前日の練習試合で「華麗なプレー」で得点したと聞くも息子甘辛は翌日、元気よく朝から出掛けて行った。「いやあ、あの試合は楽しませてもらったよ。。。」と息巻いているので、次も試合だと思いどんな相手なのかと尋ねたら、鎌倉ハイキング・・・ふーん。あっそ。忙しそうだねー。
早朝、竜泉寺朝風呂の後、帰りながら考えた。もうずいぶん10年以上「鎌倉」なんて行っていない。この前、134号をすぐそばまでチャリでサイクリングしたけが・・・
日曜日はそれほど暑くないので久しぶりに足を運んでみるか。
妻に話してみたら、大人用の自転車が甘辛が乗って行ってしまったので無い、と言う。ふーむ。それはちと困ったな。甘辛のいつも乗っている中型車は錆びついてギヤも重たく長距離にはキツい。
ボードキャリー付のクルーザー号も同様にやたらめったら重く、それこそすぐそこの海岸以外にはいけそうもない。(邪魔だし)
駅まで歩いていくのも帰りが面倒くさい。結局、甘辛号と私用の普通車で「片瀬江ノ島駅」までチャリで行き、「江ノ島駅」から江ノ電で鎌倉に向かうことになった。やはり10数年ぶりの「乗車」である。
朝、仕掛けが早い私の割には出発したのは11時過ぎ、昼飯をどこで食べるか考える時間だ。
駅前の駐輪場に自転車を止め、江ノ電江ノ島駅まではぶらぶら歩いて10分くらい、この辺も滅多に来ないから通りの飲食店やらアクセサリー店やら中々面白い散歩となった。
その中で店頭で魚の串焼きを炭火で焼いている店があり、何かいつもと違う感覚があって足を止めた。
山間や河原の店では「イワナ」や「ヤマメ」、「アユ」などが串に刺さって塩焼きになっているのだが、普通は1種類しかない。しかしよく見るとこの店の串はほぼ全部が違う魚だったのだ。
売っていたお兄さんに聞くと、すぐそばで朝獲れたものをもらってきたらしい。石鯛、マルアジ、ムロアジ(アジにも色んな種類があるのね)、黒ムツ、エボダイ、カマスなどなど・・・相模湾の海の幸がオールスターキャストだが、どれも大きさや形がイマイチで単品の商品としてはキツいものを仕入れてくるらしい。
「石鯛はもうちょっと大きくないとねー」「あんたがずっと前に釣ってきたヤツ(シマダイ)はこの半分以下だったよ。でも下した」
さて、一番端に世にも奇妙な顔をした細い魚が刺さっていた。恐ろしい顔つきで早川いくをさんの「へんないきもの」に出てくるような姿だ。
その名をオキギス(ニギスとも)と言われた。水深200メートルほどの海底に生息するが、この辺では珍しくない魚だという。(釣りの人気魚「シロギス」とは違うらしい)
試しにそれを注文したら、とてつもなく美味かった!白身なのにしっかりした味でカマスよりもはるかに上だ。サービスのアラ汁とともに二人で半分ずつ食い、おやつとしてはかなりの満足度だ。
「グロテスクな顔をしている魚は美味い」という定説を信じているが、だいぶ前に食ったホウボウと言いまさしくその通りだ。
しかしその後「オキギス」なるものをネットで調べてみると、どうもこんな恐ろしい顔をしていない。図鑑ではこんな鋭い歯がたくさんあるようには見えないし・・・
さて「江ノ島駅」まで行き、江ノ電の「のりおりくん」というベタな切符を買った。路線内乗り降り自由で580円、確か前はもっと高かったような気がするが・・・
先日、恩師の家に一緒にお邪魔した「こーちゃん」の出身県立高校の生徒しか乗る人はいないと思っていたら、ものすごく混んでいた。
TUBEの歌に「夏だけ〜♪やけにぃ混むぅ〜♪江ノ電でぇハコノリ・・・」というのがあったが、ホントそうなのか?!
江ノ島から腰越あたりは「路面を走る」江ノ電だが、通常の軌道を走っていても民家すれすれで、手を伸ばせば洗濯物や木の枝に触れてしまう。海と江ノ島と列車をバッチリ撮れる有名ポイントがあるらしく、結構すごいカメラを持っている人が多かった。
その日は沖合ぎみにだが、かなりよい波が入っていて、「これは夕方帰ったら早速行かなければ」とうずうずしたものだ。
もうちょっと空いていたら、江ノ電の行ったり来たりってかなり楽しいだと思うんだがなー。
私にとって江ノ島電鉄という会社は素晴らしく「素敵な会社」である。拡張型心筋症という難病を持ち、電車の運転手になりたい、という少年の夢をかなえるべく社を挙げてプロジェクトを実現した。
法規はもちろん、安全性、時間帯、ルート、さらには万が一のときの備えなどあらゆる可能性が検討され、極楽寺駅近くの検車区で本当に運転させてあげることができたという。(路線内は運転席)
私は同じ会社人として「不可能を可能にする」かの従業員をまじめに尊敬する。
奇跡体験アンビリバボーで取り上げられたというのを聞いたのは妻からだった。ホントの映像は見ていないが、わずか数分の「輝き」のためにR134号では救急車が列車に併走し、いつもは無人となる江ノ電全ての駅に職員が配置され、その列車に対して敬礼した、というそのシーンを思い浮かべるだけで涙が出た。
その後、それは物語となって24時間テレビのスペシャルドラマになる。(小さな運転士 最後の夢)
そんなことを思い出しながら20分あまりで終点の鎌倉だ。
ホームに降り立ったときから、ものすごい人混みだ。。。鎌倉ってこんなに人気あったっけ?
小町通りなんかチャリで来ていたら悲惨なことになっていた。神社仏閣はその昔来たけど、「街」としての鎌倉市街のことはあまり覚えていない。
たしか左側のおもちゃ屋でウルトラマンのネクタイを購入したのだけ記憶がある。バッタもんだと思っていたが、妻によるとちゃんと円谷プロと提携している、ということだ。店に入ったらホントだー。東京駅名店街の「ウルトラマンM78」と同じグッズを揃えている。「父の日のプレゼントに」なんて書いてあった(もう過ぎてんだけど・・)ネクタイを購入、10数年ぶりのウルトラネクタイだった。これは幸先いい♪。
たしかピロシキの店があったのも覚えていたが、ものすごい人気らしく次の出来上がりは2時間後、その他キャラウェイ(カレー)、とかこ寿々(わらび餅)、鎌倉山納豆など・・・おーおー、そう言えばそういう店あったなー、どこも人が並んでいる。
「鎌倉惣菜」という店は聞いたことがなかったが、普段は大皿の惣菜料理を出すのだが、満月とその前日は「満月ワインバー」として飲食店として営業するそうだ。口コミで広がり今や全国的に人気があるらしい。
裏小町と言われているちょっとした路地にもいろいろなお店があり人だかりがしている。全然記憶にない店ばかりだが、よく見ると建物は結構古い。栄枯盛衰が激しいということだな。
しかし近所の観光地として人で賑わうというのはよいことだ。(あんまり来ないから)
若宮大路に出て駅方面に戻り始めるが、このあたりは老舗というか大きな店舗ばかりだ。のりおりくんを持っており、このまま帰るのはもったいないから、長谷あたりでも行こうかとガードを潜って江ノ電駅に向かうと、なんとホームに入れないほど混んでいる。。。
「こっち方面歩けば行けるよ」と妻が言うので、初めて歩く鎌倉の御成り通りへ。涼しかったから散歩もまたよしとするか。(続く)
早朝、竜泉寺朝風呂の後、帰りながら考えた。もうずいぶん10年以上「鎌倉」なんて行っていない。この前、134号をすぐそばまでチャリでサイクリングしたけが・・・
日曜日はそれほど暑くないので久しぶりに足を運んでみるか。
妻に話してみたら、大人用の自転車が甘辛が乗って行ってしまったので無い、と言う。ふーむ。それはちと困ったな。甘辛のいつも乗っている中型車は錆びついてギヤも重たく長距離にはキツい。
ボードキャリー付のクルーザー号も同様にやたらめったら重く、それこそすぐそこの海岸以外にはいけそうもない。(邪魔だし)
駅まで歩いていくのも帰りが面倒くさい。結局、甘辛号と私用の普通車で「片瀬江ノ島駅」までチャリで行き、「江ノ島駅」から江ノ電で鎌倉に向かうことになった。やはり10数年ぶりの「乗車」である。
朝、仕掛けが早い私の割には出発したのは11時過ぎ、昼飯をどこで食べるか考える時間だ。
駅前の駐輪場に自転車を止め、江ノ電江ノ島駅まではぶらぶら歩いて10分くらい、この辺も滅多に来ないから通りの飲食店やらアクセサリー店やら中々面白い散歩となった。
その中で店頭で魚の串焼きを炭火で焼いている店があり、何かいつもと違う感覚があって足を止めた。
山間や河原の店では「イワナ」や「ヤマメ」、「アユ」などが串に刺さって塩焼きになっているのだが、普通は1種類しかない。しかしよく見るとこの店の串はほぼ全部が違う魚だったのだ。
売っていたお兄さんに聞くと、すぐそばで朝獲れたものをもらってきたらしい。石鯛、マルアジ、ムロアジ(アジにも色んな種類があるのね)、黒ムツ、エボダイ、カマスなどなど・・・相模湾の海の幸がオールスターキャストだが、どれも大きさや形がイマイチで単品の商品としてはキツいものを仕入れてくるらしい。
「石鯛はもうちょっと大きくないとねー」「あんたがずっと前に釣ってきたヤツ(シマダイ)はこの半分以下だったよ。でも下した」
さて、一番端に世にも奇妙な顔をした細い魚が刺さっていた。恐ろしい顔つきで早川いくをさんの「へんないきもの」に出てくるような姿だ。
その名をオキギス(ニギスとも)と言われた。水深200メートルほどの海底に生息するが、この辺では珍しくない魚だという。(釣りの人気魚「シロギス」とは違うらしい)
試しにそれを注文したら、とてつもなく美味かった!白身なのにしっかりした味でカマスよりもはるかに上だ。サービスのアラ汁とともに二人で半分ずつ食い、おやつとしてはかなりの満足度だ。
「グロテスクな顔をしている魚は美味い」という定説を信じているが、だいぶ前に食ったホウボウと言いまさしくその通りだ。
しかしその後「オキギス」なるものをネットで調べてみると、どうもこんな恐ろしい顔をしていない。図鑑ではこんな鋭い歯がたくさんあるようには見えないし・・・
さて「江ノ島駅」まで行き、江ノ電の「のりおりくん」というベタな切符を買った。路線内乗り降り自由で580円、確か前はもっと高かったような気がするが・・・
先日、恩師の家に一緒にお邪魔した「こーちゃん」の出身県立高校の生徒しか乗る人はいないと思っていたら、ものすごく混んでいた。
TUBEの歌に「夏だけ〜♪やけにぃ混むぅ〜♪江ノ電でぇハコノリ・・・」というのがあったが、ホントそうなのか?!
江ノ島から腰越あたりは「路面を走る」江ノ電だが、通常の軌道を走っていても民家すれすれで、手を伸ばせば洗濯物や木の枝に触れてしまう。海と江ノ島と列車をバッチリ撮れる有名ポイントがあるらしく、結構すごいカメラを持っている人が多かった。
その日は沖合ぎみにだが、かなりよい波が入っていて、「これは夕方帰ったら早速行かなければ」とうずうずしたものだ。
もうちょっと空いていたら、江ノ電の行ったり来たりってかなり楽しいだと思うんだがなー。
私にとって江ノ島電鉄という会社は素晴らしく「素敵な会社」である。拡張型心筋症という難病を持ち、電車の運転手になりたい、という少年の夢をかなえるべく社を挙げてプロジェクトを実現した。
法規はもちろん、安全性、時間帯、ルート、さらには万が一のときの備えなどあらゆる可能性が検討され、極楽寺駅近くの検車区で本当に運転させてあげることができたという。(路線内は運転席)
私は同じ会社人として「不可能を可能にする」かの従業員をまじめに尊敬する。
奇跡体験アンビリバボーで取り上げられたというのを聞いたのは妻からだった。ホントの映像は見ていないが、わずか数分の「輝き」のためにR134号では救急車が列車に併走し、いつもは無人となる江ノ電全ての駅に職員が配置され、その列車に対して敬礼した、というそのシーンを思い浮かべるだけで涙が出た。
その後、それは物語となって24時間テレビのスペシャルドラマになる。(小さな運転士 最後の夢)
そんなことを思い出しながら20分あまりで終点の鎌倉だ。
ホームに降り立ったときから、ものすごい人混みだ。。。鎌倉ってこんなに人気あったっけ?
小町通りなんかチャリで来ていたら悲惨なことになっていた。神社仏閣はその昔来たけど、「街」としての鎌倉市街のことはあまり覚えていない。
たしか左側のおもちゃ屋でウルトラマンのネクタイを購入したのだけ記憶がある。バッタもんだと思っていたが、妻によるとちゃんと円谷プロと提携している、ということだ。店に入ったらホントだー。東京駅名店街の「ウルトラマンM78」と同じグッズを揃えている。「父の日のプレゼントに」なんて書いてあった(もう過ぎてんだけど・・)ネクタイを購入、10数年ぶりのウルトラネクタイだった。これは幸先いい♪。
たしかピロシキの店があったのも覚えていたが、ものすごい人気らしく次の出来上がりは2時間後、その他キャラウェイ(カレー)、とかこ寿々(わらび餅)、鎌倉山納豆など・・・おーおー、そう言えばそういう店あったなー、どこも人が並んでいる。
「鎌倉惣菜」という店は聞いたことがなかったが、普段は大皿の惣菜料理を出すのだが、満月とその前日は「満月ワインバー」として飲食店として営業するそうだ。口コミで広がり今や全国的に人気があるらしい。
裏小町と言われているちょっとした路地にもいろいろなお店があり人だかりがしている。全然記憶にない店ばかりだが、よく見ると建物は結構古い。栄枯盛衰が激しいということだな。
しかし近所の観光地として人で賑わうというのはよいことだ。(あんまり来ないから)
若宮大路に出て駅方面に戻り始めるが、このあたりは老舗というか大きな店舗ばかりだ。のりおりくんを持っており、このまま帰るのはもったいないから、長谷あたりでも行こうかとガードを潜って江ノ電駅に向かうと、なんとホームに入れないほど混んでいる。。。
「こっち方面歩けば行けるよ」と妻が言うので、初めて歩く鎌倉の御成り通りへ。涼しかったから散歩もまたよしとするか。(続く)