数々の反響をもたらしたJR東日本の「ウルトラマンスタンプラリー」が昨日で終了した。最終日も新宿駅ではアナウンスが流れていた。「ウルトラマンスタンプラリー参加のお客様にお願いです。1人でも多くのお客様に参加頂くため、パンフレットは一人一部にさせていただいております。皆様が・・・」終了まであとわずか、余ったら困るだろうにと思いながら、コンプリートしたスタンプアルバムの他にまっさらな1冊を記念に持っておこうかと考えていた。このサイトでも2度ほど記事にしたこのイベント、64駅制覇した者のみに与えられる応募はがきも投函し、自分としては終了していた。記念プレゼントはM78星雲にちなんで78人なんだが、制覇証を受け取る東京駅ステーションコンシェルジュにできた列を見ていると、倍率は数百倍にもなりそうだ。ただ一人だけに当たる「ウルトラセブンが自宅にやってくる」賞に申し込まない私を見て息子甘辛は「つまんねえ、オトナだなー」と冷やかすが、実物が近所に住んでいるし、何も自宅にまで来なくてもよろしい。(来たら来たで知る限りの友人を呼んで大宴会となるだろうが)
全駅コンプリート作戦中は嵐のように走り回って、ゆっくりスタンプ台や駅そのものを楽しむ余裕すらなかった。スタンプ台にはシリーズ初期4作品の怪獣・宇宙人などが駅のキャラクターとして登場するが、後からじっくり落ち着いてじっくり眺めてみると、もしかして意図的なものなのか正直「何でやねん?」と首を傾げるほど「どマイナー」なものが多い。まだ生まれていなかった頃の白黒ウルトラQに至っては私と甘辛の知識をもってしても、タイトルと登場キャラクターを結合するのがやっとで、内容までははっきりしないものまであった。キャラクターは各駅の希望をもとに抽選で決めたそうで、スタンプ台にはキャラクターの情報や駅周辺の情報も掲載されている。ネット上にもコンプリートした人のラリー奮闘記録などが多数投稿されていて、駅のスタンプ台の様子が写し出され、「どんなコースをとって何時にどこで」なんていうルート制覇記録ものが多い。私もイベントの終了日を前にして少し感慨深くそういう人の記事などを読んでいると、中にはスタンプ台に掲載されている「駅からのメッセージ」を取り上げているものがあった。自分も一応全駅目を通し、印象の残っているものもあるが、残念ながらほとんど画像としては残っていない。が、ラリーパンフレットにキャラクター情報は載っていても、「駅からのメッセージ」はスタンプ台にしかないのだ。
自分の写真とネット上に挙げられているメッセージをかき集めると、中々違う味わいが出てくるものだ。JRも社員の高齢化が進んでいるのか、この4シリーズに登場したキャラクターをズバリ何だか知っている人は我々と同世代の人たちであろう。駅からのメッセージはそれぞれのキャラクターへの思い入れについてはかなり温度差があり、正直「あまり興味もってないよね」というものもあるようだ。「絶対最初からは希望してないよね?」という怪獣の駅が意外に多く「せっかく有名怪獣が当たったのに・・・」というメッセージ、駅名やロケ地が近くにある、似た顔をした駅員がいるなどと選定理由は様々だ。このスタンプラリーの締めくくりとして、いくつか印象強かった「駅からのメッセージ」を書き残しておこう。
尾久駅からのメッセージ
「当駅は、JR東日本の看板列車「カシオペア」「北斗星」の車庫のある駅です。始発駅の上野駅へ整備して送り出す脇役的な存在です。ウルトラマンシリーズで名脇役と言えば「バルタン星人」。駅社員全会一致で決定いたしました。車庫のある駅、尾久駅で「バルタン星人」がお待ちしています。どうぞお立ち寄りください。」
北浦和勤務の時に高崎線を使って上野に出ようとすると、途中に国電(ってもう死語?!)が何も止まらない「オグ」という謎の駅があった。周囲には何もなく列車の車庫だけがあったが、脇役=バルタン星人とはうまく結びつけたものだ。実際にどっちがどっちか知らないが、たまたま撮った写真が残っているぞ。これが看板列車じゃないかな。。。。
秋葉原駅からのメッセージ
「秋葉原駅スタンプがザラブ星人に決まった時、ウルトラマンシリーズ通の社員が、「初代ウルトラマン」に出ていた怪獣で、アキコ隊員に化けた宇宙人だと、すぐに教えてくれました。ザラブ星人はにせウルトラマンにも変身する等、通の中の通に慕われる怪獣で、ぜひ多くのお客様に見ていただきたいと、駅社員一同心よりお待ちしております。」
マニアの街、秋葉原・・・甘辛が幼い時にライブステージショーでその奇怪な姿に泣き叫んだ「にせウルトラマン」に化けたザラブ星人は「通の中の通」に慕われるというよりは有名だと思うのだが。。。手で持っている電子頭脳(翻訳機)が何やらマニアックな秋葉原をイメージさせる。番組のタイトルは「遊星から来た兄弟」、ザラブ星人は当初偽の友好を示すため地球人のことを「兄弟」と呼んだ。実は兄弟=ブラザーとは反対の敵という意味で「ザラブ」星人なのだが、通なら知っているはずだ。
東中野駅からのメッセージ
「東中野駅にご来駅いただきありがとうございます。当駅のスタンプキャラクター「マグラー」は、駅長の「真柄(まがら)」という名字にかけて選びました!ウルトラマンシリーズと言えばウルトラヒーローに注目が集まりがちですが、マグラーのようにあまり知られていない怪獣もたくさんいます。このスタンプラリーを通して様々なキャラクターに出会い、お気に入りのキャラクターを見つけてください。ウルトラマンスタンプラリー全駅制覇を目指して頑張ってください。」
中々凝った由縁だ。たぶん社員達の年齢層が若く、これといった逸話が思いつかなかったのではなかろうか?駅長の名に因むのであれば「アキラ」さんという人がいる駅なら「カプセル怪獣アギラ」を選んでほしいところだが、残念ながら東十条駅に取られてしまったようだ。
御徒町駅からのメッセージ
「・・・この怪獣は他の駅でも大変人気が高く、様々な難関を突破し、御徒町のキャラクターになりました。・・・」
メッセージそれ自体はまじめな記述なのだが、駅の所々に貼ってあるゼットンのポスターに色んな書き込みが・・・
「おれさまに倒されたウルトラマンはその後どうなったんだろ〜!?」「おれは3分でラリー回れるぞ!」「全スタンプは3分ではゲットできないぞ」
宇宙恐竜ゼットンが当たったのだから駅じゅうが盛り上がったんだろう。「今回のスタンプに使用されているキャラクターは、駅の希望を元に抽選で決定しました。」とあるが、様々な難関とは一体なんだったんだろうか・・・?ウルトラマンではないが(ある意味もっとすごい?!)御徒町のキャラクターと言ったら故林家三平師匠である。「ニキニキニキニキ二木の菓子!ところはアメ横、菓子現金問屋仁木の菓子、ばんざーい!」
東京駅からのメッセージ
「開業101年目を迎えた東京駅に『宇宙大怪獣ベムスター』襲撃!?原作ではウルトラマンやウルトラマンタロウを何度も苦しめた憎き怪獣ですが、よく見てみると皆さんに愛されるようなかわいらしい顔をしたキャラクターだと思いませんか?東京駅もベムスターに負けないくらい皆さんに愛される駅を目指し、最高のおもてなしでお迎えします。」
「帰ってきたウルトラマン」に初めてウルトラセブンが登場した回である。恐るべき宇宙怪獣だが、可愛らしいのは顔だけではなく、ハムスターのような鳴き声で吠える。東京駅と言えばキング・オブ・ステーション、マットステーションを飲み込んでしまったベムスターとステーションつながりかとも思うが、甘辛の説では新しい駅舎の丸の内口ドーム天井がベムスターの腹に似ている、ということだ。ちなみに「日本で一番高い所にある駅はどこか?」答えは東京駅である。なぜなら向かう列車が全て「上り」だから。。。
最終日にお友達と食事をするためたまたま東京駅を訪れたら、こんなことになっていた。惜しまれつつもいよいよ終わってしまうのだな。割と印象深かった「駅からのメッセージ」だが意外にネット上にここまで載せている記事は少なく、5つくらいしか集められなかった。息子甘辛情報では有楽町駅も面白いことになっているらしいし、他の駅にも興味が湧いてきたところだ。これからもう1回64駅回るのは無理だから、ちょっとズルしてネット上でのメッセージを探してみよう。ってまたまた興奮してきた・・・(つづく)
全駅コンプリート作戦中は嵐のように走り回って、ゆっくりスタンプ台や駅そのものを楽しむ余裕すらなかった。スタンプ台にはシリーズ初期4作品の怪獣・宇宙人などが駅のキャラクターとして登場するが、後からじっくり落ち着いてじっくり眺めてみると、もしかして意図的なものなのか正直「何でやねん?」と首を傾げるほど「どマイナー」なものが多い。まだ生まれていなかった頃の白黒ウルトラQに至っては私と甘辛の知識をもってしても、タイトルと登場キャラクターを結合するのがやっとで、内容までははっきりしないものまであった。キャラクターは各駅の希望をもとに抽選で決めたそうで、スタンプ台にはキャラクターの情報や駅周辺の情報も掲載されている。ネット上にもコンプリートした人のラリー奮闘記録などが多数投稿されていて、駅のスタンプ台の様子が写し出され、「どんなコースをとって何時にどこで」なんていうルート制覇記録ものが多い。私もイベントの終了日を前にして少し感慨深くそういう人の記事などを読んでいると、中にはスタンプ台に掲載されている「駅からのメッセージ」を取り上げているものがあった。自分も一応全駅目を通し、印象の残っているものもあるが、残念ながらほとんど画像としては残っていない。が、ラリーパンフレットにキャラクター情報は載っていても、「駅からのメッセージ」はスタンプ台にしかないのだ。
自分の写真とネット上に挙げられているメッセージをかき集めると、中々違う味わいが出てくるものだ。JRも社員の高齢化が進んでいるのか、この4シリーズに登場したキャラクターをズバリ何だか知っている人は我々と同世代の人たちであろう。駅からのメッセージはそれぞれのキャラクターへの思い入れについてはかなり温度差があり、正直「あまり興味もってないよね」というものもあるようだ。「絶対最初からは希望してないよね?」という怪獣の駅が意外に多く「せっかく有名怪獣が当たったのに・・・」というメッセージ、駅名やロケ地が近くにある、似た顔をした駅員がいるなどと選定理由は様々だ。このスタンプラリーの締めくくりとして、いくつか印象強かった「駅からのメッセージ」を書き残しておこう。
尾久駅からのメッセージ
「当駅は、JR東日本の看板列車「カシオペア」「北斗星」の車庫のある駅です。始発駅の上野駅へ整備して送り出す脇役的な存在です。ウルトラマンシリーズで名脇役と言えば「バルタン星人」。駅社員全会一致で決定いたしました。車庫のある駅、尾久駅で「バルタン星人」がお待ちしています。どうぞお立ち寄りください。」
北浦和勤務の時に高崎線を使って上野に出ようとすると、途中に国電(ってもう死語?!)が何も止まらない「オグ」という謎の駅があった。周囲には何もなく列車の車庫だけがあったが、脇役=バルタン星人とはうまく結びつけたものだ。実際にどっちがどっちか知らないが、たまたま撮った写真が残っているぞ。これが看板列車じゃないかな。。。。
秋葉原駅からのメッセージ
「秋葉原駅スタンプがザラブ星人に決まった時、ウルトラマンシリーズ通の社員が、「初代ウルトラマン」に出ていた怪獣で、アキコ隊員に化けた宇宙人だと、すぐに教えてくれました。ザラブ星人はにせウルトラマンにも変身する等、通の中の通に慕われる怪獣で、ぜひ多くのお客様に見ていただきたいと、駅社員一同心よりお待ちしております。」
マニアの街、秋葉原・・・甘辛が幼い時にライブステージショーでその奇怪な姿に泣き叫んだ「にせウルトラマン」に化けたザラブ星人は「通の中の通」に慕われるというよりは有名だと思うのだが。。。手で持っている電子頭脳(翻訳機)が何やらマニアックな秋葉原をイメージさせる。番組のタイトルは「遊星から来た兄弟」、ザラブ星人は当初偽の友好を示すため地球人のことを「兄弟」と呼んだ。実は兄弟=ブラザーとは反対の敵という意味で「ザラブ」星人なのだが、通なら知っているはずだ。
東中野駅からのメッセージ
「東中野駅にご来駅いただきありがとうございます。当駅のスタンプキャラクター「マグラー」は、駅長の「真柄(まがら)」という名字にかけて選びました!ウルトラマンシリーズと言えばウルトラヒーローに注目が集まりがちですが、マグラーのようにあまり知られていない怪獣もたくさんいます。このスタンプラリーを通して様々なキャラクターに出会い、お気に入りのキャラクターを見つけてください。ウルトラマンスタンプラリー全駅制覇を目指して頑張ってください。」
中々凝った由縁だ。たぶん社員達の年齢層が若く、これといった逸話が思いつかなかったのではなかろうか?駅長の名に因むのであれば「アキラ」さんという人がいる駅なら「カプセル怪獣アギラ」を選んでほしいところだが、残念ながら東十条駅に取られてしまったようだ。
御徒町駅からのメッセージ
「・・・この怪獣は他の駅でも大変人気が高く、様々な難関を突破し、御徒町のキャラクターになりました。・・・」
メッセージそれ自体はまじめな記述なのだが、駅の所々に貼ってあるゼットンのポスターに色んな書き込みが・・・
「おれさまに倒されたウルトラマンはその後どうなったんだろ〜!?」「おれは3分でラリー回れるぞ!」「全スタンプは3分ではゲットできないぞ」
宇宙恐竜ゼットンが当たったのだから駅じゅうが盛り上がったんだろう。「今回のスタンプに使用されているキャラクターは、駅の希望を元に抽選で決定しました。」とあるが、様々な難関とは一体なんだったんだろうか・・・?ウルトラマンではないが(ある意味もっとすごい?!)御徒町のキャラクターと言ったら故林家三平師匠である。「ニキニキニキニキ二木の菓子!ところはアメ横、菓子現金問屋仁木の菓子、ばんざーい!」
東京駅からのメッセージ
「開業101年目を迎えた東京駅に『宇宙大怪獣ベムスター』襲撃!?原作ではウルトラマンやウルトラマンタロウを何度も苦しめた憎き怪獣ですが、よく見てみると皆さんに愛されるようなかわいらしい顔をしたキャラクターだと思いませんか?東京駅もベムスターに負けないくらい皆さんに愛される駅を目指し、最高のおもてなしでお迎えします。」
「帰ってきたウルトラマン」に初めてウルトラセブンが登場した回である。恐るべき宇宙怪獣だが、可愛らしいのは顔だけではなく、ハムスターのような鳴き声で吠える。東京駅と言えばキング・オブ・ステーション、マットステーションを飲み込んでしまったベムスターとステーションつながりかとも思うが、甘辛の説では新しい駅舎の丸の内口ドーム天井がベムスターの腹に似ている、ということだ。ちなみに「日本で一番高い所にある駅はどこか?」答えは東京駅である。なぜなら向かう列車が全て「上り」だから。。。
最終日にお友達と食事をするためたまたま東京駅を訪れたら、こんなことになっていた。惜しまれつつもいよいよ終わってしまうのだな。割と印象深かった「駅からのメッセージ」だが意外にネット上にここまで載せている記事は少なく、5つくらいしか集められなかった。息子甘辛情報では有楽町駅も面白いことになっているらしいし、他の駅にも興味が湧いてきたところだ。これからもう1回64駅回るのは無理だから、ちょっとズルしてネット上でのメッセージを探してみよう。ってまたまた興奮してきた・・・(つづく)