アニバーサリー旅行としてオキナワツアーを計画したことを先般書いた。8月の前半は大きな台風が立て続けにやってきて、天候が心配されたがありがたいことにお盆明けの旅行期間中は見事なくらいに晴れ渡り、ミクロネシアンに間違われるほど真っ黒に焼け焦げることになるのである。息子甘辛は前日から茅ヶ崎の実家入りしており、初デート?を控え我々の旅行どころではないらしく、「お土産は現金でいいよ・・・」などと澄ましていた。今回の企画は終えてみればパーフェクトに近いアニバーサリーとなったが、具体的な手配は妻の功績によるところが大きい。航空券は私のマイレージを使用し、中部の東海岸、北西部半島に半分ずつ半分ずつ宿泊し最後の晩は那覇で過ごすというものだ。東京から2時間余りのフライトで那覇空港へ到着。隣の駐機場に巨大ジンベイザメが描かれた機体を見つけ「さすがオキナワだけどピンクというのはねえ」と話していたのだが、妻が「あっちにブルーのヤツがいるよ」
移動は旅行中すべてレンタカーを使用し、空港から乗り出した。公共交通機関のあまり発達していないこの地では旅行客の多くは滞在中ずーっとレンタカーを使うらしい。ちょっと田舎でレンタカーなどを使うと、申込み手続きにあたり保険の説明、その他返却の要領や紙面の確認など結構手続きに手間を要し、客が重なるとずいぶん待たされたりするのですが、さすがレンタカー王国?!事務所まで移動するバスの中で申込み用紙記入、免責など必要事項の説明を一斉にアナウンスし、オフィスでは番号札で呼ばれるのを待つだけ・・・所定の確認と支払サインを行うと、外には車が用意されている見事なシステムである。バスには20組以上のグループがあって「これじゃあ、乗り出すまでだいぶ時間かかるかなー」と思っていたのだが、見事なオペレーションによりわずか10分くらいで市内に向かうことができた。
備え付けのナビゲーターの癖に戸惑いながら、いくつか世界遺産とされる名所を観光し、初日宿泊するのは「浜比嘉島」というリゾートだ。本島の中西部にひげのような形でいくつかの島が連なっている一つである。海の中でもないのに「海中道路」という道路を通り、立派な大橋を渡って目的地に到着したのが夕方だった。島にホテルは一つしかなく、田舎じみた港と民家がポツポツとあるだけだ。リゾートホテルは丘の上の結構立派な施設だが、部屋は30ほどしかない隠れ家的リゾートだ。通された部屋からの景色にまずは驚いた。美しい海の眺めとは外国の南の島しか見たことがなかったが、この島はこれまで見たその景色にも劣らない。しかも妙に観光地化された明るさがなく剥きだしの岩や整地されていない砂浜などが目の前にあった。とくにアミューズメントがあるわけではなく、泳ぐというより浸かるというに相応しい小さなプールがあるだけだが、そこからの風景がまた素晴らしく時間を忘れてまったりするにはこの上ないリゾートだ。
部屋からの眺めは真東側にあたるので夜になって通路の端まで行き非常口を開けると真南側にこれまで見たことがない見事な「天の川」が現れた。伊豆と菅平で見たことはあるが、これほどはっきりしたのは初めてだ。最初は「これって雲かなー?」と思ったくらいだ。妻は新婚旅行のクイーンズタウンで見た(南半球だが)「降って来るような天の川」しか知らないようで日本でも見られる見事な星の川に驚いていた。これまで何度も都会を離れた南の島での夜空はあったのだが、意外にも期待するほど美しい星空ではないのである。観光地化されているところは深夜でも施設の周囲に煌々と明かりがあり、空気は綺麗なはずなのに光害によって天頂付近の星しか見えないしこのシーズンは雲が多いのである。私は超兵器ポラリエ1号と203号をセットした。残念ながら建物があって北極星を捕まえられないので、精密コンパスと緯度から方角と仰角を合わせ追尾撮影を開始した。真っ暗闇とはいっても防犯用の街灯や駐車場の光が入ってしまうので、露出時間は5分くらいが限界だが、初めて「天の川」を撮影できた。
翌朝、東側の窓からは水平線から見事な日の出が見られるというので早めに起きてずーっと海を眺めていた。翌日は部屋の窓から見えるビーチ(にはあまり見えないただの海岸)に行った。今回の旅行はレンタカーでの移動ということもあり、様々なアイテムを持参していた。必ず使用すると思っていたシュノーケリングセットもそうだが、コンデジ用防水ケースも用意し、初の水中撮影にも挑戦したのである。ビーチハウスと境界を表すブイはあるが監視員もなく手付かずの海そのものだった。海の中は予想通り波打ち際から白い魚が泳ぎ回り、海藻や岩のあるところには南国系の様々な魚が見られた。しかし水中メガネ越しの撮影は困難を極めシャッターを押し続けたがちゃんと写っていたのは数枚に1枚という打率の低さだった。天気がよいので太陽光が海底まで届きキラキラ美しいのだが、防水ケースのビニールが曲がって光を反射してしまい、ピントがあっているのか、対象物を捉えているのか、全然分からないのだ。しかし苦戦の末、何とかウマヅラに似たカラフルな魚、ブルーの綺麗な魚の姿を収めた。
次なる海は西側の本部半島から見える「瀬底島」である。この旅行で後半、宿泊したホテルから車で20分ほどのところだ。海洋博公園にあるビーチに行く予定だったが、ビーチで熱帯魚が見られるという情報を妻が仕入れ、1日中いくならそちらへ行ってみようということになったのだ。実は以前「封印された日本の離島」という本に載っていたので名前だけは知っていた。開発途上で建設が頓挫した巨大リゾート施設の廃墟があるというのだ。ちょっと薄気味悪い感じもしたが興味もあった。橋を渡り周囲には何もない道路を矢印に従って走ると巨大な建物が見え駐車場が現れた。海岸はきちんと整備されており、ビーチハウスや更衣室、シャワーも完備され浜比嘉島よりもはるかに観光地化されているが、彼方に臨む伊江島も含め風景は素晴らしい。ブイは定置網のような網で囲われているが、潮の満ち引きが大きいので魚は出入り自由であり、シュノーケリングでエサをやる人がいるので自然に様々な魚が居着いているそうだ。腰までしかない水深に岩場がたくさんあり、大きな魚がたくさんいる。ここも撮影しがいのある素晴らしいビーチだ。
飽きもせずにずーっと魚を眺めていたのだが、突然妻が「わわーっ」と驚いて立ち上がった。「何かカラフルなウマヅラがぐ突進してきたー!」正面から真っすぐぶつかってきたので最初何が起きたのか分からなかったらしい。「からかわれてんじゃねーの?」と笑っていたが突然足のつま先に何かがぶつかった。「痛えっ!」水中シューズを履いていたので傷は無く岩にでもけ躓いたのかと思ったが、すぐさままた同じ衝撃が・・・何かがかじりついてるぞ?!立ち上がってみるとあのカラフルなウマヅラのようだ。あれはこの辺りではよく見られる魚で、いつも近づくと逃げてしまうのにずいぶん獰猛なヤツだな。取りあえずその場付近からは避難してきた。あとで妻がビーチハウスにあった危険生物の看板で何故あのウマヅラが攻撃してきたか解明してきた。どうも繁殖期(ホントはもっと早い季節のはずだが)には卵を保護するために近寄るものに突進してくる、というのだ。あーびっくりした・・・
休憩で上がってきた時にきさくな警備員に色々話を聴けたのだが、別に何か曰くがあって廃墟となっているのではなく単に開発中に親会社が倒産してしまったらしいのだ。ゴルフ場も含む一大リゾート施設となる予定だったらしく、ものすごい巨大な建物だ。360もの部屋を持つ7階建の巨大なホテルだが、6階までで工事は中止、鉄筋が剥き出し状態になっている。できていればビーチを間近に素晴らしい眺めになったろうに無人で佇む建物が少し無残だ。グランドオープンの1年前から教育や準備のために150人もの従業員がいたが色々な形で雇用されており、彼もその一人ということだった。施設はどうにもならぬが、毎年たくさんの人が美しいビーチ目当てにやってくるので、周辺の珊瑚礁の保護も含めてここでお手伝いしているそうだ。この地方にしては珍しくそれなりの駐車料金をとるのもその辺の事情によるものだろう。シュノーケリングしたり海辺を散歩したり、ビーチで遊ぶ小さな子供にプレゼントするための小さな生き物を探したり・・・6時間近くビーチにいたことになるが、まったく時間の過ぎるのを感じない、まるで時が流れないようなひと時だった。
本部半島を離れる日、半日だけ海洋博公園の端にある「エメラルド・ビーチ」に立ち寄った。ちゅら海水族館側から順番に子供らが水遊びする「憩いの浜」、眺望の素晴らしい「眺めの浜」、アクティビティ盛んな「遊びの浜」があり、素晴らしく水質のよい人工ビーチだそうだ。監視員がきちんと見張り、海底は掃除係が回遊してゴミなどを拾ってくれている。シュノーケリングは禁止でさすがに海辺で遊ぶモノは持っていなかったので、主に「遊びの浜」で泳いだり周辺を散歩したりまったりしていたが、実は「眺めの浜」は底は人工砂になっておらず、岩場なのでやはり様々な魚を見ることができることが分かった。水泳用ゴーグルでも十分に楽しめヤドカリ拾いなどをしていた。ここも楽しいから那覇に移動するのは夜でもいいかなー、と思っていたら突如隣の妻が「ストップ!」と私の背中をはたいて海底を指差した。「んっ?」と何やら動く黒いものが見えゴーグルを着け「うわーっ」と叫んでしまった。。。何とドギツイ白黒縞模様の「ヘビ」だったのである。「もう、いい加減『帰れ』ってことじゃないの」我々は名残惜しくビーチをあとにした。
台風が心配されたのだが、滞在中奇跡的にも毎日が快晴に恵まれ、人生最黒と言えるほど焼け焦げた。しかし移動中、突如として黒い雲が空を覆いフロントガラスの前が見えなくなるほど猛烈なスコールに見舞われた。この辺は南国特有の空なのだろう。しかし浜比嘉島の夜空は実に素晴らしかった。今回は「天の川」の撮影だけだったが、時間や方角、超兵器203号の望遠レンズを駆使すれば我が家周辺では難しい星雲・星団の撮影もできそうだ。またちょっと岩場に行けばシュノーケリングも十分楽しめる。うちなーの海と空は素晴らしい。これから我が家の「南の島」旅行はオキナワが中心になろうかと思う。(つづく)
移動は旅行中すべてレンタカーを使用し、空港から乗り出した。公共交通機関のあまり発達していないこの地では旅行客の多くは滞在中ずーっとレンタカーを使うらしい。ちょっと田舎でレンタカーなどを使うと、申込み手続きにあたり保険の説明、その他返却の要領や紙面の確認など結構手続きに手間を要し、客が重なるとずいぶん待たされたりするのですが、さすがレンタカー王国?!事務所まで移動するバスの中で申込み用紙記入、免責など必要事項の説明を一斉にアナウンスし、オフィスでは番号札で呼ばれるのを待つだけ・・・所定の確認と支払サインを行うと、外には車が用意されている見事なシステムである。バスには20組以上のグループがあって「これじゃあ、乗り出すまでだいぶ時間かかるかなー」と思っていたのだが、見事なオペレーションによりわずか10分くらいで市内に向かうことができた。
備え付けのナビゲーターの癖に戸惑いながら、いくつか世界遺産とされる名所を観光し、初日宿泊するのは「浜比嘉島」というリゾートだ。本島の中西部にひげのような形でいくつかの島が連なっている一つである。海の中でもないのに「海中道路」という道路を通り、立派な大橋を渡って目的地に到着したのが夕方だった。島にホテルは一つしかなく、田舎じみた港と民家がポツポツとあるだけだ。リゾートホテルは丘の上の結構立派な施設だが、部屋は30ほどしかない隠れ家的リゾートだ。通された部屋からの景色にまずは驚いた。美しい海の眺めとは外国の南の島しか見たことがなかったが、この島はこれまで見たその景色にも劣らない。しかも妙に観光地化された明るさがなく剥きだしの岩や整地されていない砂浜などが目の前にあった。とくにアミューズメントがあるわけではなく、泳ぐというより浸かるというに相応しい小さなプールがあるだけだが、そこからの風景がまた素晴らしく時間を忘れてまったりするにはこの上ないリゾートだ。
部屋からの眺めは真東側にあたるので夜になって通路の端まで行き非常口を開けると真南側にこれまで見たことがない見事な「天の川」が現れた。伊豆と菅平で見たことはあるが、これほどはっきりしたのは初めてだ。最初は「これって雲かなー?」と思ったくらいだ。妻は新婚旅行のクイーンズタウンで見た(南半球だが)「降って来るような天の川」しか知らないようで日本でも見られる見事な星の川に驚いていた。これまで何度も都会を離れた南の島での夜空はあったのだが、意外にも期待するほど美しい星空ではないのである。観光地化されているところは深夜でも施設の周囲に煌々と明かりがあり、空気は綺麗なはずなのに光害によって天頂付近の星しか見えないしこのシーズンは雲が多いのである。私は超兵器ポラリエ1号と203号をセットした。残念ながら建物があって北極星を捕まえられないので、精密コンパスと緯度から方角と仰角を合わせ追尾撮影を開始した。真っ暗闇とはいっても防犯用の街灯や駐車場の光が入ってしまうので、露出時間は5分くらいが限界だが、初めて「天の川」を撮影できた。
翌朝、東側の窓からは水平線から見事な日の出が見られるというので早めに起きてずーっと海を眺めていた。翌日は部屋の窓から見えるビーチ(にはあまり見えないただの海岸)に行った。今回の旅行はレンタカーでの移動ということもあり、様々なアイテムを持参していた。必ず使用すると思っていたシュノーケリングセットもそうだが、コンデジ用防水ケースも用意し、初の水中撮影にも挑戦したのである。ビーチハウスと境界を表すブイはあるが監視員もなく手付かずの海そのものだった。海の中は予想通り波打ち際から白い魚が泳ぎ回り、海藻や岩のあるところには南国系の様々な魚が見られた。しかし水中メガネ越しの撮影は困難を極めシャッターを押し続けたがちゃんと写っていたのは数枚に1枚という打率の低さだった。天気がよいので太陽光が海底まで届きキラキラ美しいのだが、防水ケースのビニールが曲がって光を反射してしまい、ピントがあっているのか、対象物を捉えているのか、全然分からないのだ。しかし苦戦の末、何とかウマヅラに似たカラフルな魚、ブルーの綺麗な魚の姿を収めた。
次なる海は西側の本部半島から見える「瀬底島」である。この旅行で後半、宿泊したホテルから車で20分ほどのところだ。海洋博公園にあるビーチに行く予定だったが、ビーチで熱帯魚が見られるという情報を妻が仕入れ、1日中いくならそちらへ行ってみようということになったのだ。実は以前「封印された日本の離島」という本に載っていたので名前だけは知っていた。開発途上で建設が頓挫した巨大リゾート施設の廃墟があるというのだ。ちょっと薄気味悪い感じもしたが興味もあった。橋を渡り周囲には何もない道路を矢印に従って走ると巨大な建物が見え駐車場が現れた。海岸はきちんと整備されており、ビーチハウスや更衣室、シャワーも完備され浜比嘉島よりもはるかに観光地化されているが、彼方に臨む伊江島も含め風景は素晴らしい。ブイは定置網のような網で囲われているが、潮の満ち引きが大きいので魚は出入り自由であり、シュノーケリングでエサをやる人がいるので自然に様々な魚が居着いているそうだ。腰までしかない水深に岩場がたくさんあり、大きな魚がたくさんいる。ここも撮影しがいのある素晴らしいビーチだ。
飽きもせずにずーっと魚を眺めていたのだが、突然妻が「わわーっ」と驚いて立ち上がった。「何かカラフルなウマヅラがぐ突進してきたー!」正面から真っすぐぶつかってきたので最初何が起きたのか分からなかったらしい。「からかわれてんじゃねーの?」と笑っていたが突然足のつま先に何かがぶつかった。「痛えっ!」水中シューズを履いていたので傷は無く岩にでもけ躓いたのかと思ったが、すぐさままた同じ衝撃が・・・何かがかじりついてるぞ?!立ち上がってみるとあのカラフルなウマヅラのようだ。あれはこの辺りではよく見られる魚で、いつも近づくと逃げてしまうのにずいぶん獰猛なヤツだな。取りあえずその場付近からは避難してきた。あとで妻がビーチハウスにあった危険生物の看板で何故あのウマヅラが攻撃してきたか解明してきた。どうも繁殖期(ホントはもっと早い季節のはずだが)には卵を保護するために近寄るものに突進してくる、というのだ。あーびっくりした・・・
休憩で上がってきた時にきさくな警備員に色々話を聴けたのだが、別に何か曰くがあって廃墟となっているのではなく単に開発中に親会社が倒産してしまったらしいのだ。ゴルフ場も含む一大リゾート施設となる予定だったらしく、ものすごい巨大な建物だ。360もの部屋を持つ7階建の巨大なホテルだが、6階までで工事は中止、鉄筋が剥き出し状態になっている。できていればビーチを間近に素晴らしい眺めになったろうに無人で佇む建物が少し無残だ。グランドオープンの1年前から教育や準備のために150人もの従業員がいたが色々な形で雇用されており、彼もその一人ということだった。施設はどうにもならぬが、毎年たくさんの人が美しいビーチ目当てにやってくるので、周辺の珊瑚礁の保護も含めてここでお手伝いしているそうだ。この地方にしては珍しくそれなりの駐車料金をとるのもその辺の事情によるものだろう。シュノーケリングしたり海辺を散歩したり、ビーチで遊ぶ小さな子供にプレゼントするための小さな生き物を探したり・・・6時間近くビーチにいたことになるが、まったく時間の過ぎるのを感じない、まるで時が流れないようなひと時だった。
本部半島を離れる日、半日だけ海洋博公園の端にある「エメラルド・ビーチ」に立ち寄った。ちゅら海水族館側から順番に子供らが水遊びする「憩いの浜」、眺望の素晴らしい「眺めの浜」、アクティビティ盛んな「遊びの浜」があり、素晴らしく水質のよい人工ビーチだそうだ。監視員がきちんと見張り、海底は掃除係が回遊してゴミなどを拾ってくれている。シュノーケリングは禁止でさすがに海辺で遊ぶモノは持っていなかったので、主に「遊びの浜」で泳いだり周辺を散歩したりまったりしていたが、実は「眺めの浜」は底は人工砂になっておらず、岩場なのでやはり様々な魚を見ることができることが分かった。水泳用ゴーグルでも十分に楽しめヤドカリ拾いなどをしていた。ここも楽しいから那覇に移動するのは夜でもいいかなー、と思っていたら突如隣の妻が「ストップ!」と私の背中をはたいて海底を指差した。「んっ?」と何やら動く黒いものが見えゴーグルを着け「うわーっ」と叫んでしまった。。。何とドギツイ白黒縞模様の「ヘビ」だったのである。「もう、いい加減『帰れ』ってことじゃないの」我々は名残惜しくビーチをあとにした。
台風が心配されたのだが、滞在中奇跡的にも毎日が快晴に恵まれ、人生最黒と言えるほど焼け焦げた。しかし移動中、突如として黒い雲が空を覆いフロントガラスの前が見えなくなるほど猛烈なスコールに見舞われた。この辺は南国特有の空なのだろう。しかし浜比嘉島の夜空は実に素晴らしかった。今回は「天の川」の撮影だけだったが、時間や方角、超兵器203号の望遠レンズを駆使すれば我が家周辺では難しい星雲・星団の撮影もできそうだ。またちょっと岩場に行けばシュノーケリングも十分楽しめる。うちなーの海と空は素晴らしい。これから我が家の「南の島」旅行はオキナワが中心になろうかと思う。(つづく)