超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

初乗り

2009-04-30 22:56:15 | スポーツ・健康
今日は結婚記念日に毎年行く「鉄板焼よこはま」の日だ。
息子甘辛は家庭訪問で午前中だけの授業だから、迎えに行ってそのまま「みなとみらい」へ向かう予定だ。

私は面倒くさいから休みをとった。午前中は暇でやることがないからそろそろいいかな。
いよいよ今年初の波乗りに出かけるか。。。
この地方はこれが始まらないとどうも気分が乗らないのよねー。

「もっと前から暖かくなってんじゃん。」という人もいるだろうが、海水の温度は季節よりも2ヶ月ほど遅れていると言われ、気温が25度までいく今でも17度くらいだ。
外気が暖かいと言って3月に入ったりすると海ん中で凍えることになる。
ざぶん!といったときに背中のチャックから入ってくる海水に「ひょーっ」となり、そのうちに体温で隙間に入り込んだ海水が温まって落ち着いてくる。

しっかし、最近ずーっとみたいだが、浜名湖の湖面のように波がない。。。

「人生は波乗りと一緒だ。辛抱強く待っておれば必ず『自分の波』がやってくる」

異動が流れたスタッフとの面談のときに偉そうに諭したことがあるが、今日は波が無いのに人ばかりが多い。
たまーにいい波が来ると我も我もとパドリングが始まり一面のバシャバシャ状態だ。
コマセを撒いたときに集まってエサを秒殺する木っ端メジナそのものだ。

そんなわけだから「自分の波」は待っているだけでは決して来ない。
タイミング的に自分のいるところがブレイクしそうな波が来たらすかさず、

「これ、オレんだよね。オレ、乗っていいよね」

とアピールし、すかさずテイクオフしなければならない。サーフィンは原則ひとつの波に一人しか乗ってはいけない(まあ、あまり守られてないけど)ので、もたもたしていると他の人が立ちあがってしまう。

水戸黄門の世界なのだ。
「サーフィンにゃ勇気が 必要だ くじけりゃ誰かが さーきに乗る あーとから来ーたーのに 追ーい越され 泣くのがいやなら てーいくおーふ」

2時間近く海に入って、乗れたのは10回くらい。。。
浮かんでるだけの時間がやけに長いが、これはこれで平和でよい。
この時期は紫外線強いってホントだな。手首に一本線ができちゃった。今年もこのシーズン、乗りまくるぜぇ。

抽選

2009-04-29 23:12:47 | 少年サッカー
GWは話題の事欠かず、キリがないのでちょびっとずつ綴ることにしよう。

全国少年サッカー大会の抽選があり、息子甘辛は色んなイベントがあって楽しいから行かないかと監督に誘ってもらった。
抽選はいつも行く小机の日産スタジアムで行われ、たくさんのユニフォームが見られるようだ。

基本的にはチーム代表選手が行って抽選してくればよいのだが、サブフィールドで神奈川県内の東西代表戦やリフティングゲームなど色々な催しが用意されている。
私達は川崎ラゾーナに新PCを買うために少しだけ会場に顔を出した。
なるほどすごい数の選手がいるな。全部で400チームほどあり、神奈川県代表となるためには9、10回勝たなければならない。

うーむ。。。J1、2チームのジュニアだけでも4つもあるんだ。夏甲子園の神奈川予選並みの厳しさだな。
場内アナウンスがよく聞こえなかったが、リフティングゲームの説明の前に誰か有名人が登場するそうだ。
あのテレビで見るよりも黒ーい爬虫類顔は。。。「覚えありーっ」(ごめんなさい!)

元よみうりヴェルディの北澤豪選手だ。
リフティングのコツを説明するのはイマイチだったが、さすが元Jリーガー、ボールの扱いは見事なもので、ピッチのタッチラインから反対側まで難なくリフティングで駆け抜けた。
しかし、イマドキの小学生はびっくりするほどうまい。

中村俊輔やロナウジーニョの神業的リフティングをコマーシャルで見て育ったのだ。
「笛がなるまでに落としてしまった選手は失格です」
という説明だったが、2,3分くらいなら半数近くの選手がずーっと続けている。

最後はタッチラインの端から端までのスピード競争になった。
我がチームから参加した主力9人はというと。。。
本命のK選手はまさかの2回戦落ち、我がチームはテクニシャンが多いのだが、どうも本番に弱いのか次々と失格してしまい、キャプテンKT選手が準決勝まで進んだが反撃もそこまでだった。

息子甘辛も主力には違いないが、チーム内でリフティングをやらせたらブッちぎりのドン尻で、ピッチの反対側にいたのにドタバタ走りまわっているのがよく分かった。。。

「周りを巻き込まなきゃいいんだけど。。。」と妻はマジ心配顔だ。と言ってるうちに

「あーっ、甘辛早くも終わっちゃったよー。」監督も笑っている。

この後、外で弁当を食べて、日産スタジアム内で入場・開会式、その後横浜Fマリノス戦の観戦だって。
子供達にはなんて素敵な1日なんだろう。
我々は入場券を持っていないので、晴れの入場式を見ることはできない。
ところが後で聞いてみると、なーんとあの日本代表がWC最終予選でオーストラリアと戦った日産スタジアムで、息子甘辛はデカデカとオーロラビジョンに映し出されてしまったそうだ。

うーむ。。。なかなかやるな。白のアディダス(アジデスではない)のピステ上下結構目立つからな。
イベントの質問コーナーではしきりに大声をあげて手を振っていたようだ。
その声は試合で出せれば褒められるのに。。。

マリノス戦、皆大喜びの大盛上りで子供達は帰ってきた。
帰りには晩御飯まで食べさせていただいて監督・指導者さまホントにありがとうございました。





15回目

2009-04-28 23:17:40 | 出来事
今日は15回目の結婚記念日だった。

「15」だから今回はすこーしだけキリがいいことを最近になって気付いた。
10周年のときから、我々が式をあげたみなとみらいのランドマークタワーにある「鉄板焼きよこはま」で食事をするのが定番になっているが、今年は明後日の予定だ。

「絶対やるべき!」という知人の薦めで贈った花束に、久々に感涙する妻の姿を見てなるほどと思い、あれ以来なんとなく当日は花を買って帰っている。
昨年は会社を早引けして駅前の花屋で適当にみつくろってもらった。
店員としゃべるだけで汗ビッショリとなったが、何せ友人の退職記念パーティに「菊の花」を持って駆け付けてしまった私だ。自分で選ぶと危ない。。。

ただ、帰りはバイクなので花束をそのまま持って帰りにくい。手で持つと折れてしまうかもしれないし。。。
しかたがないので、いつも背負って歩くリュックにブッ刺して家路に向かった。
正面から見ると頭の先に花が咲いたような・・・たぶん異様な姿だったろう。ネギを背負った鴨の気分だった。

今年は息子甘辛の通うJ2選抜クラスの練習後、合流して時間がないので初めて花キューピットのインターネットサービスを使ってみた。
なんとまあ、便利になったものだ。これなら店員恐怖症の私も簡単に注文できる。
予告するのはイマイチいけてないから、時間指定で届いたときにたまたま受取り当人がいないかもしれぬが、そのときは縁が薄かったってことさ。

一言メッセージは

「Give and Take! これからもよろしく。」

うーむ。。。定型文にあったのだが、なかなかナイスなので思わずそのまま使ってしまった。。。
家に帰ると9時になっていた。少し遅いから簡単なものが用意されていた。
これまた毎年この日だけ買って帰るお気に入りのドイツワイン「シュタインベルガー」が今日は無かったので、スパークリングワインを用意した。

息子甘辛はこの日までとっておいた「襟にステッチ」のウルトラサイダーゾフィだ。
なーんとワインより高かったんだ。。。
ちゃんとしたカメラでもう少し雰囲気出せばよかったな。崎陽軒のシューマイもあったんだが、

「はずせ!」

と言われた。。。

では、家族元気に・・・15周年おめでとう!「かんぱーい」

事件だ!

2009-04-25 07:17:10 | ヒーロー
-----これは2009年4月23日にあった出来事です。-----

当事者にとっては未だ深刻な問題が無くなってはいないと思われるので、簡単に話題にしてはいけないが今朝息子甘辛と早朝の砂浜練習で遭遇した事件の話。

ずーっと前、一番近くにある総合運動施設のゲートボール場で朝連をやっていて、散歩にきていたおじさんが突如倒れて救急車を呼んであげたことがある。
家のすぐ近くだったので携帯を持たず、通りがかりの人に借りて119番した。
息子も一生懸命声をかけて、駆け付けた救急車で運ばれて行った。

あのときのおじさんがもし、大会社の会長だったら。。。名前を名乗らなかった我々はお礼の遺産をもらい損ねることになる。。。なーんて邪まな妄想を駆り立てた事件だった。今回は我が父子が名付けたあの「会長事件」から2回目になる。。。

今月に入り、息子甘辛との朝連は海浜公園から砂浜に移行していた。
甘辛がJ2チームが運営する選抜クラスに合格したので、テク二カルなところはそこで教わればよく、シンプルにダッシュ力や下半身の粘り、体バランスを磨くために話し合ったのだ。
最近は陽気もよく海辺は散歩するだけでも気持ちがよい。朝日を浴びて江の島をバックにスタートダッシュだ!

朝連は主にチームの砂浜練習でも使われるサーフビレッジにあるビーチバレーコートで行う。
浅尾美和選手もプレーしたコートのネットをはさみ、ボレーキックやヘディングの練習をしていた。
っとそのとき、ピンクがかったジャケットを着たまま海に入っていく女性が見えた。

ここでピンとくるべきだったが、海にはサーファーがかなりたくさんいるし。
最近は暖かくなってきたし、まあ服のまま海に浸かる人もいるかもな、とあまり気にも留めずに練習を続けていた。
しばらくして、散歩をしていたらしい犬連れのおじさんがやってきて

「すみませぇん。あそこで海に入って行っちゃった人がいるんです!遺書みたいなのがあります!」

驚いて走り寄ると、バッグの横に走り書きのメモみたいな紙があって。。。明らかに遺書だ
入水自殺?!大変だ!!警察と救急車呼ばなきゃ!サーファーはたくさんいるから声を掛けて、最悪オレも入って探すか
まず携帯で110番!場所を伝えて息子を海岸道路まで誘導に行かせた。次に119番!消防署はすぐ見えるところにある。

しばらく海を見ていると二人のサーファーが女性をボードに乗せてゆっくりと岸に向かってくるのが見えた。
よかったぁ!あの分なら無事に助かるだろう。
二人のサーファーに叱咤されながら抱えてこられた女性は、顔面蒼白、茫然自失という感じでガタガタ震えており、我々は代わる代わる声を掛けていた。

結構時間が長く感じたが。。。遠くから息子甘辛がなんと、警察官5人と消防署員5人くらいをひきつれて「ロッキー」さながら先頭きって走ってきた。
消防署員は手慣れた手つきで患者を担架に載せると、すぐそこまで乗り付けた救急車に運んで行った。
横に消防車も2台並んでたんだけど、何のために来たんだろう。。。?分乗して来たのか?

発見・通報者として警察と消防に時刻や場所、どんな状況だったかを説明した。
息子も同じような質問に答え、二人は住所氏名に年齢、電話番号も伝えた。
二人ともホントに現場を見てしまったので、さすがに興奮していたがとにかく女性が無事で本当に良かった。

救急車は走り去り、なぜかやってきた消防車2台もえらい苦労して浜辺でUターンしてすぐそこの消防署に戻って行った。
警察官も現場の写真をとったり、お決まりのメジャーで距離を測ったりして、たまに思い出したように話を聞きに来たが、我々も何事も無かったかのように練習を再開した。
今回は事情が少し深刻なので不謹慎な考えは慎まなければならないが、とりあえず我が父子は全力で人を助けたので。。。

「父ちゃんよ。オレ、小学校と学年聞かれたぞ。」

「そうか。今日中には消防から連絡が入って、何かご褒美もらえっかもしれねえな。会長事件の教訓活かしたぜ」

「オレ、警官と消防引連れて先頭で走ったとき、結構緊張したんだ」

そして・・・だんだんとこの父子は妄想の世界にハマり込んでいく。。。

「あの人、会長の娘だったりしてな。。。とにかく家族には感謝されるだろな」

「お礼に鉄板焼『よこはま』でごちそうしてくれたりして?」

「ばか。それを言うなら『遺産の一部』だろ」

「でも無事でホントよかったよな。オレたちポイント高ぇよな」

すみません。でも。。。まあ。。。しかし・・・ホントに無事でよかった。
病気で倒れたわけではないから、当事者にとってはすべて解決したわけではないだろうが。

一日も早いご回復をお祈り申し上げます。

襟にステッチ

2009-04-21 22:37:56 | ヒーロー
何年ぶりだろうか?自ら封印した禁断のYahooオークションによりゲットしたものがある。
私が見逃すはずのない、「ウルトラサイダー」のうちのひとつ。
このサイトによく小気味よいコメントをしてくださる「スーパーグルメ主婦」曰く、「襟にステッチの点点が入ったウルトラマン。。。。」

そう!ウルトラ兄弟の長兄ゾフィーである。
何といっても不動のファンであるウルトラセブンをはじめ、初代マン、ジャック、そして平成のティガ、メビウスと揃えてきたが、あの方だけはどうしても手に入らなかった。
何軒かのセブンイレブンで「襟にステッチ・・・」とは言わなかったが、「ゾフィーないの?」と聞くと

「ゾフィーは実は超レアなんですよ。一箱24缶買っても入っているとは限りません。実はボクも見た事が・・・」

うーむ。私の気性をよく知る妻に薦められた「大人買い」も今回は通用せぬか。。。
正直言ってサイダーそのものはそれほどおいしくない。
ふた箱買って48本のうちにもし無かったら・・・ショックは計り知れない。

仕方がない。最後の手段Yahooオークションだ。
今はセキュリティ上ガードされているが、何年も前会社のPCからも入札できたときは一日中ガシャポンHGウルトラマンを争っていたこともあった。
そのうち、JNBの口座がなければいけないとか年会費がいるとか色々と制約が発生し、自らを戒めるつもりで手を出さないようにしていた。

当初、私はあの入札のしくみがよく理解できていなかった。。。
レジンキット「ウルトラホーク1号」をゲットしようとしていたとき、PCを前に熱い気持ちで「12000円」と入札すると、しばらくして

「あなたよりも高価格が入札されました。」

というメールがやってきて、現最高価格を見ると12010円。。。
ええいっ!勝負かけるかここで!15000円と入れるとしばらくして15010円。。。
うーむ。なんていやなやつがいるんだ!ネットの向こうに悪魔のようなやつがいると思った。

リアルタイムで私と同じようにPCに向かい、私の入れる勝負価格をあざ笑うかのように入れてきやがる。。。
なーんて暗いやつだ。(私もリアルタイムでPCに向かっていることを忘れて)
よっぽど暇なやつなんだろな。顔が見てみたいもんだ、なーんて思っていた。
(からくりを知ったのはごく最近。。。幽霊の正体見たり・・・)

さて、襟にステッチ(ってこの表現最高!)のウルトラマン、普通に買えば一本100円だ。
まず、同じ部門の同僚数十人に一斉メールで

「磯辺です。ダイドーが『ウルトラサイダー』というのを出しています。6種類あって一本100円です。自販機もありますが見本と同じものがでるとは限りません。セブンイレブンでは結構販売しているようです。この中でゾフィー(襟にステッチの点点が入ったウルトラマン)があったら、何はともかく買って持ってきてください。お昼くらいはごちそうします」

2週間しても反応は無かった・・・やはりアレしかない。
超久し振りのヤフオクで私はまず300円と入れた。すかさず、310円にアップ。。。
今度は向こうにイヤミなやつがいないことは知ってるぜ。もっと高くつけている人がいるな。

こういうときに妻の理解がありがたいが、彼女のIDを使っていきなり1000円と入れた。
翌日、510円で落札できていた。
まあ、24本まとめ買いしてもあるかどうかわからんのだ。息子は果敢に自販機で勝負してくるが、マンとメビウスばっかりが増えていく。

とっころが、取引を進めると、送料、代引手数料他費用を足して何と1550円!
またまたうーむ。昔から私はこういう買い物にセンスがない。。。


「やったな!父ちゃん」

甘辛よ。サイダーは飲んでよいが心して飲み、決して缶をへこますなよ。


銀のアンカー

2009-04-18 07:05:22 | 書籍
「磯辺よ。。。最近の学生はすげえぞ。気合いれて話せよ・・・」

今年から採用活動に携わっている私に、技術系人事の責任者である大部長が言った。
最初は何のことかわからなかったが、面接官として何十人も相手にしてきて愕然とするような学生がいるそうだ。

「この間なんかさ、『最後に何か聞いておきたいことはありますか?』って聞いたら、『御社の社員食堂はおいしいですか?』ときたぜ。」大部長は語る。

「ぷぁっはっは。それで何と答えたんすか?」

「場所によります。。。さ。」

うーむ。。怒るか笑うかしたのかと思ったら、真面目に答えたらしい。彼に詳しい答えを聞くと、
「まず、社食のあるビルとないビルがある。社食の近くに色々食事するところがあるロケーションは比較的美味しい。まわりに社食以外何もないところは皆が行くしかないのであまり美味しくない」

これまたうーむ。志望学生相手に「競争原理」を説くか。。我が社の幹部もたいしたもんだな。
人手不足で私もたぶん出番があるので、よく聞いておこう。

最近、感心したマンガに「銀のアンカー」というのがある。「週刊スーパージャンプ」掲載の珍しい「就活マンガ」だ。
N.Y.の「草刈り機」と言われた超有名なヘッドハンターが就活で悩むそこらの普通の学生に出会い、指南していくものだ。
まず、タイトルのつけかたに目がキラーんとした。

「就職を例えれば、船の錨を港に下ろすようなもの・・・・・」

人生に明確な目標を持った人。小さい頃から将来の職業をはっきりと決め、そこに向かって努力をし成し遂げることに何の迷いもなく突き進んでいる人。
こういう人が下ろした錨はまさに黄金。。。「金のアンカー」

しかし学生になるまで明確な目標がない。将来の目標が見つからなかった人。自分が何をしたいのかわからない人・・・でも社会人になるとき自分で努力をして納得のいく職業に就くことができた人。
こういう人が下ろした錨は銀。。。「銀のアンカー」

小学生の子供には何となく似たようなことを言ってきた気がする。

「とにかく『やりたいこと』『なりたいもの』を早く決めて、迷わず進む者が大抵勝ぁつ!」

この物語の中で女子アナを目指す人が出てくる。
倍率何千倍という未知の世界にも「受けたいと思ったら挑戦してみろ」という「草刈り機」の励ましにトライしていく。
書類選考を何とかパスし、一次面接に臨んだが面接官としていた「すご腕プロデューサー」に

「キミ、今火災現場から中継してんだよ。ところが音声が繋がんない・・・でも何とかしなきゃならない。さぁどうする?」

と聞かれ・・・
撃沈かと思いきや実は一次選考はそのプロデューサによってパスするのだ。
後々に廊下ですれ違ったときに、

「・・・ただこいつだけは教えてやる。俺達がお前らの求めてんのは『可能性』だ。何年かしたらこいつは伸びるって思わせる将来性だ。欲しいのは今の時点での原稿読みの技術じゃねぇ」

うーむ、かっこいい。このマンガ、使えるな。。。このフレーズ、ちょっとメモしといて、いただくとしよう。
就職本は山ほどあっても、就職してもらう側の本は無いもんな。
銀のアンカーのワンシーンで「やってみたい仕事は?」と学生に聞いたアンケート結果は

マーケティング・企画 26%
開発・技術      16%
人事・総務課     14%
財務・経理       6%
コンサルティング    9%

その答えをどう思うか、新橋で仕事帰りのお父さん達に聞くと。。。

「マーケティング・企画26%?新入社員の若造にそんなもんさせるワケねぇだろ」
「開発・技術16%だって?アホか・・・勉強もロクにしてねぇクセに何が開発だ!」
「人事・総務?コンサルティング?ふざけんな!ガキの経営アドバイスなんて誰が聞くか!」

「いいかガキども!新入社員なんてのはな。まず現場の最前線出て汗まみれになってこい!」

まあ、仕事帰りに新橋にいたお父さんだから・・・ネクタイも頭に巻いてたし。。。

発表の日

2009-04-14 23:07:40 | ヒーロー
我が家の息子甘辛はザリガニを取らせたらかなり上位にランキングされると思われるサッカー少年で今年小学校最上級生になる。
幼稚園からある教室でサッカーをやっていたが、色々あって自らお遊びサッカーに分かれを告げ、市内でもかなり強いチームに移った。
レギュラーすら危ぶまれたそのチームでがんばり、監督の推薦をいただいて5年生の市内選抜に選ばれたのだ。

5年生のトレーニングセンター(通称5トレ)は140人あまりの推薦選手が二日間にわたる選考会で45人ほど選ばれる。
5トレは戦術眼や高度な技術を学び、それを自チームに持ち帰って裾野を広げる役目もあり、各チーム一人ぐらいは選ばれていたものだ。
しかし、6年生になるといわゆるホントの「選抜」チームとなり、人数は半分の22人しか残れない厳しい世界だ。

今度の選考会は1日だけで、すべてが決まる。
5トレメンバーでなくても、転校してきた選手や5年生ですんごく伸びた選手もいるから、新たにチームからの推薦者も受け付け、総勢100名くらいの候補者が集まった。
甘辛もがんばっているが、やはり5人に一人じゃ難しいだろな。まあ、いい経験だ。

親子でたてた今年の目標は「選抜クラスに一つは合格すること。」
Jリーグ組織の選抜クラスのセレクションは万年一次落ちで今年もなかなか結果が出せないでいた。
しかし、カズのいるJ2チームのアドバンスクラスに見事合格!「やっとだよ~」と喜んでいた。

今度のやつは市のサッカー協会が主催する「選抜」だ。
同じ小学校やチームメイト、前にいたチームのメンバもいたので少し複雑な気分だったが、やっぱり正直残ってほしかった。

推薦を受けた候補どおしで「あいつは行ける、あいつはキツい」とか予想していたらしいが、コーチにも今年の厳しい実情を色々聞いたらしく、

「やっぱり選抜は厳しいや。。。」

珍しくおとなしくしていたようだ。
発表は市のサッカー協会4種委員会のHPに載るらしい。
会社でも閲覧してみたが、どうも夜、更新されるらしい。。。家に帰ってパソコンを上げたとき、自分の合格発表を見たときよりもドキドキした。

8時過ぎに「2009年度選抜メンバー」というページがアップされていて、恐る恐るクリックすると。。。

な、なーんと、この名前は。。。覚えありーっ!!(あたりまえだけど)

親が40年以上かかって、やっとインターネットデビューしたのに、息子甘辛はわずか11年あまりでその名を公の場に飾ったのであった。

しっかし、よくやったな。最近一番の感激だよ。。。ザリガニ捕ってる場合じゃないぞ。。。

「はじめの一歩」のお気に入りシーン

「努力したものが成功するとは限らぬ。しかし、成功した者はすべからく努力している」

という会長の言葉を思い出した。

「成功」というにはちょっと小さなドアだが、ともかくも開けば前に進めるもんな。
甘辛君、選抜合格おめでとう。今年は海辺の朝連、がんばろうぜ。

春のつむじ風

2009-04-13 22:52:42 | 旅行お出かけ
タイトル通りの写真が撮影できればよかったのだが。。。
昔の社宅仲間で集まり近所の緑化公園で今年最後の花見だった。
このサイトにもたまに登場する「つぶやき」一家、「たま」家、他に人のツキ量一定の法則を信じるK奈ちゃん家、超大物幼児を抱えるSGちゃんなど、オールスターキャストだ。

子供が小さい頃、皆仲良く中庭で遊んだ社宅も今はまったくの更地化してしまい、西部の荒野となっている。。。
それぞれ県内にはいるので、1年に何回かは集まれる。
ちょっと変わったところだが、共通の話題は「パパ達が痩せたこと」・・・

つぶやき家「しんさん」はレコードダイエットなるインチキくさい取り組みでなんと10kgの激やせ。自分の食べた物のカロリーを丹念に記録し、摂取オーバーの罪悪感を触発して精神的に自分を追い込むものらしい。
たま家Sちゃんパパは単身赴任2年目で3kgの激やせ。単身先で忙しいのか少し心配が残る減り方だ。
SGちゃんパパはなーんと翌日のフライトでジャカルタへ赴任予定。。。最初は水が合わずこれまた激やせが予想される。

それぞれの変遷を懐かしみ、ほぼ花のない木の下で盛り上がった。
この公園は微妙に種類の違う桜があるようで、かなり長いこと花見が楽しめる。本家のソメイヨシノはほぼ散ってしまった後だ。
また、上空には必ず「トンビ」が何羽か旋回しており、お弁当を狙って急降下してくる。これ、結構すごいのだ。何せ羽を広げると1mはある。茶色に反応するらしく、肉系が根こそぎやられることがある。

うららかな春の昼間だったが、突然公園の真ん中で桜の花びら一杯のつむじ風が発生し、そらにトルネードが舞い上がった。
我々のベースキャンプのすぐ近くを通り過ぎ、全員が花びらにまみれることになってしまった。
コップの中に、タッパーの焼きそばに、柿のタネに花びらがまとわりついた幻想的な現象だ。

何か神のお告げかと思った。
紅白歌合戦のトリだった北島三郎「風雪流れ旅」の紙吹雪のように、口の中まで本物の花びらが入ってきた。
こんなときに、デジイチカメラがあってパッチリ撮れたら・・・すごい光景がリポートできたのに。。。

そのうち、息子甘辛が海での砂浜練習からヘロヘロになって帰ってきた。
9時から午前中ずーーーっと海辺でドリブルやダッシュやってたんだって。
しかし、やきそばをほおばると割りばしをもってSちゃん達とザリガニを取りに行っちゃった。

こんなきれいな公園でザリガニなんか取れるんか?といつも怪しんでいたが、どこからか見たこともない大きなやつを捕まえてきた。
よく見ると3、4匹ビニール袋に入っている。
よーし、持って帰って飼おう。。。としたが母親の阿修羅のような目に負けて逃がしてきたようだ。

そんなこんなで我が家へ二次会にしけ込むことになる。。。
つぶやきさんから「10001人目」のHP訪問者ということで、「おっぱいパン」ではなかったが、記念品をいただいた。
有名な日本酒「八海山」醸造の焼酎だ。ありがとう。
実はちょっとしたことですが、びっくりするようなうれしいことがあったんです。今晩こいつで乾杯しまーす。

チョイノリからJOGへ

2009-04-11 04:34:29 | 出来事
6年間それこそ雨の日も風の日も乗り続けたチョイノリに別れをつなげることにした。

ここ一月ほどどうにも調子が悪く、イライラをつのらせてはいたのだ。
何せ朝エンジンをかけるだけでひと汗だし、やっと動き出してもスピードが全然でなーい。

信号待ちでは何かチェーンが引っ掛かるようなカタカタというポルターガイスト音が不気味に響くし、突然

「ばるわーん、ぼんぼんぼん、ぶぅーっ、ばるばるばる・・・」

大音響で田舎の暴走族みたいに徐行運転になっちゃうし、東海道線の陸橋は頂上でフットサポート(いわゆる足蹴り)を使わないと昇り切れない。
そしてこの前、息子甘辛のサッカーの試合を見に行くときに、なんと小学生の乗る自転車に抜かれた。。。
広島の小早川にホームランを打たれた江川卓の気持ちになり、その瞬間チョイノリを買い替えることを決意した。

購入したバイク屋に押して行き色々話を聞いていたが、店員のお兄さん曰く

「よーく6年も乗りましたねえ。チョイノリは部品も安くあげてるんで2,3年でダメになっちゃうんですよ」

出た当初は爆発的に売れ、入荷待ちになるほどだったが、しばらくしてホントに「チョイ」としか乗れないことがわかって返品が相次いだそうだ。
時速は最高35km、連続11km以上ライドすると故障するとか。。。
確かにあれしか出ないスピードで車幅の広い道路の左端から右折するのは恐怖だ。猛スピードで追い越す車の間を縫って斜め横断しなければならない。

今までよく無事に乗ってこれたな。またしても「ツキ」を無駄使いしてしまったか。。。

さすがによくできた妻は

「毎日使うんだから、故障のない新車を買うべし!」

バイク選びなんてもっと楽しんでやりたかったが、一日も早く欲しかったので店頭にあるやつでそこそこカッコイイのを選んだ。
YAMAHAのJOGデラックスというやつだった。なーんにも装備のないチョイノリに慣れた私には「デラックス」である必要はどこにもなかったが、ニューモデルのJOGが同じような値段に上がってしまったので旧モデルとなったデラックスをもっと安くしてもらったのだ。

翌日、早速納車してもらったが、「もう乗る人がいないと思うので廃車にするしかない」チョイノリの姿は胸が痛んだ。

「今まで、よく走ってくれたな。。。」

さーて、新たな相棒となったJOG DXだが、家まで乗って正直ビビった。
バイクってこんなに速く走るもんだっけ?まわりの風景が風のように流れていくではないか!
チョイノリのときはいらだちのあまりスロットルを1回転させてしまったが、とてもそんな怖いことできない。。。

すげえじゃんこれっ!もうオレの前でケツを向ける命知らずはいねえぜ。
しっかし今のバイクの性能ってすごいなあ。静かだし、加速はスムーズだし、何よりも安定している。
前の車ははっきり言ってヤンキー乗りだったが、今度のはもっとエレガントに乗ろう。


この愛車は「ポインター号」と名付けた。
ウルトラ警備隊仕様のロゴマークもしっかり付けたし。
しかしスピードが恐ろしくてしょうがないので、当面は下り坂なんかブレーキかけまくりだな。。。安全第一

怒りのオーディション

2009-04-10 05:31:42 | ヒーロー
翌年度新入社員入社式の総合司会は緊張の中でも楽しんだ雰囲気で無事終わった。
実はこの話題には後日(年)談がある。

相方を務めた同期の女性と打ち上げに招待されるとこのイベント・企画に携わったスタッフ達がいた。
同期ながら見事な采配で「会社間違えたんじゃないの?」と思うほど「デキる」連中だった。

そんな経験も思い出としては忘れかけた3年後。。。
人事部の今度は別の課長から電話があり、相方のマナミちゃん(仮称)とまた来てほしいという。
「今度は何なんだ?」と待ち合わせて行くと、驚いたことにこれまで数年間の代々の総合司会が集められている。

担当が言うには・・・
次年度は今までよりも景気よく、凝ったイベントにしようとプロにも演出をお願いしている。
MC(マスターオブセレモニー)も今年の新人ではなく、これまでの経験者から選抜して起用したい。
今日はその説明と役割分担や協力体制の確認をしたい。

ふーん。ようするにオーディションか。。。入社5年目にもなるとそれなりに仕事もあるし、忙しいからこんなのやんなくていいんだけど・・・
台本みたいなものを渡されて次回テストをするから覚えてくるように言われた。
人のことを悪く言いたくないが、その担当はいかにも「キミ達にはセレクションに参加させてやる」という態度だった。

「どうしたものかねえ?」と相方に尋ねると、結構気の強い彼女は

「何か失礼しちゃうと思わない?別にやりたくて来たわけじゃないのにさ。。。」

新人のときは新鮮にいい経験だと思ったが、少し会社事情がわかってきた今では人事部の高圧的な態度が気に入らなかったようだ。
そしてしばらくたって、案内が来たが都内のスタジオ?に集合時間はなんと夜の8時。。。

我々は当時東京にいたから終業後中途半端に時間が余ってしまう。

「何なんだよ、この時間はよぉ。まあ、ゆっくり夕飯でも食って行くか」待ち合わせた我々は近くのサッポロ直営のLIONに入った。
台本を覚えてきたわけでもなく、いつもは顔を合わさない我々は久々に今の仕事の話をしているうちに。。。

「なあ、別に今回はどうでもいいから、飲んじゃうべーか?」と聞く私に、さすが私の相方は

「そうだねっ。もう仕事終わったんだもんね!」

大ジョッキを並べ出した。。。8時ぎりぎりに二人、赤い顔をしてスタジオに現れることになる。
別にそのことは何も言われなかったが、マイクの前に立って台本のセリフを二人でしゃべらされ、ずいぶんダメ出しされた。
セリフが棒読みとか、テンポが安定していないとか、噛み過ぎるとか。。。

他のペアも含めシーン1がひと通り終わってシーン2の審査?に移行しようとしたとき、私達は二人同時に立ち上がった。

「私達、帰ってよろしいですか?」と彼女が口火を切った。

「どういうこと?」ちょっと首を傾げて意味がわかっていないような担当者に

「帰るって言ったんだよ。別にやりたくて来てるんじゃないんだよ。『人事』の名前出しゃ皆ビビると思ったら大きな間違いだぜ」


「そうは言ったってキミら・・・」

「立候補したい方を差し置いてまで選考してほしいとは思いません」彼女は毅然と言い放った。

「その通り!」

私は「アタック25」の児玉清風にカッコよく振り向き様セリフを決めて留めを刺した。

その日、最も息のあったテンポでたたみかけ、あっけにとられる担当を尻目にとっととスタジオ出口のドアに向かった。

ビルの外に出たとき、ハイタッチして再びLIONに向かったのは言うまでもない。