史小説をつまみ食いしているような感じだが、そろそろ新分野を開拓しないと読み尽くして在庫が乏しい状態にある。これら「読み漁る」分野はいずれも自分で開拓したものではなく、以前何かのタイトルで紹介したように、小夏師匠やKICKPOP師匠のように近しい?年代に加えて10,20,30(借金問題の某事務所のようだ・・・)歳違いのコーディネーターとも言える「本の友」がおり、奇しくも全員女性である彼女らの薦める著書、作家に首まで浸かってしまっている。一度同年の人と「読書会をしないか?」と作戦を練ったことがあるのだが、本の好みには人それぞれかなり多様性があり、テーマ本を決めるのが難しい上にメンバを募って予定を合わせるのがもっと難しいために実現には至らずにいた。しかし一度、「イニシエーション・ラブ」が映画化されたのをきっかけに(私がハブなのだが)本友のあまちゃんが企画してくれ、奇跡ともいえるコラボレーションで映画鑑賞会が実現したのだから、何かそういう続きが欲しいとは思っていた。

そんな時タイミングよく、研究所勤務時代の同僚だった女史から以前から話題に上がっていた「○×サス会」やりませんか?とメールがやってきたのである。しかもお誘いしようというのは、他にもない私の本友である「あまちゃん」である。私が以前、同門の会の場ついでにお貸しした本をあまちゃんにリレーしてもらったり、別の機会にあまちゃんにお貸しした本を女史に回してもらったりしていたから、面識もあったはずだが、ゆっくり本の話をするのは初めてのようである。私はすかさず「じゃー、本の交換会やろうぜ」と伝えた。NHKニュースで取材していたのだが「会社員、学生、主婦などが気軽に集まってお気に入りの本を紹介し交換し合う」というもので、回を重ねれば感想を交換できたり共感を伝えられたりして楽しそうだった。読書感想文のように決まった本を読んで語り合うよりも自由で気軽に誰とでもできそうだ。

中々ない試みだったから、一応読む人のシチュエーションを考え、メッセージ性を持たせて本を厳選することにした。今やビジネス推進の一線でバリバリ引っ張るマネージャー女史にはバイタリティ200%の「海賊と呼ばれた男」(百田尚樹著)と疲れた時の癒し用に「虹の岬の喫茶店」(森沢明夫著)、ちょっとお堅い男子系職場の中堅で活躍するあまちゃんには、軽く文化のお勉強に「驕れる白人と闘うための日本近代史」(松原ひさ子原著)、ちょっと切な悲し系の「きみの友だち」(重松清)、元々癒し系の好きな彼女に「癒し屋キリコの約束」(森沢明夫著)を持参した。どの本も元同級生やマネージャー女史本人に紹介された著書やその作者の派生である。中々複雑な貸借関係なのだが、ここにまずは3人での交換会が成立する。何よりも両名は私が小夏師匠から贈っていただいた「三河のにら」から収穫した種をリレーした貴重な伝道師でもあるのである。(そう言えばちゃんと育ってるか聞くのを忘れた・・・)

  

会場は研究所勤務時代に女史を含めグループでよく立ち寄ったステーキ屋である。物価高なのか年々とメニューがショぼくなってきたような気がするが、それでもステーキ他5品と飲み放題がついてリーズナブルな値段だ。そう言えば、数か月前にあまちゃんとはグンマ時代のガノさんとはなちゃんと席を共にしていた。「あまちゃんとはこの前来たよね。Mさんとは久しぶりだよねえ」「あれれっ?Mさんもほとんど来たことないって言ってましたけど・・・」「何言ってんだ。研究所から散々来たじゃんか・・・」「そうか、○×の仕事してたから・・・たくさん来てました。はい」(何トボケてんだ?)関係図でいくと私がハブになるので、方やグンマ時代の話、もう片方は研究所時代の話にそれぞれ花開いた。グンマでは新人であったあまちゃんにはさすがに偉そうにしていたが、研究所の時は同僚だった女史は私がしでかした「おイタ」を山ほど知っているので、バラされるかとハラハラドキドキものだった。。。

近況を聞いていると、意外なところで意外な人とつながりが多くあり、「えーっ?あの人、今そこにいるの?以前○×で一緒だったんだよ」という驚きの連続だった。あまちゃんの上位にいる人は元グンマの同僚であるガノさんだし、M女史の部下にはグンマでルーキーズだったミクちゃんがいる。さらにビーチバレーのじろーくんはM女史と同門の知人だし、あまちゃんらと一緒に「イニラブ鑑賞会」に参加した、ア太郎さんは以前M女史と仕事でご一緒したことがあるという。特に元グンマーの若手が本社のそこここで活躍しているようだし、研究所の元同僚たちはもう各セクションの中核を担う管理者となっていて、おじさんとしては頼もしい限りである。M女史はだいぶ前に家族連れでバーベキュー会を行ったときの幼い息子甘辛を知っているが、「ウルトラ兄弟撮影会」の画像を見せると「えーっ、もう大学生なんですかぁ?!」他人にとって普段顔を合わさない子供の成長とは信じられないくらいに早く感じるらしい。

昔話に花が咲きすぎて(特に女子がそろうととりとめもない話ばかりになる)、肝心の本の内容に関する話題はほとんどできずに時間ばかりがあっという間に過ぎていった。「ここのメニューはさ、えらいボリュームがあるから、順番逆にしてもらうのがセオリーなんだよな。枝豆やサラダなんかでガバガバ飲んでお腹一杯のところにステーキやらハンバーグやら出てくるとキツイだろ?」「そうでした、そうでした。この前もそう言ってましたよね。ちょっとすみませーん」2人とも「(それはアンタだけの話でしょ?)」と口には出さずとも思ったことだろう。オーダストップの時間が近づき、それぞれ持参した本も取り出した。「これはキミ、こっちはキミね。」どんな内容でなぜそれを彼女ら向けに選んだか、かいつまんで話しておいた(ホントはこっちが本題だったのに)彼女らが差し出したのは「キネマの神様」(原田マハ著)、------------「(オレが貸した本ばっかじゃんか・・・!こいつら交換会の意味分かってんのか?!)」ま、実際のところ本の話はほとんどせずに与太話ばかりで時間を忘れたひとときで、後日読み終わった直後にあらすじや感想をメールで交換することになった。

以前から不思議に思っていたのだが、本を紹介したり内容について語ったり、感動を共感したりする知人としてピンとくるのは女性ばかりである。今更女性に囲まれたいと思う年でもない(わけではないが)し、逆に緊張するので適度に男子も混じってほしいのだが、どうも話題性がしっくりこないのだ。しかもさらに不思議なことにこれまで何度も経験しているのだが、一定数以上の女性が中心になる座に同席するとほぼ100%本題になる(結論らしきものに辿り着く)前に時間切れとなってしまう。ぶっちゃけ無駄話に時を忘れてしまい、後半は何が話題だったかも思い出せない体たらくなのである。飲み過ぎてスパークしてしまうのは誰と飲んでも同じなのだが「この話をしに行ったのに・・・」というのが女性軍相手だとやたらに多い。なぜこんな不可解なことになってしまうのか?実はマネージャー女史が持参したのが、これらの疑問を吹き飛ばす目の覚めるような名著だったのである。キーワードは「女性脳」。この先、続けようと思ったが思わぬ字数を費やしてしまったのでまた今度・・・


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2 コメント

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Unknown (小夏)
2016-07-02 01:32:27
次の投稿が気になりますが、やはりここから^^
女性同士のおしゃべり会、無駄話多いです(笑)しかしそこから生活向上の鍵やヒントがあるようにも思います。
こういった場合、主婦同士では集まる会の名目はあくまでも名目でお話はコロコロ転がります(爆)きっとお仕事バリバリの第一線の女性たち、そこまでは酷くないと思いますけども・・ハハハ
三河のニラが才気あふれる方々のお庭で増えているかしら・・^^
お写真は、、もしやニラかな~
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Unknown (磯辺太郎)
2016-07-02 19:48:06
小夏様

何か師匠ならこの感じ、共感いただけるような気がしていました。以前から思っていたのですが、世に言う「女子会」コースって何であんなに安いのか?(飲み放題付きで)
分かったような気がします。おしゃべりに夢中で飲んだり食べたりあまりしないんじゃないでしょうか。
生活向上やヒント、まさしくこの著書にあった通りのことです。無駄なことなど少しもないそうです。お仕事バリバリの女史の会話も似たようなもんです。。。(たぶん)
あまちゃんにリレーしたニラのタネは立派に育っているようですが、何と彼女今回再び地方へ転勤になってしまいましたぁ!(ちゃんと育てろよ)
写真はむろん三河産のニラの元気な葉っぱの拡大接写画像です・・・(あんまりおもしろくないね)
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