「お花見談議」編でも書いたが、桜を筆頭に花というのは見頃の時期を外さないのが大事である。特にテレビニュースなどで圧巻の映像リポートなどを見ると、何となく出遅れ感を感じ、「このシーンをモノにしないと取り返しがつかない」ような気がしてくるのである。元々、「花」などにはあまり興味の無かった私だが、高齢の母が出かけられるうちに色んなところに連れて行こうと思うと手っ取り速いのは「目を見張るほど一面の花」である。また最近はテレビニュースでなくとも、某SNSで知人が色んな名所で「今が見頃」レポートをするので尚更触発されてしまう。今回のスポット(と言うにはあまりに広いが)は実は冬期の超圧巻イルミネーションで有名な「東京ドイツ村」である。3月いっぱいで終わってしまうのだが、250万球という想像を絶するイルミネーションで別世界を演出しているという。年末にテレビ番組でレポートされていたがとんでもない光景で、このイベントのためにこのテーマパークは冬場の方が営業時間が長くなっているほどだ(普通逆だよな)。ちなみに江ノ島灯台も冬の時期はイルミネーションで飾られ毎日眺めているが訪れたことがない・・・(遠くから見るとイカに見える)
東京ドイツ村は昔は「がっかりスポット」としても取り上げられたようだが、イルミネーションともう一つの話題でその「シーズンだけ」は大いに賑わっているようだ。もう一つは25万株と言われる「芝桜」である。広大な敷地ので四季折々に迫力ある百花繚乱のパークのようだが、何と言っても関東最大級という芝桜が以前ニュースでも取り上げられていたので、見頃の時期をチェックしていた。また芸能人がパークの紹介も兼ねて「ホールインワンチャレンジ」というのをやっていて面白そうだった。ロケーション的に千葉の袖ヶ浦であり、以前であれば我が家からは「地の果て」同然であり、とても日帰りで訪れる気にならないところなのだが、東京湾アクアラインという偉大な海底トンネルができたために、伊豆に行くような手軽さで房総にも足を運ぶ気になるのである。多少の渋滞があっても1時間半あまりで到着できる位置関係だ。それでもゴルフなどで経験があるのだが、一たび事故や悪天候で止まってしまうと交代運転員がいないと辛いので妻も一緒に行くことになっていた。
甘辛の予定が入ってしまい妻が行けなくなりそうなので、前日に母に連絡してみたが、以前から何となく楽しみにしてそうだったので、事故のないことを祈って出掛けることにした。朝、早く出発するのがいくらでも平気な我々なので、よく使うパターンとして開園時間ぐらいを目がけて飛び込み、混みあってくる昼過ぎには出てきてしまおうと思っていた。ちょうど天気は曇り、前週と翌日の天気が雨だったからその日が唯一いい陽気と思われた。万年渋滞の代名詞で未来永劫工事中と思われた原宿交差点も5,6年前に本線が地下道の立体交差となり、こちらも(少しは)走りやすくなった。4月から6割という無茶苦茶に値上げされた横浜新道を通過し、保土ヶ谷から首都高速に乗ってマリンタワーを横目に横浜ベイブリッジを通過、ほぼほぼ順調に川崎浮島の東京湾アクアライン入口まで辿り着いた。「海ほたる」までは少しスロー運転だったが、木更津金田から連絡道経由で姉崎袖ヶ浦ICまでは車の姿もなくほぼ予定通り「東京ドイツ村」入口に到着した。
ネットのHPによるとこのテーマパークは広大で園内はそれぞれのポイントを自家用車で移動することができるという。どういう作りかと思っていたら、ゲートを通過して一方通行の自動車用道路が一周あり、その脇がほぼどこでも停められる駐車スペースになっている。ちょっと走るといきなり左側に一面満開芝桜の丘が見えてきたので早速駐車して歩き回ることにした。大きな池があって、たくさんのアヒルが所構わず歩き回っている。エサをやるからか、人間が近づいても全然平気な顔をしており、それこそ「我が物顔」で列を作って横断歩道を渡ったりもする。さすがに彼らには「芝桜に入ってはいけません」と言っても聞き入れられないらしく時々花々の真ん中でのさばっているコントラストが面白い。開園時間からいくらも過ぎていないので、まだ観光客はまばらだったが一本ロードは次から次に自動車が入ってきており、「駐車スペースがなくなるほど混んだら大変だろな」と思われた。何せ逆走できないから、停める場所がなければそのまま直進し続けなければならない。
もう少し車を進ませると圧巻の芝桜の洪水が目に入ってきた。鮮やかなピンクに赤、紫、そして白の4種類くらいの花が絨毯のように丘一面に広がっていた。よく見ると細いウッドデッキの通路ができていて、満面の芝桜の中を歩き上ることができる。ただ残念ながら結構急な傾斜があり、景観を重視したのか手すりが付いていないので高齢の母には無理で、外側のアスファルトを見晴らし台まで登ってみることにした。途中、一番の撮影スポットらしいところで「お写真撮りマース。Lサイズですが無料で差し上げますよ」よくある呼び込みだが、引き伸ばし大判写真にすると1100円、でも無料で一枚もらえるならと数組あった列の後ろに並んだ。あまり写真を撮られることが好きでないようだった母だが、ここ何回か出かけると珍しく記念写真にノるようになってきた。(何か思うところがあるのか)パシャリと撮ってもらって引き渡し場所で一枚もらうと「出来合いのバック」にホントの撮影ショットは隅っこに3センチ角くらいで載っているだけ・・・なるほど、こうやって「やられる」わけか。見本のようなやられ方だが、母は1枚買っていたようだ。
見晴らし台からは眼下に広がる芝桜絨毯と広大なドイツ村全景が眺められる。最果てには大きくはないが観覧車が回り、手前にはアスレチックフィールド、さらに下の方はドッグフィールドのようだ。パークの反対側にはこれも小さいながら遊園地の乗り物のようなものも見える。元はゴルフ場だったんじゃないか、と思われるほど広大な丘だがどちらかというと小さな子供連れ家族又は老夫婦向けのパークのように思える。「甘辛が小さい時に連れてきたら喜んだろうな」何となく考えながら景色を眺めていた。車に戻るともうその辺りは芝桜目当てでやってきた客で溢れ駐車スペースもほとんどなくなってしまっていた。一本車線に入りまた少し車を走らせるとそれまで丘の陰で見えなかったが、さらにあり得ないほど広々とした「パターゴルフ場」が見えてきた。見渡す限りの天然芝で最果てが見えないくらいで、「一つや二つのコースじゃないよね」案内を見てみると、なんと6コース108ホール!!!全部回る人なんかいるのか?!(こんな大きなパターゴルフ場が必要でしょうか?)いっそのこと河川敷にあるみたいなショートコースにしちゃえばいいのに・・・
その横に谷越えの打ちっ放しのようなティーグランドが並んでいた。これがテレビで芸能人が遊んでいた「ホールインワンチャレンジ」か。20球で1000円とはまあ、そんなものかな。偵察して写真を撮るだけのつもりだったのだが、なぜか母親がやってみろと勧めるのだった。そんな腕があるわけもなし、観客でもやってきたら気恥ずかしいから「いいよ、いいよ」と車に戻ろうとしたら、さっさと1000円札を持って受付に歩いて行ってしまうではないか。。。私は苦笑しながらボールとサンドウェッジを借り受けた。グリーンは2つあり、近い方は50ヤード、正面の遠い方は70ヤード。見事カップインすると豪華絢爛景品(教えてくれなかった)がもらえ、名前入りのプレートをかけてくれるそうだ。「子供でも何度も入れたことありますよ」からから笑いながら係のおじさんがすぐ横で見物しようとしていた。しょうがねえな・・・私は開き直り、後ろのベンチでにこにこ笑っている母に「このファインダー覗いて、このボタンを押して適当に撮って」超兵器203号を渡した。グリーンの向こうは小高い丘になりすり鉢状になっているから、カップを外してもボールが転がってカップに向かってくれる。途中からコツが分かり「お、惜しいねー」と言われるショットもあったが、残念ながらプレートに刻まれることはなかった。「撮れた?」超兵器を受け取って画像確認したらすごいモノが写っていた。(と言っても私の大嫌いな「心霊」ではない)まさか初めて手にする超兵器で狙ったわけじゃないよな・・・・
パークの端っこにあるホールインワンチャレンジを出ると、巨大パターゴルフ場を横目に一番奥の観覧車を過ぎると「マルクトプラッツ」(たぶん英語のマーケットプレイス)がある。ビールはもちろんのことパンやプレッツェル、フランクフルト、ワインなどドイツ産のモノがずらりと並んでいる。もう20年前にもなるが、ドイツの各都市をバスで流れ歩いた研修を思い出して懐かしく、巨大なフランクフルトをお土産に購入したのだった。ここから眺める芝桜の丘も中々のものだ。パークを一周する自動車通路はもう後半に入っており、左側に小さな遊園地らしいゾーンが現れた。キッズコースターやティーカップ、バイキングなどどれも通常の乗り物よりも一回りも二回りも小さく小さな子供向けのようだ。その先には小さな動物園があり、珍しいモノはいないようだが、何となく身近で微笑ましいところだ。入園してからたっぷり2時間、園内は車に乗ったまま各所に行けるから年寄も楽なところがよい。今回は満開見ごろの芝桜が目当てだったが、巨大パターゴルフの他にも釣堀や収穫体験ゾーン、アスレチックなどもあり1日遊べるところだ。甘辛が幼い頃にきたらさぞ喜んだろうと改めて思うがもう遅し、次に来るのはいつになるか分からぬが孫ができた時かと思う。
東京ドイツ村は昔は「がっかりスポット」としても取り上げられたようだが、イルミネーションともう一つの話題でその「シーズンだけ」は大いに賑わっているようだ。もう一つは25万株と言われる「芝桜」である。広大な敷地ので四季折々に迫力ある百花繚乱のパークのようだが、何と言っても関東最大級という芝桜が以前ニュースでも取り上げられていたので、見頃の時期をチェックしていた。また芸能人がパークの紹介も兼ねて「ホールインワンチャレンジ」というのをやっていて面白そうだった。ロケーション的に千葉の袖ヶ浦であり、以前であれば我が家からは「地の果て」同然であり、とても日帰りで訪れる気にならないところなのだが、東京湾アクアラインという偉大な海底トンネルができたために、伊豆に行くような手軽さで房総にも足を運ぶ気になるのである。多少の渋滞があっても1時間半あまりで到着できる位置関係だ。それでもゴルフなどで経験があるのだが、一たび事故や悪天候で止まってしまうと交代運転員がいないと辛いので妻も一緒に行くことになっていた。
甘辛の予定が入ってしまい妻が行けなくなりそうなので、前日に母に連絡してみたが、以前から何となく楽しみにしてそうだったので、事故のないことを祈って出掛けることにした。朝、早く出発するのがいくらでも平気な我々なので、よく使うパターンとして開園時間ぐらいを目がけて飛び込み、混みあってくる昼過ぎには出てきてしまおうと思っていた。ちょうど天気は曇り、前週と翌日の天気が雨だったからその日が唯一いい陽気と思われた。万年渋滞の代名詞で未来永劫工事中と思われた原宿交差点も5,6年前に本線が地下道の立体交差となり、こちらも(少しは)走りやすくなった。4月から6割という無茶苦茶に値上げされた横浜新道を通過し、保土ヶ谷から首都高速に乗ってマリンタワーを横目に横浜ベイブリッジを通過、ほぼほぼ順調に川崎浮島の東京湾アクアライン入口まで辿り着いた。「海ほたる」までは少しスロー運転だったが、木更津金田から連絡道経由で姉崎袖ヶ浦ICまでは車の姿もなくほぼ予定通り「東京ドイツ村」入口に到着した。
ネットのHPによるとこのテーマパークは広大で園内はそれぞれのポイントを自家用車で移動することができるという。どういう作りかと思っていたら、ゲートを通過して一方通行の自動車用道路が一周あり、その脇がほぼどこでも停められる駐車スペースになっている。ちょっと走るといきなり左側に一面満開芝桜の丘が見えてきたので早速駐車して歩き回ることにした。大きな池があって、たくさんのアヒルが所構わず歩き回っている。エサをやるからか、人間が近づいても全然平気な顔をしており、それこそ「我が物顔」で列を作って横断歩道を渡ったりもする。さすがに彼らには「芝桜に入ってはいけません」と言っても聞き入れられないらしく時々花々の真ん中でのさばっているコントラストが面白い。開園時間からいくらも過ぎていないので、まだ観光客はまばらだったが一本ロードは次から次に自動車が入ってきており、「駐車スペースがなくなるほど混んだら大変だろな」と思われた。何せ逆走できないから、停める場所がなければそのまま直進し続けなければならない。
もう少し車を進ませると圧巻の芝桜の洪水が目に入ってきた。鮮やかなピンクに赤、紫、そして白の4種類くらいの花が絨毯のように丘一面に広がっていた。よく見ると細いウッドデッキの通路ができていて、満面の芝桜の中を歩き上ることができる。ただ残念ながら結構急な傾斜があり、景観を重視したのか手すりが付いていないので高齢の母には無理で、外側のアスファルトを見晴らし台まで登ってみることにした。途中、一番の撮影スポットらしいところで「お写真撮りマース。Lサイズですが無料で差し上げますよ」よくある呼び込みだが、引き伸ばし大判写真にすると1100円、でも無料で一枚もらえるならと数組あった列の後ろに並んだ。あまり写真を撮られることが好きでないようだった母だが、ここ何回か出かけると珍しく記念写真にノるようになってきた。(何か思うところがあるのか)パシャリと撮ってもらって引き渡し場所で一枚もらうと「出来合いのバック」にホントの撮影ショットは隅っこに3センチ角くらいで載っているだけ・・・なるほど、こうやって「やられる」わけか。見本のようなやられ方だが、母は1枚買っていたようだ。
見晴らし台からは眼下に広がる芝桜絨毯と広大なドイツ村全景が眺められる。最果てには大きくはないが観覧車が回り、手前にはアスレチックフィールド、さらに下の方はドッグフィールドのようだ。パークの反対側にはこれも小さいながら遊園地の乗り物のようなものも見える。元はゴルフ場だったんじゃないか、と思われるほど広大な丘だがどちらかというと小さな子供連れ家族又は老夫婦向けのパークのように思える。「甘辛が小さい時に連れてきたら喜んだろうな」何となく考えながら景色を眺めていた。車に戻るともうその辺りは芝桜目当てでやってきた客で溢れ駐車スペースもほとんどなくなってしまっていた。一本車線に入りまた少し車を走らせるとそれまで丘の陰で見えなかったが、さらにあり得ないほど広々とした「パターゴルフ場」が見えてきた。見渡す限りの天然芝で最果てが見えないくらいで、「一つや二つのコースじゃないよね」案内を見てみると、なんと6コース108ホール!!!全部回る人なんかいるのか?!(こんな大きなパターゴルフ場が必要でしょうか?)いっそのこと河川敷にあるみたいなショートコースにしちゃえばいいのに・・・
その横に谷越えの打ちっ放しのようなティーグランドが並んでいた。これがテレビで芸能人が遊んでいた「ホールインワンチャレンジ」か。20球で1000円とはまあ、そんなものかな。偵察して写真を撮るだけのつもりだったのだが、なぜか母親がやってみろと勧めるのだった。そんな腕があるわけもなし、観客でもやってきたら気恥ずかしいから「いいよ、いいよ」と車に戻ろうとしたら、さっさと1000円札を持って受付に歩いて行ってしまうではないか。。。私は苦笑しながらボールとサンドウェッジを借り受けた。グリーンは2つあり、近い方は50ヤード、正面の遠い方は70ヤード。見事カップインすると豪華絢爛景品(教えてくれなかった)がもらえ、名前入りのプレートをかけてくれるそうだ。「子供でも何度も入れたことありますよ」からから笑いながら係のおじさんがすぐ横で見物しようとしていた。しょうがねえな・・・私は開き直り、後ろのベンチでにこにこ笑っている母に「このファインダー覗いて、このボタンを押して適当に撮って」超兵器203号を渡した。グリーンの向こうは小高い丘になりすり鉢状になっているから、カップを外してもボールが転がってカップに向かってくれる。途中からコツが分かり「お、惜しいねー」と言われるショットもあったが、残念ながらプレートに刻まれることはなかった。「撮れた?」超兵器を受け取って画像確認したらすごいモノが写っていた。(と言っても私の大嫌いな「心霊」ではない)まさか初めて手にする超兵器で狙ったわけじゃないよな・・・・
パークの端っこにあるホールインワンチャレンジを出ると、巨大パターゴルフ場を横目に一番奥の観覧車を過ぎると「マルクトプラッツ」(たぶん英語のマーケットプレイス)がある。ビールはもちろんのことパンやプレッツェル、フランクフルト、ワインなどドイツ産のモノがずらりと並んでいる。もう20年前にもなるが、ドイツの各都市をバスで流れ歩いた研修を思い出して懐かしく、巨大なフランクフルトをお土産に購入したのだった。ここから眺める芝桜の丘も中々のものだ。パークを一周する自動車通路はもう後半に入っており、左側に小さな遊園地らしいゾーンが現れた。キッズコースターやティーカップ、バイキングなどどれも通常の乗り物よりも一回りも二回りも小さく小さな子供向けのようだ。その先には小さな動物園があり、珍しいモノはいないようだが、何となく身近で微笑ましいところだ。入園してからたっぷり2時間、園内は車に乗ったまま各所に行けるから年寄も楽なところがよい。今回は満開見ごろの芝桜が目当てだったが、巨大パターゴルフの他にも釣堀や収穫体験ゾーン、アスレチックなどもあり1日遊べるところだ。甘辛が幼い頃にきたらさぞ喜んだろうと改めて思うがもう遅し、次に来るのはいつになるか分からぬが孫ができた時かと思う。