超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

プロフィール写真の更新

2016-08-06 14:40:36 | ホビー
長い梅雨が明け、8月に入って夏本番になるかと思ったら、やたらに大気が不安定で通勤時間に限ってゲリラ豪雨に遭遇することが多い。ただ今年の梅雨時は休日に限ってはカラリと晴れることが多く、前回の「地引網」も含めていよいよ本格マリンシーズンに入るのは早かった。ママチャリにキャリーを取り付け、無理やりサーフボードを搭載して走り回るから行動範囲は限られているが、午前は地引網ポイント、午後はサーフビレッジ付近と果敢にポイントを変えたりしてバリエーションを求めた。さらに昨シーズン末に導入した7フィートの「ソフトファンボード」に加え、前職の同僚から「もう使わないから」と9フィートのロングボード、6フィートのショートボードを頂き、初めてから10年余りにして、一気にサーフライフに広がりを見せたのである。

浮力があってテイクオフし易いうえに本体が柔らかくフィンもプラスチックで初心者にも安全なため、昨年息子甘辛又は妻が始めることを期待して導入したソフトファンボードだが、結局ほとんど出番がなく物置に眠っていた。今シーズンは積極的に引っ張り出して乗れるように練習を重ねたのだった。スキーで言うと以前乗っていた板に比べ、今主流のカービング?スキーは20cmくらい短くなっているのだが、シーズンに1回行くかどうかの頻度でブランクが長くても全然気にせずに滑れたのに、サーフボードは60cm短くなって最初全く乗れなかった。身体感覚が全然違うのである。慣れてきたのもあるがロングボードは浮力が強くて安定しているので、さほど強くないうねりでも沖合から波に合わせることができ、テイクオフのタイミングも余裕がある。一方、ファンボードも乗りやすいとは言われるものの(私程度の腕では)小さい波ではかなりがんばってパドルしないと波に置いていかれてしまい、立ち上がるタイミングもだいぶシビアである。

ひと月くらい練習して、バランスの取れるポジショニングやテイクオフのタイミングを憶え、ようやくスープだけでなくてちょっとした波にも乗れるようになってきた。そしたら、今度はこれまで慣れ親しんだロングボードに乗れなくなってしまったのである。今度はファンボードのテイクオフに身体が慣れてしまってロングの感覚やタイミングが分からなくなってしまったのである。しかしこれも地元の強みか、休みの日に暇さえあれば出動したおかげで、どうにか「乗り分ける」ことができるようになった。午前と午後で概ね2ヶ所、ロングとファンで2種類、組み合わせれば4つのシチュエーションで楽しむことができるようになり、我ながら今シーズンは飛躍的に幅が広がったものだと思う。もちろん同じおポイントでも日によって全く「波の顔つき」は異なり、乗り方もそれに合わせなければならないから、一つのボードでもシチュエーションは無数にあるが、同じ波でもロングとファンでは乗り方が違うようだからさらに面白いのだ。

波の高さがそれほどでもなく、沖合からゆっくりとやってくる「トロ厚い」波はロングボードに向いている。一方高さはそこそこあるが、ざっぱーんと崩れてしまう「ダンパー」波は短い方が乗りやすい。ママチャリキャリーで一度に2枚は運べないので、早朝の偵察によって先の4つのシチュエーションのどれに合わせるか決めるのである。たまたま7月に異動となり、現職となってから「社内ホームページで転入者を紹介するのでアンケートに答えて」と、総務筋から依頼があった。以前は「休日は何をしているか?」「若いときに打ち込んでいたものは?」といった質問だったようだが、今年から堅苦しい質問になっていてちょっと閉口した。どれも60文字以内ということだった。「Q1 仕事でもっとも大切にしていること、モットーは?」「Q2 今、ハマっていること。これからやってみたいことは?」「Q3 健康のために気を付けていることは?」うーむ。つまらん質問だ。。。Q1は「ファイナルトランスファー」編で書いたようなこと、Q3は「血圧レコーディング作戦」編を凝縮して答えた。そしてQ2で少し首を傾げてしまった。ウルトラヒーローアイテムコレクション、釣り、天体観察、海辺の散歩、季節の花巡り・・・多数手を出しているが、どれも「ハマっている」という水準ではない。サーフィンもしかり、10年来続けているが今更「凝っている」と言えるかどうか・・・色々考えた末私は「波の状況に応じロング〜ショートボードを使い分けるサーフィン。立漕ぎボード(SUP)の「ヨガ」をやってみたいです。」とキーボードを叩いた。趣味は「サーフィン」という人は結構いるだろうから、ちょっとひねってみたくなったのである。

あくまで社内限定のホームページだが、ちょっと変わった趣味には取材や詳細の掲載を頼まれることもあると聞いた。確かにあまり見ないのだが、「趣味を自慢する」コーナーが設けられていて、写真なども載っている。そして今シーズンは毎週のように練習に出ているからたまにいい波があって「くーぅ。。。今の撮影してほしかったよなー!」という快心のロングライドが何回かあった。ここに至り、ついに私はカメラマン(妻)にお願いして、我が雄姿をアーカイブ化することにしたのである。実は某SNSのプロフィール写真が数年前始めて以来一度も変えたたことがなく、開くたびに「写真を更新しましょう」とメッセージが現れてうざく鬱陶しく感じてもいたのだ。妻はサーフィンは危険に感じるのかどう誘っても始めなかったが、このシーズンになると海岸に遊びに行く気にはなるらしく、今シーズンはキャリーケースを安く購入したのでボディボードをするという。7月に何回か比較的大きな波のある休日があり、途中先日のように地引網を偵察しながら、しばらく二人で海に入っていた。

10年来サーフィンをやってきて、何人かと海上で挨拶を交わすくらいに顔見知りにはなったが、不思議な抵抗感があって私はサーファ仲間というものを持ったことがなく、海で波乗りするの時は常に一人である。孤高と言えばカッコいいがそれほどのレベルを誇るわけでもない。釣りなどもそうなのだが、一人っきりで楽しむことに寂しさを覚えないが、ずばり「飽きる」のが早く連続して続けるのは1時間がいいところである。ただ誰かと一緒に海にいるだけで、時間を忘れて楽しむことができる。常に一緒にいないのはスキーと一緒だが、ちょっといい感じで滑れたりすると声をかけたり手を振ったりするだけでとても楽しいし、時にいい波が来るとランデブーすることもある。海に行く場合は準備が先にできる私が(待ちきれずに)先に行って、妻が後からレジャーシートや飲み物を持ってくるのだが、ある時いよいよ超兵器203号に望遠レンズを装着し最大望遠で撮ってくれるように頼んだ。

最初にロングボードを持ってきた時、カメラレンズでフォーカスされていると感じるとかなり緊張を感じた。あまり長時間カメラを握らせているのは悪いし、だからと言って慌てて変な波に誘惑され、みっともなくパーリング(後部が上がり過ぎてノーズが水面に突き刺さり逆立ち転倒してしまうこと。)したところを撮られたら、友達に画像を転送されて笑いのエサになる危険がある。パーリングというのはサーフィン用語で波に乗れずに頭から潜っている人を冷やかしてか、「(そんなに潜りたいなら)真珠(パール)でも取ってろ!」という意味のようだ。

        

ただ自分で言うのも何だが、周辺に浮かんでいた人たちの中ではそこそこ「乗れる」ほど上達はしているので、しばらくして何本かいい感じでレギュラー(左足前で右方向に滑る)方向に滑ることができた。「(今の撮ってくれたかな)」帰ってから画像を見てみると、自分ではすごい波に乗っている気分でいても意外に大したことがなくてがっかりすることもあったが、そこそこ形になっているのもあった。たまたまそれが参議院選挙の日だったので「朝からよい波だが、投票には行きましょう」みたいなことを書いて画像アップしたら、意外にも反響があった。「・・・波に乗ってる」「編集うまいな〜」「ホントに・・・?」「話には聞いていたけど本当に波乗りするんだね!」うーむ。私のプロフィール写真は江ノ島をバックに海に向かってボードを抱えているものなんだが、誰も「ホントにやる」とは信じていなかったんだな。。。(陸上スポーツのイメージ強すぎなのかな)

            

中には「形になってるね」「かっけー」「カッコイイね!」なるコメントもいくつか混じっており、それなりには気分のいいものだった。ただそのままプロフィール写真にしてしまうと「アイツ、おだてられていい気になってるな」と思われてしまうのでやめておいた。また社内HPには「波の状況によって・・・使い分ける」と書いたので、別のファンボードでライドしているシーンも撮影しておかねば・・・別の日にまたボディボードの妻と海に行き、再び超兵器203号を向けてもらった。前回よりも少しだけ波が小さくどちらかというとロングボード向けなので状況は逆なのだが仕方がない。こちらの方が苦戦しながらも何枚かいい感じのショットを撮ってもらった。今回は妻が気を利かせて後ろの方にヨットやカモメを含む中々情緒あふれる構図となっていた。

        

「人のプロフィール写真なんぞ、誰も興味ねえだろ」と何気なく更新しておいたら、某SNSは余計なお世話をするもので、いちいち登録者に配信したようなのである。(このあたり、どうもサービスの機能がよく飲み込めていない)今度は「かっこいいね」「やりますねえ」「いい男」などと賛美のコメントがあった。うーむ。こんなによく言ってもらえるなら、もっといいヤツがないかちゃんと探せばよかった。迫力だけならロング(赤ボード)バージョンの方があるんだよなあ・・・と写真を眺めていると、何か妙な構図に気が付いた。妻が写しこんだヨットと小さなカモメの間に坊主頭が一つちょこんと写りこんでいて、テイクオフしている私はそのおでこに「ちゅー」しているように見えるのである。見れば見るほどその通りに見えてしまい、あっという間に変な呪縛に陥ってしまったのだ。「(くそー、このじじいの坊主頭、修正できないものか?!)」ロケ撮影は我々の休日の行動予定や天気、そして肝心の波の状態によってかなりチャンスは限られる。そして「ショートとロングを使い分けるサーフィン」と書いてしまった以上、いよいよ6フィートのショートボードを乗りこなさねばなるまい。ちなみにまだ出動したことがないが、波の小さな湘南海岸では多くのサーファーが苦戦しており、チャンスはわずかしかないと思われる。妻が撮影に協力的なシーズンの間にぜひとも練習を重ね、カバー写真として追加したいと思う。

              


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6 コメント

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Unknown (月美)
2016-08-07 14:04:58
こんにちは。毎日暑いですね。ですが サーフィンの画像を見ていたら なんだか海辺にいて潮風に吹かれているような感覚を思い出し 涼やかな気持ちになってきました〜。そして写真一枚ずつをじっくり見るよりも、画像をパラパラ漫画のように連続して見てみたら、波乗りしている躍動感が伝わってきましたよ〜^o^ ボードの長さとか 専門用語とか 何がなんだか私には全然わかりませんが 漠然と「わぁ〜凄い!かっこいい〜!」と1人呟いてしまいました^o^ 日焼けを気にして日中 海に行く事もなくなりましたが キラキラ光る真夏の海も久しぶりに見たくて、愛犬と散歩に出かけようかなと思う今日この頃です。
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Unknown (磯辺太郎)
2016-08-07 21:01:40
月美さま

こんにちは。今日の砂浜は灼熱でした~。潮風で涼やか・・・ちょっと前はそんな感じでしたね。写真は連続シャッターで撮ってもらってるので、少しは動いているように見えるかもしれません。むろんいいヤツばかりチョイスしてます。
「かっこいい~」ですか。ありがとうございます。もっとやる気になってきました。今、台風がきていて今日の波はものすごく、後輩たちにレクチャーして体験させましたが、かなり苦戦しているようでした。
今日、外にいたら日焼けしたでしょうね。砂浜は素足ではとても立ってられません。もう少し涼しくならないと、愛犬さんはキツイかも・・・犬用のシューズがいりますよ。
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Unknown (小夏)
2016-08-11 19:02:12
お暑うございます!
きょうは「山の日」ですが、師匠はやはり海でしょうか~^^
引き籠っておりますのでやたらと師匠周辺の海のことテレビで見かけます。食材買い求めながら歩いてバーベキューしたのが師匠の海岸だったり、サーフィン番組は湘南オープン!(←続けてやったフィージーの大会も見入ってしまった) 今日夕方のニュースはピカチュウの若者や花火のパトロール、ライフセーバー。話題もそういうものに変化していくのですね。
知人に頼まれて視聴している月9ドラマもなんとそのあたりの物語でビツクリしましたぁ~!ドラマの内容はすっかり忘れていた若い頃の感覚を思い出すようもので、師匠が失わず生き生き暮らしていらっしゃるの、こんな場所はやはり日本中探しても他にはないですね!

前置きが長くなりましたが、カモメよりやはりオッサンの妙~~~に生々しい質感の頭、、それにチュー構図、、、ぎゃーはっはっはっは ふぉっふぉっふぉとしょっぷ(酸素不足)で消せないかしらん(涙目)

そうそう、以前緑のパン屋さんで意気投合した感じの良いサーファーさん(海浜公園近くにお住まいなのだとか)、師匠とお顔見知りじゃ、、な~んて読んでいて思ってしまいました^^

そろそろお盆ですから土用波には充分お気をつけられて海の話題を振りまいてくださいね~~!

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Unknown (磯辺太郎)
2016-08-12 16:52:21
小夏さま

日本は暑かったようですねえ。って実は「山の日」を挟んで湘南ならぬ「南の島」の海に妻と母、初の3人旅していたんです。先ほど無事に帰還しましたぁ。
この季節柄、周辺のことがよくニュースで話題にされますが、何といっても今はオリンピック!TGIフライデーのモニターで体操に見入ってしまいました。
ピカチュウの若者?花火のパトロール?ライフセイバー?いい話もありますが、たまに感心できない恥ずかし話もありますね。
月9の番組・・・聞いたことあります。江の島水族館とかが出てると。(地元の人はあまり見ない?)

そしてプロフィール写真・・・そーなんです。気が付いてしまうと生々しい坊主頭ばかり気になって、呪縛に囚われてしまうんです。
広い海にたくさんの人が浮かんでますから、なかなか街で見かけることもないのが実際ですね。

南の島行の前日、若手とビーチバレーしたんですが、すごい波でした。(台風5号)
無理しないで止める勇気も大事ですねー。
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Unknown (小夏)
2016-08-12 17:09:28
あ、ピカチュウじゃない、、ポケモンじゃん
今の今まで被っていました・・(大汗)
先月は、怪獣と恐竜が一緒のものだと思っていたことが発覚
大河の秀吉役の俳優さんもどなたかと同じ人かと信じておりましたし、あぁ、、、

月9は年齢的にも見ないかもしれませんねぇ。
内容が見ていて辛い、、けども、無理してみていたら「若かりし日、こんなの見ていたなぁ~」な~んて思いました^^

南の島へ初三人旅でしたかお帰りなさい~~~!!
お土産話を楽しみにしています
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Unknown (磯辺太郎)
2016-08-12 18:43:42
小夏さま

あー、例のスマホ片手に歩き回るゲームですか。ピカチュウもポケモンなので当たってるじゃないですか。
なるほど怪獣と恐竜・・・でも違いをいうのは珍しいかもしれませんね。フィクションとノンフィクション?!
大河の秀吉さん。。。先日亡くなってしまいましたが、独特の雰囲気でしたよねえ。そう言えば、姫が赤子を抱いたさいに「桃山時代」なのに、赤ちゃんの紙おむつが見えてしまった、とネットで話題になっていました。

なるほど年齢的にはつらいですか。。。劇若衆のドラマのようですね。師匠には今でも十分お似合いなんでしょう。
南の島紀行は今回、母が主役のようでした。詳しくはWebで(笑)。
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