我が家はスーパー銭湯が大好きだ。頻繁ではないが、たまに思い出したように行きたくなる。
ホントの温泉ももちろん好きだが、雨が降って出かけられないときや、少し飲み疲れたなんてときは近くにある施設に足を運ぶ。
土日は少し高くなってしまうが、(最近全然行ってないけど)普通の銭湯にプラスちょびっとくらいだし、食事はもちろん最近は韓国式マッサージや足ツボ押し、散髪なんかもできるから半日いても飽きない。
もう20年くらい前になるだろうか、北茅ケ崎駅のすぐそばにこの辺では初めてのスーパー銭湯ができた。
それより前にも平塚や戸塚には古くから「総合入浴施設」みたいな感じであるにはあったが、どこも2000円近くして高額な入場料だ。500円ちょっとで利用できるスーパー銭湯はいつも盛況だった。
やがてその施設は何を勘違いしたのか、地下何百メートルも掘削して本物の温泉を引き込み、新装開店したのであった。
故郷でもそんな簡単に温泉が出るのかと当時はすごく驚いたが、日本全国深く掘りさえすればどこでも温泉は湧くものらしい。
新しい銭湯の入場料はほぼ倍!奥のほうに大きな露天風呂ができて、ゴージャスな感じになったが客足は少し遠のいたようだ。
明らかにマーケティングミスだね。車で1時間以内に日帰り温泉と言われる名所はたくさんあるのだ。
客は近所に無理やり作った自然温泉を期待して1000円以上の入場料を支払ったりはしないものだ。望んでるのはあくまで「スーパー」な銭湯なのである。
できたばかりの頃、私は一人でよくこのスーパー銭湯を訪れた。果敢にダイエットに挑戦しているときで、サウナも含めて1時間も費やせば軽く2キロくらいは体重が減るのだ。(むろんホントに痩せたわけではないが、「その気」になるのが大事なのである)
どの風呂も珍しくで好きだったが、ジェットバスが一番気に入った。マッサージされて気持ちがいいし、何となく「肉が落ちた」ような気がするのだ。
平べったい浴槽に足を投げ出して座り、背中から強力な水流が見舞われるスタイルのバスだった。
手すりを握って支えていないと体ごと押し流れてしまうほど強いジェットで何故か「頭皮のマッサージができないか」思いついた私が、ジェット噴射口のすぐ近くに頭を浸けたところ。。。。
ゴバシャーッ(と耳には聞こえた)という轟音とともに、頭ごと吹き飛びお寺の鐘のような低い響きをさせて後頭部を手すりに打ちつけた。。。
「目が火花が出る」というのはまさしくあういうことを言うのだ。「目の周りを★が回る」という言い方もできる。
首から上がもぎ取れてしまったかと思った。普段使わない首の力でどれくらいの水流に耐えられるのか見定められなかったのが原因の惨劇である。。。
また電気風呂というのもあった。左右の電極の間にある段差に座ると何とも言えないビリビリ感(あたりまえか!)があり、何に効くのかもよくわからなかったが、ひととおりはいつも浸かっていた。
正月明け新年会の帰りに自転車で転倒して足首を骨折したとき、半年以上くるぶしの少し上に金属プレートを入れていたことがある。
退院するとき女性看護師に自分の足首を指さして「スーパー銭湯にある電気風呂入っても大丈夫ですか?」と聞いたら、彼女は真顔っぽく「危険です。感電しますよー」と言っていた。
冗談かどうか分からなかった私は忠実にその言を信じ、約半年後の抜去手術まで何度もその銭湯に行ったが、電気風呂だけには近寄らなかった。
なーんかやられてるような気はしていたのだが、もしもホントにビリリーッときたら洒落にならぬからだ。
手術入院のときにその看護師はいなかったが、聞いてみると「そんなはずないですよ。もしそんなことがホントにあったら我々の責任問題ですもん・・・」
やっぱり・・・アイツ、騙しやがったな。。。よく考えてみればわかる。みんなロッカーの金属製のカギを腕に着けてるじゃぁないか。
もうあの銭湯は行かなくなってしまったが、我が街にも自然温泉ではもちろんないものの同類の銭湯が2件ほどある。車で15分ほどのところだ。
ひとつは湘南東急の近くにある「憩いの湯」
高温サウナとスチーム/アロマサウナ、ジャグジー風呂にジェット風呂、ぬる湯などがあって、外には露天風呂が寝湯も含めて3種類ある。
私も息子もここの「ぬる湯」が大好きだ。体温よりちょっとだけ暖かい湯には長く入っていることができ、副交感神経が優勢になってリラックスできるのだ。
甘辛がスピードくじでドクターフィッシュの体験コースをGETし、コップで1匹持ち帰ろうと企んだのがココだ。
もうひとつは藤沢橋から少し東に向かったところにある「湯乃市」
炭酸風呂や電気風呂、ジェットバスに高温サウナ、塩サウナ、寝湯が中にあり露天風呂が2種類と五衛門風呂がある。
系列が異なったので内部設備のカラーがそれぞれあり、気分によって行き分けることができたのだが、最近資本が統一されたようで、ほとんどまるきり「湯乃市仕様」になってしまったのが少し残念だった。。。
ただこのスーパー銭湯、実にイベントが多い。ほとんど毎日のように何かをやっている。ビンゴやイントロクイズ、入浴剤やタオル人形製作など楽しい企画ばかりなんだが、中には意味不明なものもある。
子供のために山ほどアヒルを浮かべてみたり、カエル(むろんおもちゃ)で浴槽を埋め尽くしてみたり、炭酸風呂(女)をバラの花びらでいっぱいにしてみたり・・・
珍しくもないが、炭酸風呂にはよくワインとか日本酒が入っている。息子は入ると当然すくって一口飲んでみる。
私はそんなことはしないが、ドボドボッと浴槽に注ぎこむところに出くわしたら間違いなく近寄って薄まらないうちにすくって飲むだろう。(まさか注ぎ口の下で口空けて待ってるわけにもいくまい)
年寄りがいわゆる「温泉でのんびり」するにはちょっとどうかな?というスーパー銭湯だが、色んな風呂やイベントがあり、マッサージや運動浴ダイエットにもなり、リラクゼーションやら何やら効能がいっぱいありそうなところが何度も足を運ぶ理由である。
家風呂でもそうなのだが、銭湯に行くと息子と色んな話をするし聞くこともできる。
息子が幼いときは、(大目に見てもらって)特殊素材でできた「お湯に浸かると色が変わる」ウルトラマンティガのソフビを持って入った。
そんなわけで我が家はまぎれもなく大ファンだ。今だにふと思い出したように「スーパー銭湯行きてえよー」と言いだすのである。
ホントの温泉ももちろん好きだが、雨が降って出かけられないときや、少し飲み疲れたなんてときは近くにある施設に足を運ぶ。
土日は少し高くなってしまうが、(最近全然行ってないけど)普通の銭湯にプラスちょびっとくらいだし、食事はもちろん最近は韓国式マッサージや足ツボ押し、散髪なんかもできるから半日いても飽きない。
もう20年くらい前になるだろうか、北茅ケ崎駅のすぐそばにこの辺では初めてのスーパー銭湯ができた。
それより前にも平塚や戸塚には古くから「総合入浴施設」みたいな感じであるにはあったが、どこも2000円近くして高額な入場料だ。500円ちょっとで利用できるスーパー銭湯はいつも盛況だった。
やがてその施設は何を勘違いしたのか、地下何百メートルも掘削して本物の温泉を引き込み、新装開店したのであった。
故郷でもそんな簡単に温泉が出るのかと当時はすごく驚いたが、日本全国深く掘りさえすればどこでも温泉は湧くものらしい。
新しい銭湯の入場料はほぼ倍!奥のほうに大きな露天風呂ができて、ゴージャスな感じになったが客足は少し遠のいたようだ。
明らかにマーケティングミスだね。車で1時間以内に日帰り温泉と言われる名所はたくさんあるのだ。
客は近所に無理やり作った自然温泉を期待して1000円以上の入場料を支払ったりはしないものだ。望んでるのはあくまで「スーパー」な銭湯なのである。
できたばかりの頃、私は一人でよくこのスーパー銭湯を訪れた。果敢にダイエットに挑戦しているときで、サウナも含めて1時間も費やせば軽く2キロくらいは体重が減るのだ。(むろんホントに痩せたわけではないが、「その気」になるのが大事なのである)
どの風呂も珍しくで好きだったが、ジェットバスが一番気に入った。マッサージされて気持ちがいいし、何となく「肉が落ちた」ような気がするのだ。
平べったい浴槽に足を投げ出して座り、背中から強力な水流が見舞われるスタイルのバスだった。
手すりを握って支えていないと体ごと押し流れてしまうほど強いジェットで何故か「頭皮のマッサージができないか」思いついた私が、ジェット噴射口のすぐ近くに頭を浸けたところ。。。。
ゴバシャーッ(と耳には聞こえた)という轟音とともに、頭ごと吹き飛びお寺の鐘のような低い響きをさせて後頭部を手すりに打ちつけた。。。
「目が火花が出る」というのはまさしくあういうことを言うのだ。「目の周りを★が回る」という言い方もできる。
首から上がもぎ取れてしまったかと思った。普段使わない首の力でどれくらいの水流に耐えられるのか見定められなかったのが原因の惨劇である。。。
また電気風呂というのもあった。左右の電極の間にある段差に座ると何とも言えないビリビリ感(あたりまえか!)があり、何に効くのかもよくわからなかったが、ひととおりはいつも浸かっていた。
正月明け新年会の帰りに自転車で転倒して足首を骨折したとき、半年以上くるぶしの少し上に金属プレートを入れていたことがある。
退院するとき女性看護師に自分の足首を指さして「スーパー銭湯にある電気風呂入っても大丈夫ですか?」と聞いたら、彼女は真顔っぽく「危険です。感電しますよー」と言っていた。
冗談かどうか分からなかった私は忠実にその言を信じ、約半年後の抜去手術まで何度もその銭湯に行ったが、電気風呂だけには近寄らなかった。
なーんかやられてるような気はしていたのだが、もしもホントにビリリーッときたら洒落にならぬからだ。
手術入院のときにその看護師はいなかったが、聞いてみると「そんなはずないですよ。もしそんなことがホントにあったら我々の責任問題ですもん・・・」
やっぱり・・・アイツ、騙しやがったな。。。よく考えてみればわかる。みんなロッカーの金属製のカギを腕に着けてるじゃぁないか。
もうあの銭湯は行かなくなってしまったが、我が街にも自然温泉ではもちろんないものの同類の銭湯が2件ほどある。車で15分ほどのところだ。
ひとつは湘南東急の近くにある「憩いの湯」
高温サウナとスチーム/アロマサウナ、ジャグジー風呂にジェット風呂、ぬる湯などがあって、外には露天風呂が寝湯も含めて3種類ある。
私も息子もここの「ぬる湯」が大好きだ。体温よりちょっとだけ暖かい湯には長く入っていることができ、副交感神経が優勢になってリラックスできるのだ。
甘辛がスピードくじでドクターフィッシュの体験コースをGETし、コップで1匹持ち帰ろうと企んだのがココだ。
もうひとつは藤沢橋から少し東に向かったところにある「湯乃市」
炭酸風呂や電気風呂、ジェットバスに高温サウナ、塩サウナ、寝湯が中にあり露天風呂が2種類と五衛門風呂がある。
系列が異なったので内部設備のカラーがそれぞれあり、気分によって行き分けることができたのだが、最近資本が統一されたようで、ほとんどまるきり「湯乃市仕様」になってしまったのが少し残念だった。。。
ただこのスーパー銭湯、実にイベントが多い。ほとんど毎日のように何かをやっている。ビンゴやイントロクイズ、入浴剤やタオル人形製作など楽しい企画ばかりなんだが、中には意味不明なものもある。
子供のために山ほどアヒルを浮かべてみたり、カエル(むろんおもちゃ)で浴槽を埋め尽くしてみたり、炭酸風呂(女)をバラの花びらでいっぱいにしてみたり・・・
珍しくもないが、炭酸風呂にはよくワインとか日本酒が入っている。息子は入ると当然すくって一口飲んでみる。
私はそんなことはしないが、ドボドボッと浴槽に注ぎこむところに出くわしたら間違いなく近寄って薄まらないうちにすくって飲むだろう。(まさか注ぎ口の下で口空けて待ってるわけにもいくまい)
年寄りがいわゆる「温泉でのんびり」するにはちょっとどうかな?というスーパー銭湯だが、色んな風呂やイベントがあり、マッサージや運動浴ダイエットにもなり、リラクゼーションやら何やら効能がいっぱいありそうなところが何度も足を運ぶ理由である。
家風呂でもそうなのだが、銭湯に行くと息子と色んな話をするし聞くこともできる。
息子が幼いときは、(大目に見てもらって)特殊素材でできた「お湯に浸かると色が変わる」ウルトラマンティガのソフビを持って入った。
そんなわけで我が家はまぎれもなく大ファンだ。今だにふと思い出したように「スーパー銭湯行きてえよー」と言いだすのである。