超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

オールドボーイ

2009-02-28 15:44:43 | 出来事
これまた久々に母校のある駅に降り立った。
先日、採用活動に関連してと教授に挨拶に行ったのは言わば分家、私はそこに後半通学していたが、昨日行ったのは前半過ごした本家のキャンパスだ。
許可をいただいて教室を借り、社内のOB、OGが訪れて意見交換するようなイベントだ。

会社説明会みたいな意味もあるのかな。
私も以前から予定を聞かれていたので、何を手伝うのかと思っていたら、第三部の懇親会に来てくれればよいと言う。。。
だいじょぶかな・・・20も齢が違う若者相手に何を話せばいいんだろ?

珍しく仕事が遅くまでかかり、1時間の遅刻でキャンパス近くの宴会会場に着いた。
我が社への就職に興味がある学生ならアレ見てるかな。。。
店に足を踏み入れた途端、女子大生が集まってきて・・・

「わーっ、あのHPに出てたカッコイイ磯辺さんだ!実物見られるなんて感激ぃ~」

「あのぉ、すみません。一緒に写メ撮らせていただけませんか?」

「やったぁ!憧れの磯辺さんの名刺ゲット!」

なーんておいしいことが・・・あるはずない。。。
うちの学校、マイナー路線でしかもマニアっぽいの多いからなあ。
しかし、店のドアを開けた瞬間ほぼ全員がこちらに注目したので緊張した。

やべえ。ホントにイマドキの若者だ。どんな話題なら噛み合うんだろ。
会社から派遣されたOB、OGはだいたい平成二桁入社組がまんべんなくおり、明らかに私だけが浮きあがった「オールドボーイ」だ。
ど真ん中の席に座らされ、向いのちょっとオタクっぽい学生に最初に話しかけた言葉は・・・

「あのぅ。。趣味は何ですか?」

アホかオレ。。。今時お見合いでもそんなこと聞かんわい。
ところがその若者は・・・

「通信ネットワークの構築です」

うーむ。恐るべし。。。その生真面目そうな学生はむしろ研究所っぽい話題を喜んで聞いていた。
いくつかのテーブルをまわっているうちにようやく慣れてきた。
ホントは仕事の話とか会社に入った後の経験談なんてのをお話して学生の参考にしてもらうべきなんだろうけど、考えてみれば会社の人間も含め全員が同門だ。
懐かしい話題についつい飛んでしまう。。。

「こんにちは。磯辺といいます。好きな食べ物は二食(学内の第二食堂)のチキンガーリックでした」

「ねえねえ、『順風』(私が入り浸った雀荘)ってまだあるの?」

「さか本(そばや)は?」

20数年前の思い出に浸らせていただいた。
酒が進んで調子が上がってくると口の軽い私はついついやばげの話もしてしまい。。。

「ちょっちょっと磯辺さん、暴走暴走~」

「いやあ、今のところカットね」

両手をはさみにして、チョキチョキっと番組の編集サインだ。
ただ一人参加していた女性(女子大生だよな)は、「どうしたらこんなにしっかりした学生になれるんだろう」と思えるくらい鉄のような持論を披露していた。
最後に挨拶をさせられたときは

「せっかくこの寒い雪の中をきてくれたんだから、参加した皆さんだけにいいことを教えてあげましょう・・・」

と言って、担当を真っ青にさせた。どうにか軌道修正して事無きを得たが。。。

学生達が喜んで帰っていった後、当然のように反省会にしけこむ。皆、久々のキャンパスなので懐かしいのだ。
ここ十年くらいで入社した者がまんべんなく揃っている。
後半は分家で過ごしたとか、分家に週1回の講義を聞きに行ったとかいう人が結構多いので、さっきまで聞きたくてうずうずしていたことを口にした。

「ねえねえ、●●台駅前のベーカリーで『おっぱいパン』ってやつ売ってたの知らない?」

やっぱりだーれも知らなかった。。。





続・クリーニング

2009-02-24 06:05:47 | 出来事
その歯科医院は職場の向かいにある高層ビルの7階にあった。似たようなつくりをしている内科医院の隣で、お洒落な雰囲気をかもし出していた。
虫歯の治療というよりは、口腔プラントとか歯のホワイトニングを重視しているようで院内の色んなところでPRされていた。

「お待ちしておりました。こちらへどうぞ」

歯科技師の名札を付けた妙に胸元が開いて気になる女性が出てきた。
直木賞作家奥田英朗の「空中ブランコ」に出てくる巨乳看護師「マユミちゃん」よりは、はるかにきびきびしてにこやかだったが。。。
そのまま帰るつもりだったので、診療室に入って着ていたロングダウンを丸めると、

「よろしければ上着を掛けましょうか」

とすばやく背後に回られ、すっと脱がされた。ひと昔帰宅した亭主に奥さんがやったような手慣れた感じだ。
あの胸元で顔に覆いかぶされると弱るぞ。。。とビビっていたが、よく聞くエロ話のようには全然ならずに淡々と検診が進んだ。
彼女はしばらくするとドアを開けて出ていき、歯科医師と何か話している。永六輔の若いときに似たその医師は

「こんにちは。私、歯科医師の●●と言います。本日はクリーニングということですが、ひと通り歯を見せていただきます」

なかなか礼儀正しくて感じがよい。しばらく口の中を見ていた永六輔似は、「建物探訪」の渡辺篤史が建物以外を褒めたらこんな感じじゃないかと思える口調で

「うーむ。素晴らしいですねえ。。。。いい『歯』ですねえ・・・・・わかりましたぁ」

私は歯科検診に行くと、必ず「歯」を褒められる。虫歯の治療跡も結構あるのだが、「エナメル質が十分厚く根が見事に長い」らしい。。。
歯周病とは歯を固定する歯茎の下にある骨が溶け出し、ついには歯がすっぽり抜けてしまう病気だそうだ。
なるほどね。どんなにいい歯でも根本が無くなりゃ抜けちゃうわな。

「歯周病は進行していないと思いますが、念のためレントゲンをとってよろしいですか?」

こういうときは断れないものだ。永六輔似は準備のためドアを開けて出て行った。
診療室は個室にはなっておらず、2mくらいの曇りガラスのスライドドアで仕切られているだけなので、ドアの外の会話は結構よく聞こえる。

「●番から一応グルーっと撮ってね。うん。いい歯だよ。ブラッシングも指導してあげてね」

うーむ。そんなにいい歯なのか。。。親に感謝だな。模型が結構並んでるけどサンプルで型とらしてくれとか言わないだろな。
1年にほぼ1回しか来ないが、毎回違うやつが導入されているとも思われるレントゲン装置で撮影された。
中央の細い突起を噛んでじっとしているとGUTS隊員のヘルメットに似た両サイドのアームがぐいーんと顔の周りを一周した。
なるほど、360度スキャンしているようだな。もしかしたら、この3次元画像を使えば私のロウ人形も作成可能じゃないか?

詳しい解説は次回、永六輔似がやってくれるそうで、問題は無さそうなので歯のクリーニングが始まった。
やっぱりさっきの胸開きの歯科技師がマスクをしてやってきた。

「なーるべく痛くないようにしますが、我慢できなかったら遠慮なく言ってくださいね。水流を使うのでお顔に失礼してタオルを掛けさせていただきまーす」

なあーんだ。角度によっては。。。と多少なりとも期待していたが、見事に視界をふさがれてしまった。
たびたび「痛くありませんか?」「リラックスしてくださいねー」「もう少しでーす」なんて結構優しく声をかけてくれるんだが、信じられないくらい痛かった。。。
あのときの握力を測ったら70kgは出ていたはずだ。

「このヒトってサドなんじゃないか?」と思うほど、肉を断ち切るような激痛の連続だった。
タオルを被せられているので見えぬが、きっとマスクの上の目は「ニヤっ」と笑っているに違いない。。。
長ーい苦痛の時間が終わって、やっと口をゆすぐときに当然血だらけだろうと見たら、意外にそうでもない。
水流と超音波でとるので、それほど出血はしないそうだ。少し口ん中を切った味がするくらいだ。

「ごめんなさいねー、相当痛かったようですね。次は一番弱いやつでそーっととりますからね。ブラシは・・・」

丁寧で感じのいい人なんだけどなあ。このヒトが休みの日に予約入れようかな・・・
ある意味、虫歯の治療より痛かった。

どうか次回で終わりますように。


クリーニング

2009-02-21 23:04:33 | 出来事
クリーニング・・・と言っても歯石を取りに行ったのである。
昨年11月、これまで色々な話題をもたらした人間ドックの歯科検診で・・・

「うーん。OKナイス歯!でもね、虫歯がない人って歯医者に行かないから歯石が溜まるんだよ。歯周病って恐いんだぜぇぃぇぃ、いやだろ、虫歯一本もないのに歯ぐきに一本もナマの歯が無くなっちゃうなんてさ・・・」

大友康平みたいにビブラートをきかす先生で、とにかく歯石をとりに行けという。前回もたしか同じようなことを言われた。
今年はちょっと忙しかったこともあり、ぐずぐずと行かずにいた。。。
何せ虫歯で歯が痛いわけではないし。。。歯医者なんて足を運ぶモチベーションが高まらん。

ところがどういうわけかこの前、大友康平が夢の中に出てきて、

「おんまえのぉうぉ~歯ーぅあー、よろけているんだぜぇぃえぃ~」

なんてことをff調に言うもんだから気になって歯医者を探していた。
息子が世話になっている地元の歯医者に行くつもりだったが、やはり時間がなかなかとれず行けない。
やっぱり職場の近くのほうがいいんじゃないかと、探していたら向かいの高層ビルの七階におしゃれっぽい歯医者があるじゃないか。。。。

よく考えたら6,7年前かかったことがある歯科だった。
どんな人間でもはじめてかかる歯医者に予約の電話を入れるには勇気のいるものだ、
それも虫歯のように痛みに追いかけられてじゃないもんな。

何度もダイヤルを間違えてようやく電話をつなげた。。。
たぶん受付けは女性だろう。「どうしましたか?」なんて軽くは聞かれるんだろな。
夢に大友康平が出てきて・・・と言うわけにもいかぬので、「人間ドックで『歯石を取れ』と言われました」って言うシナリオをメモに書いてスラスラ読んだ。

予約した時間に行くと、奥田英朗の「空中ブランコ」に出てくる伊良部医院の巨乳看護士「マユミちゃん」みたいのが出てきて。。。

つづく。。。

県民

2009-02-19 22:45:11 | 出来事
各都道府県出身のゲストを迎え、それぞれの出身者以外には誰も知らないような習慣や食べ物を紹介する番組を日テレでやっている。「秘密のケンミンSHOW」と言うやつだ。
私は何度かしか見たことがないが、我が家の母子はよく見ているようだ。
この前たまたま早く帰って一緒に見始めた。

「『県の中心で愛を叫』ぶおわっちゃったんだよなー」と息子甘辛

恋するケンミンシアターという東京都民なのにどうしても東京の女性が愛せない外資系エリート「東 京一郎」の物語らしい。
その主人公が最後は東京都民と結婚し、会社の辞令で次々に地方に転勤していくというのが、連続転勤ドラマ「辞令は突然に」で先週から始まったらしい。。。
第1回目は愛媛だったそうだ。息子甘辛がちょっと前しきりに都市伝説の話をしていたときに聞いたのが、
「愛媛県の学校では水道の蛇口からポンジュースが出てくる」

誰もが知っているメジャーな特産物はあまり扱わず、どの県にもある独特の裏ワザや隠れフードを紹介してくれるので大変興味深い。

「甘辛よ。この地方でこれはという食べ物は何だと思う?」

「メジナか?」

うーむ。それは私がいつも釣ってくる魚だ。はずれではないが。。。この地方にしかいないわけではない。
しかもこの前連行されてしまったから、別のポイントを探さなければ当分ありつけない。。。


「じゃあ中華丼!」

「それは母ちゃんが作るやつだろ。確かにあれは普通のものとは違う。『我が家の特産』ではあるな。」

「はまぐりはどうだ?」

彼はあさりやはまぐりと言った貝類が好きだ。それもはまぐりは味噌汁、あさりは酒蒸しと調理法が決まっているらしい。。。
自分の好物ばっかり言ってるが、まあ・・・いいセン言ってきた。しかしあらためて考えてみるとこれというのが思い浮かばない。
キミの知ってるものだと、「生しらす」と「たたみいわし」くらいかなあ。。。

沖縄の県魚は「グルクン」という魚だが、神奈川の県魚はと言ったら・・・「アジじゃないの?」と妻が言っていた。
たーしかにうちは年中アジを食っているが、こんな大衆魚は違うよなあ。
しかし、お友達や同僚には湘南地方とは全く縁のなかった人々がいっぱいいるから、こんな話題で盛りあがれたら楽しいだろな。

選抜

2009-02-17 06:37:44 | 少年サッカー
「選び抜かれる」と書いて「センバツ」と読む。。。
うーむ。かっこいい・・・一度は経験してみたいものだと思いつづけて数十年、もはや可能性は薄い。
学校の入学試験もある意味「選抜」ではあるが、「代表」ではないもんな。

息子甘辛は5年生になった昨年、現チームの監督に推薦いただいてセレクションに参加、すごいことに市の選抜に残った。
ツキとは言わないが、あんまり努力しない割りには「晴れ男」パワーを炸裂させた。
これまで何度もメンバの練習を見てきたが、さすが恐ろしくレベルが高い。

どう見ても後ろから数えたほうが早かったようだが、その集大成として参戦したのが先週土日の「多摩市招待杯」だった。
選抜チームは3つの招待杯に参加するためにメンバを分けられた。
多摩市招待組は市内の1,2位チームメンバが大半を占めるドリームチームだ。
我がチームからもメンバがいたが残念ながら少数派だった。

1日3試合はやるし、選抜メンバ最初で最後の参戦だからちょっとは試合にでるだろうが、あのメンバであまり出番はないだろなと思っていたら・・・

「スイーパーでスタメンだってさ」

ちゃっかり全試合フル出場していた。
スイーパーとは父の中学時代と同じポジションで、味方キーパーのまん前で守備するカバー役が多い。
重要なポジションだが、指示と味方のミスをカバーすることが多いので、正直何となく「不完全燃焼」気分のするパートだと思う。

それでもあのドリームチームの中でピッチに立てるなんてたいしたものだ。
味方選手のレベルがすべて自分より上、という中で試合をやるってどんな気分なんだろう。
そこは小学生、数々の大会で顔を合わせお互いに知っているので、随分前からチームメイトだったかのように何の違和感もなく楽しんでいるようだった。

初日は予選リーグ。多摩市招待杯は各市の選抜チームはJリーグジュニアチームを呼んでいる。
足利市、八王子市、稲城市それぞれの選抜が相手だ。どこも強そうだな。
このメンバで試合をするのは初めてだし、DFはいきなり忙しいかもな・

っとはらはらしていたら、我が選抜は怒涛の進撃を見せた。
全部の試合を大量得点、無失点で乗り越え、堂々の1位抜け。翌日は決勝トーナメントだ。
別会場では横浜選抜や川崎選抜も活躍しているらしい。。。どんなに強いのか想像もできない。

翌日の決勝トーナメントはベスト8で勝てば、前日横浜を粉砕したという無敵の川崎選抜だ。
ところが。。。初戦、牛久選抜を相手にコーナーから初めて得点され、その後怒涛のような攻撃もギリギリ防ぎきられて残念ながら敗戦。。。
相模原選抜との親善試合に勝って有終の美を飾り、息子の選抜試合は幕を閉じた。

ちなみに決勝は川崎選抜と東京ヴェルディジュニアが壮絶な試合をしていた。
身体の大きさもプレーのレベルもとても同学年とは思えぬがどんな世界でも上には上があるし、それを見たらキリがない。
正直来年も残るのは難しいかもしれないが、本人にはまたとない経験だろうし我々にもふだんは見られないものを見せてくれた息子甘辛には感謝だ。
そしてそんな経験をしたことがない私にとっては何とも羨ましいものだった。。。

バレンタイン

2009-02-15 19:50:15 | 出来事
妻はバレンタインの日は何かプレゼントを上げるものだと思っていたようだ。

「バレンタインのプレゼント何が欲しい?」

と聞かれて「現金」と答え続けて10数年。最近はケーキを焼いたりしているようだ。
息子甘辛はそ知らぬ顔をしながら結構抜けめなくチェックをしているようだ。
前髪は目を覆うほど伸びているのに絶対切らないし。。。

オーストラリア戦翌朝、

「どうも腹がいてえ。。。」

青い顔をしていた。土曜日には選抜の試合があるから大事をとって休ませようとしたら、

「いや、オレ今日は行きたいんだよな。クラス対抗サッカーがあるし。。。」

うーむ。なるほど、バレンタインを前にしてカッコいいとこ見せる絶好のチャンスだしな。
あてはあるらしいが、最後の仕込みか。
水面下努力の甲斐あってか、チームメイトの女子も入れてなんと6個もゲットしたらしい。。。

その昔、クラスの女子が男子全員にチョコを買い、机にそっと隠して反応を見るという悪技を企てたことがあった。
何かと話題性がある男子が注目されていたが、私もそれに入っていたかどうかは定かではない。
一人は顔色ひとつ変えず、かばんに放り込んだらしいが、もう一人の遅刻常習のチョイ悪なやつは思わず天を仰ぐほどのけぞる豪快な反応をして椅子を倒した。

クラスの女子は大喜びの大爆笑。
しかし当人は・・・
「お前ら。。。人の反応で楽しみやがって・・・最低だ!」
そのままそそくさと家に帰ってしまった。

私はというと。。。すぐそばにいたのだが、何が起きたのかさっぱりわからなかった。
(後から聞くと、あの場で気付かないなんてステゴザウルス並みの鈍さだという)
そして、なんと自分のチョコにも気付かずその日は部活に行ってそのまま帰ってしまった。

バレンタインの物語なんて現実はこんなものさ。
ちなみに今年はHP掲載の話もあり、本社ビルのロビーで待ち伏せを食らうかと思っていたら何も起きなかった。。。
仕事を始めたら完璧に忘れてしまった。

昼休み省エネで暗くされたオフィスで、プラモ式の食玩「ウルトラホーク2号」をピンセットで作っていたら

「あのぅ・・・お取り込み中すみません。明日お休みなので。。。いつもお世話になってるお礼に。。。」

とゴージャスな紙袋に入ったやつをうやうやしく頂いた。
なんと、間の悪いことだ。。。おもちゃを作っていて「お取り込み中」だって。

「ありがとう。偽装チョコならうれしいんだけどね」

年齢が離れすぎて通じない冗談だったのか、深すぎて意味が通じなかったのか、どうも引かれた。。。

(注)偽装チョコとは
妻子ある男性に思い切り恋の告白をしてはやばいので、義理チョコを装って渡す本命チョコ


ALL FOR 2010!

2009-02-13 22:20:39 | ヒーロー
建国記念の日、息子甘辛のチームメイトからWカップ最終予選「オーストラリア戦」のファミリーチケットを入手していただき、寒空の中家族で応援に行った。
日産スタジアムでJリーグ観戦はあったが、日本代表の試合は初めてだ。
あの、ナマ俊輔が見られるのか。

国を挙げてのガチンコ対決はいつもと全然雰囲気が違う。
選手入場の際にオーストラリア応援団以外が全員ブルーのカードを図上に差し出してサムライブルー一色だ。
っと思えば正面スタンドでは白と赤のカードを差し上げて巨大な日の丸。。。


日本人の自覚はあまりない私も素直に感動したな。
両国国歌の独唱(日本は小学生の合唱)、山火事の犠牲者への黙祷など身が引き締まる思いだった。
ひいきのチームはもちろん、そうでないチームも何か自分との因縁を見つけ出し応援しだすと震える興奮が味わえるのはスポーツならではだろう。

社会人になってから、昔の同級生に誘われて早慶ラグビーを見に行ったことがある。
その女性は早稲田大学出身だったので、当然応援歌も含めて熱狂的に早稲田を応援していた。
私はサッカー派だから早慶戦はもちろんラグビーそのものにも正直興味はなく、「松尾雄治はいないの?」と聞くレベルだった。

しかし試合を見ているうちに、周りよりも熱くなり最後は早稲田がトライなんかするとその辺の人とあたり構わず抱き合う始末だった。。。
あれも寒い日だったが、気がついたら汗びっしょりになっていた。
(いっぱい女性もいたのでもう少し感触を覚えていればよかった)

さて、オーストラリア戦だが今ハマっている「ゲーテ」も言っているように、「どうせ情熱を注ぐなら一番いいもの。。。」というのはまさしくそうだ。
Wカップ出場を賭けているところもあり、プレーの質、気合そして荒っぽさも今見られる最高のものだったろう。
私達の後ろにいたチケットを手配してくれた家族は、甘辛とはチームメイトの女子選手の両親が熱かった。

パパはコーチなので、ひとつひとつのプレーを熱く説明する。背中をつつき「甘辛よ。今のはな・・・」
とかくサッカーの試合ではママのほうが過激なのはJリーグと同じだ。。。

「おらぁ、そこぉ!引っ張ってんじゃか!!なんでフエ吹かない!?」

「いやぁー、そこだめぇー、はずして・・・」なんかやばくない?

「ちょっとあいつぅ!アタシのタツヤに何すんだ!!」ちなみにタツヤとは日本代表のFW田中達也選手(11番)

「トゥーリオぅ!!あんたはいつも雑なんだ!!」

うーむ。。。後ろが熱すぎて全然寒くねえ・・・
試合は0-0で終わってしまい、ニュースでは色々物議をかもしていたが、日本代表の試合はカッコいい。
また行きたいもんだ。


テレビ開局●0周年

2009-02-10 22:19:11 | 出来事
どこのテレビ局も似たような時代に開局したのか、ここ数年「開局何十周年記念・・・」というのが多い。
日テレもTBSもフジテレビも微妙に年数は異なるが、色んな記念番組をやっている。
最近はテレビ朝日が50周年記念番組をやっていた。

特別編成のドラマやドキュメンタリーは見たことがないが、なんと言ってもその局の何十年分の番組を駆け足で紹介する企画が一番の楽しみだ。
考えて見たら子供は10年分しか番組を知らないので、途中からつまんなくなったようだがヒーロー特撮ものなんか喜んで見ていた。

仮面ライダーや戦隊モノと言ったらテレビ朝日だが、私の中ではNETテレビというのをうっすら覚えているくらいの、新聞のテレ番の中では東京12チャンネルに次ぐマイナーさだった。
ヒーローもの以外は「見ごろ食べごろ・・・」や「パリがあなたを待っています」、10問目あたりで「さて。。。今何問目?」とよくやる「タイムショック」
特別機動捜査隊の番組が放映されてから警察に機動隊ができたというのには驚いた。

必殺シリーズも長かったが、レントゲンつきの「心臓つかみ」くらいしか印象にない。
どの番組もマイナー系のような気がしてしょうがないが、最も好きだったのは「特捜最前線」
ドタバタの西部警察と違い、味のある脚本で勝負する名作だったと思う。
お笑い系と歌謡曲系が少ないのがマイナーイメージにつながるのかな。
誰か「これ忘れてんじゃんかよ」というのがあったら指摘してほしい。

ちなみに井坂十蔵を好きな妻の「大江戸捜査網」はたしか東京12チャンネルだった。。。

毎年各局で1回はこういう番組をやってほしいものだ。
今日はフジテレビで「ドリフの大爆笑」特集をやっていた。
久々に行ったトレーニングジムでTV画面のついたエアロバイクをこぎながらヘッドフォンで見ていたが、おかしくてしょうがなかった。。。

くっくっくくぅとひたすら耐えていたが・・・
志村けんと加トチャンのコントが続き、新撰組の階段落ちのコントで歌舞伎メイクして出てきた加トチャンに堪えきれなくなり。。。

どぅわーはっはっはっぐぐぅドヒャヒャヒャ~~(≧∇≦)ノ_彡☆バンバン!

あまりに笑って、エアロバイクから転げ落ちてしまった。。。
みんな集まってきたのは言うまでもない。
その後もジョーバをやっても、スタジオプログラムに行っても思い出し笑いは止まらず、笑いの暴走族と化してしまった。
恐るべしドリフ・・・


酒豪

2009-02-08 17:19:36 | 職場
文豪の次は酒豪ってか。。。
むろん私のことではない。
先日、全国の各拠点の技術責任者を集める泊りがけの研修会があった。

今や時代遅れのような気もするが
「この不況をどう乗り切るか・・・」
なんて言ういかにもベタなテーマをグループでディスカッションして発表する「経営セミナー」みたいなやつだ。

私達も何人か本社からの参加要員ということで狩り出された。

「幹部の挨拶とディスカッションテーマ内容説明がありますので、4時までには研修ルームに入ってください。研修は朝からずっとやってます」

スケジュールを見ると、5時半から食事で19時から21時までが研修ルーム、その後は宿泊所のロビーで続きをやることになっている。。。
なんちゅうスケジュールだ。。。まるでモーレツセミナー、休みなしかよ。

夕方、同僚達と研修センターに行ってひととおりの説明を聞くと、

「では、これから食事時間です、軽ーく喉湿らしてください。後に差し支えないようにお願いしますよ」

ん?そうきたか。。。まるで私達は飲みに来たようなもんだ。それはそれできらいじゃないけど。
食堂に行くと思いっきり飲み会のスタイルだ。
メンバは私より少し先輩からうんと先輩まで、現場の責任者だ。どの一人をとっても酒豪の名を欲しいままにしたつわものばかり。。。

横浜オフィスの責任者は女性だ。
「1800名の関連技術者を指揮するパワフル女性管理者。。」
とか、新聞の記事になったこともある。以前、トラブルを起こしてしまい打ち合わせに行った時に、丁寧に説明しお詫びしたことがあった。
その話をすると

「あんときはさぁ、今日と同じウルトラマンのネクタイばっかり見ていて何も覚えてないのよねえ」

この女史、紅一点だがすさまじい酒豪らしい。。。

「あいつ、子供が小さいから今日は泊まらずに帰るとか言ってるけど、新宿にいたときは飲み会のたびに一人で帰れねえほど飲んで大暴れだったんだぜ」

いつも私の隣にいる同僚はどうも同期っぽい。

大騒ぎのまま、お開きになり皆赤い顔をして研修ルームへ。
さすがやるときゃやるな。活発な議論が続きあっと言う間に閉館時間になってしまった。
部屋に言って着替えてロビーに行くと、さっき以上に酒が用意されている。

うーむ。悪くない。。。
1次会ではめずらしく注ぎ役だった私も戦闘モードに入った。
熱弁を振るい、「焼酎の日本酒割り」を水のごとく飲んで撃沈。
帰りしなに

「磯ちゃん、これ部屋に持ってって飲みなよ」

500缶ビール3本渡された。。。
沈んでいく大和に海底で機雷が炸裂するようなもんだった。

翌日、

「きのうはずいぶん熱く語ってたねえ。」

うーむ。何をしゃべったのか全然おぼえておらん・・・
終了後、正門でタクシーを待つ例の女史に

「お疲れさまでした」と挨拶すると

「タクシー乗ってかない?」

「いいえ、酔い冷ましに駅まで歩いていきますよ」と私。

「ふーん。おんなじこと言ったのあなたで3人目。。。」

文豪

2009-02-05 22:03:44 | 書籍
最近、通勤用ホームライナーの中でゲーテという人について色々論じた本を呼んでいる。文豪と言われた有名な作家だ。
いかにも文豪とは縁の無さそうな私が、なぜこのような本を読む気になったのか、そのいきさつはこうだ。

私がいつもトイザラスや上州屋に出没すると思われている人には意外かもしれないが、私は年中図書館に出入りしている。
通勤時間に読む本を欠かさないためだ。寝るときも多いが、なんとなくあの快適な通勤時間を何かに使わないともったいない気がするのだ。

以前は歴史モノやプチ官能モノ(表紙を見られても平気なくらいなやつ)が圧倒的に多かった。それがある日図書館で「世界の名著をわかりやすく紹介。。。」という本を借りてきていわゆる古典に興味を持った。
その本は著書名は知っているが、なんとなくとっつきにくくてきちんと読まれることがない、名著のあらすじをパパッと紹介し、どの出版社から出している誰の本がわかりやすいか、リコメンドしてくれるものだった。

よーし。これから少しは世界的な名著に触れてみるか・・・と最初に試しに選んだのが、ゲーテの「ファウスト」だった。
第一部と第二部をなんとか読んだが、さーっぱりわからなかった。。。
やっぱダメダメ・・・また司馬遷の史記を読み出したのだった。

その後休日のテレビ番組で(ウチくるだったかな)でタレントが「ゲーテの『●●●せよ』という言葉に触れて一念発起、これを始めたんです・・・」
というのを聞いて、また興味が沸いてきた。
結構いいことを言った人なんだな、と新しく借りてきたのが今の本だ。

著書自体もすごいが、どちらかというと「ゲーテ語録」というか「ゲーテとの対話」がよく本になっているようだ。一言で言うと「上達論」って感じだ。
これには思わず膝を打つ名セリフがたくさんあった。嵌ってしまいそうだ。。。

読み進んでいるうちに、「どうせ情熱を注ぐなら中くらいのものよりも一番いいものに注ぎたまえ」という下りがでてきた。
そして音楽ならモーツアルトと。。。
著者の余談だと、モーツアルトのある曲を聴くだけでIQが瞬間的に跳ねあがるというのが、世界最高の科学雑誌「ネイチャー」で発表されたらしい。

うーむ。私はこの手の話題に最も弱く、すーぐその気になってしまう。
やはりモーツアルトか。。。ピアノ協奏曲らしいが全巻借りてこよう。
私はまぎれもなくアイドル全盛期の歌謡曲小僧だったが、最近売れている曲やグループがさっぱりわからん。
JAL機内エンタのミュージックジャンルで最近のタイトルが一つもわからなくなった。

よーし。これからはモーツアルトだ。ついこの前まで太田胃酸CMのBGMがモーツアルトだと思っていたが。。。ちなみに劇作はシェークスピアでだそうだ。

見合いの席で(もうないと思うが)

「音楽はどんなジャンルを聴かれるんですか」(女性)

「モーツアルトが一番ですね」(磯辺)

「では読書などはいかがでしょう?」(女性)

「『ゲーテとの対話』が好きです。今結構古典にはまっています・・・」(磯辺)

うーむ。かっこいい。。。
しかし、マジでゲーテの言葉は心ノ臓をひと突きするところが多い。
これからしばらくゲーテモノ(シャレじゃないよ)を漁ることになろう。